面接で『向上心があります!』を言わずに【向上心】をアピールする方法
『向上心があります!』結構みんな便利に使ってるよねぇ~
もしESの課題で『あなたはどんな人ですか?』8文字で答えなさいと言われたら、しょうがないかもしれない。
でも、ESでそれ以上の文字数が許される場合や面接の場では【向上心】という言葉・セリフ自体を封印しよう!
じゃー封印して、変わりにどんな事を言えばイイのか?をこの記事では解説します。
そもそも面接はどんなゲームか?
【相手がイメージしやすい様な場面設定をシッカリした上で、できるだけ細かい具体的なトピックを喋る事で、面接官の脳裏に自分がアピールしたい抽象ワードを想起させるゲーム】です。
そもそも【向上心】という最終的に相手に感じさせたいキーワードを自分から言っちゃってる段階で、もう苦しい戦いが始まっている事に気づいてください。
じゃー【向上心】を伝えた時は何を言えば良い?
一段階だけ具体側に降ろしたキーワード・フレーズを使ってください。
例えば、面接であなたが
『私の長所は向上心がある事です』みたいなコトを言ったとして、
それに対して面接官が丁寧に
『あなたは向上心があるという事ですが、ココは面接なので、この後実際に向上心がある事を指し示す根拠となるトピックを語ってくれると思いますが、そのトピック一つだけではないですよね? 数回似たようなトピックがあって、そのトピックの共通点は何か?を考えていったら自分は人よりも向上心があると感じたんですよね? その数個のトピックをもう一度並べてみてください。そこであなたは人よりも①コツコツ努力できてますか?それとも②行動力で突破してきていますか?それとも③何か質を少しづつ向上する事に楽しさを感じていますか? ①②③のどれかがあったから、自分は向上心があると感じたんじゃないですか?』
と聞いてくれたとします。
はい、もう答えは出ています。
①と答えた人は
ガクチカ典型タイプ ①『コツコツ努力タイプ』の戦い方!『地味過ぎてツマラナイ』を避ける方法 を読んでください。
自己PRは『向上心があります!』から『人よりも粘り強くコツコツ努力できる部分を学生時代に伸ばして来れたと思います』みたいな感じのフレーズに変えてください。
②と答えた人は
ガクチカ典型タイプ ②『行動力タイプ』の戦い方! を読んでください。
自己PRでは『壁にぶつかった時に遠い所までアイデアを探しに行って、トライアルする様な部分を学生時代に伸ばして来たと思います』みたいな感じのフレーズに変えてください。
③と答えた人は
ガクチカ典型タイプ ③『質向上タイプ』の戦い方! を読んでください。
自己では『小さいことでも改善に繋がる事を探して成果に繋げるみたいな部分を伸ばしてきましたし、自分に合っていると感じています』みたな感じのフレーズに変えてください。
①②③のどれでもないけど、なんか④⑤がありそうな人は
【コツコツ】【行動力】【質向上】以外にも日本語は無限にあります。
3~4文字にする必要はありません。
④『苦手なコトに対処せざるを得ない状況の中で頑張っているうちに、苦手な分野に人よりも早く対応できる様になってきました。一言で言えば【苦手克服力】とでも言うのでしょうか?』
でもイイと思います。
⑤『僕の頑張って来た〇〇(ガクチカ対象物:バイト、部活)は、瞬発力・対応力も大切なのですが、何よりも準備を入念にできる事が上達への近道であることが、わかりました。準備の精度を上げる部分が学生時代を通して自分が伸ばして来た長所・強みだと思います。準備を誰よりも上手くできる!というと少し大袈裟ですが、一言で言えば【準備の大切さを知っている事】が私のキャッチフレーズと言えると思います。』
結局『向上心があります!』の何がイケないのか?
面接で『向上心があります』の後の深堀質問として、
『向上心とは何ですか?一言で答えなさい』とか
『向上心を高める為に一番必要なことは何ですか?』とか
禅問答の様に抽象的に答える様に深くしてくる面接官はほとんどいません。
普通は
『何で向上心があると思うのですか?(具体的なトピックを言え)』とか
『人から見て、どういう時のあなたを見て、「この人は向上心があるなぁ~」と思われる瞬間って、どんな時ですか?(具体的なトピックを言え)』などと
とにかく、具体的な方向に深掘りが続いて、コレ以上具体的な方向に行けない所(セリフ、細かい行動)まで話すと、じゃー次の質問に行きます。
となるハズです。
面接とは
【面接官と細かいパスを繋いで、最後は具体的トピックに振り切ってシュートを決めるサッカーの様なゲーム】なのです。
どうやったら得点を沢山決めらるか?
最初にボールを置く場所って超超超大事だと思いませんか?
『向上心があります!』は①②③④⑤の全てに使える、間違ってない言葉です。
しかも、面接官の脳に想起させたい高貴な言葉ですが、抽象的過ぎるワードです。
この言葉から自己PRを始めるのは、サッカーで言えば自陣のゴールの前にボールを置いて、そこから敵陣のゴールを狙いに行く様なものです。
コレを強行してやると、今から説明する【どちらかの悪いこと】が起きます
①シュートまでの時間がかかる
面接官は学生がシュートを打つまで、深堀質問というパスを返し続けてくれます。
この時【向上心】から始まった場合、普通に順序立てて一段階づつ具体側に寄せて行くと当然
次に【①②③④⑤、、】みたいな段階を通らざるを得ません。
更に【①②③④⑤、、】を深掘ってもらって、
最終的に【振り切った具体的なトピック(セリフ、行動)】まで辿り着きます。
シュートの回数が減る!⇒試合での総得点が減る !も当然ありますが、それ以上に怖いのが、
シュートまでに時間がかかる!⇒パスが下手、シュートに繋げる能力が低い!
つまりは【会話能力】言い換えれば【コミュニケーション能力】が低い!という判定を面接官の脳がしてしまう可能性が高まります。
面接って結局は【コミュニケーション能力】の有無を判定する試験ですから、これは絶対に避けたい判定です。
わかりますよね?
②ロングパスが失敗する可能性がある
本能的に面接の場で、シュートまでに時間がかかる事を避けよう!急ごう!とする人がいます。
この事自体は空気が読めるという良い事なのですが、【向上心】という超抽象ワードを言った後に先を急ぐと、危険です。
学生『私の長所は向上心です。』
面接官『具体的には?』
ここで一気に急ぐと、、
学生『○○の部活をしていましたが、◇◇で△△で☆☆です。この様に私は向上心があります』
はい、この時に最後に振り切った具体的なトピック部分と【向上心】がピッタリ来ない可能性が高まります。
このピッタリ来ない事で、何か必要な説明を省いている感覚を面接官は受けます。
面接官側はは普通の丁寧な感覚でパスを出しているのに、学生さんは普通の感覚を超えた粗っぽいロングパスを打った感じになります。
そして、この場合も【コミュニケーション能力】が低い!という判定を面接官の脳がしてしまう可能性が高まります。
結論:出来るだけ敵のゴールに近い所からプレイを始めよう!
面接で『向上心があります!』と言いたいのはヤマヤマですが、グッと堪えて、少し小ぶりですが、より具体的な①②③④⑤、、を【自己PR】として使おう!
そして確実にシュートを決められる様にしよう!
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