自社養成・航大・私大の飛行適性試験への【事前練習必要度合い】解説@シュミレーター施設

⑧飛行適性検査対策

自社養成・航大・私大の飛行適性試験への【事前練習必要度合い】解説@シュミレーター施設

今まで自社養成、航大、私大の飛行適性試験関連の記事は幾つか書いてきました。

しかし、試験に先立って事前にフライトアミューズなどの練習施設に行って対策する必要性を比較していなかったので、簡単に分類してまとめておきます。

事前練習必要度【低】※その辺のフライトゲーム数回やれば十分レベル

自社養成(JAL)

採用選考の全工程に渡って、シュミレーターは使わない。
パソコンを使った適性検査のみです。
マルチタスク的能力をJAL側は見たいだけです。フライトの上手さは見ようとしてない。
内定した学生さん、飛行適性を2年かかって通過した学生さんのコメントも
『アレはシュミレーターとは別物で、練習施設行った所で意味ないっす』です。

JAL飛行適性検査』内容と対策【※必読】合格者が超具体的に解説 もう飛行適性検査は怖くない!

航空大学校三次試験

FTDを使った計器を適切に理解して(外部の風景は無視して)指示された超簡単なフライトができるかを見ています。
計器の超基本的な部分を理解している事、10~20分程度のビデオでの事前説明の内容をちゃんと理解できているか?を確認する程度の試験です。

ほとんどの人がミスをせずに終わる。 
ミスをしたとしても一回、二回程度。
頻度が少なすぎて、それが能力的に必然的に発現したミスなのかどうか?の判断が超ムズイはず。

謎事例① 『明らかに二回目の方が下手だったけど合格でした』となる。
謎事例② 『事前練習もやって、二回ともソツなく終わったけど、不合格でした。意味不明っす』もある。
謎じゃない事例① 『時より計器以外の外部もクロスチェックしてました。落ちました。』

などとなる。

なぜ航大三次操縦適性検査は未だにFTDだけなのか?

事前練習必要度【中】※一回は練習施設に行っておきたい!

自社養成(ANA)

FCATの段階まではJALと同様のマルチタスク的能力をチェックするだけだが、ANAの選考ではFFSを使う。

練習しに行く施設はFFSじゃなくてもイイので、そこまで進んだ場合は一回くらい練習施設に行ってもイイと思います。

二日間に渡って行われますので、一日目のそれぞれの反省点を通してのプログレスを見ていると思います。

※逆に言えばANA以外はプログレスというか一回目と二回目の間のコメントを理解できているか?程度を見ていると思います。

私大(崇城)

その他の私大は今後追加していきます。ちょい待ち

試験科目として【レイジ―エイト】までやっている。
【レイジ―エイト】は計器を見て行う科目ではないので、当然外の見方を理解するコトが求められている。
そして、理解したとしてもメチャクチャに難しい科目です。
なので、どこまでちゃんとできるか?は絶対に見ていない。
【直前の説明をどれだけ理解できているか?】【慌てた言動がないか?】をチェックしていると思われる。

ということで【レイジ―エイト】がほぼ出来るようになるまで施設に通い詰める必要は全く無い。
一回練習に行って 【レイジ―エイト】を含めて外の景色とマニューバーの関係を教えて貰いに行っておけばOKです。
私大に行く為の塾みたいな所に行く必要も全く無い。

謎じゃない事例①  『本番の試験は全くできませんでした。ゼロです。でも合格でした。何をチェックされていたのでしょうか?』となる。

崇城大学航空操縦学(パイロット)専攻入試の【飛行適性検査】はコレだ!

事前練習必要度【高】※内村航平の様な指の先まで神経の行き届いたフライトを目指そう!

【番外編】ライセンサー就活時のSIM試験

特に数か月、数年のブランクがある場合は事前に練習施設に通い詰めて、プロの卵の意地を見せつけよう、オーラで圧倒しなければイケない。

『必要度が低くて行く必要が無くても、別に行っておいてもいいんじゃね?マイナスないんじゃね?』に対する答え

沢山行き過ぎる事のデメリットはあると思う

ちょっと下手でも、何十回も通えば適性検査で行われる様なフライトは一見上手くなると思います。

ただANAでチェックされる様なプログレスは出にくくなるでしょう。

更に二日間に渡ってチェックされれば、何十回通った程度の腕前がどうか?より資質・センスは全部会社側に把握されると思います。

自分は運動音痴、ゲーム音痴で多分飛行適性もヤバそうだという人

(航大の場合)そういう100人に1人くらいの音痴系の人は、そもそもこの仕事に向いてないのでは?という意見もあるが、1000人に1人くらいの音痴でなければ努力で何とかなる!と僕は思うので、対策を書きますが【何回か通った方がイイかも】です。(笑) 
その上で自分が100人に1人なのか?1000人に1人の逸材なのか?を練習施設の教官と一緒に考えて見てください。

(JAL自社養成の場合)メチャクチャに練習施設に通ってフライト対策した所で、そもそもマルチタスクをチェックされるので、たぶん不合格を喰らいます。

一回だけ行くことのデメリットは?

(航大の場合)直前に行ってしまうとプログレスが見えにくいかもしれないけど、そもそもプログレス関係ない説もあるので気にしなくても良いが、できれば二次試験終わった後とかの早い段階で一回行っておく位がイイ感じに【理解は残って、感覚が消えてる】感じになるかもしれないので、微かにおススメです。

練習施設は全て営利目的の業者なので気を付けよう!

『君は素質は十分にあるけど、今の段階では不合格になってしまう。あと少なくても三回は練習に来た方がイイ!今まで何百人と受験生を見て来たから間違いない!』などと煽られる可能性はある。

『ウチの塾に入れば、100%パイロットになっている。(当社調べでは、、)』などと煽られる可能性はある。

『飛行適性と面接の両方の対策がバッチリなセミナーで~す』と呼び込んで、他の人がSIMやってる間に『ちょっとインタビュー動画撮らせて』となり、『セミナー内容を口外したら100万円の損害倍書とか書いてある誓約書を書かせて、そのついでに『合格したら合格体験記を書いて提出します』とか『セミナーで撮られた動画を写真にして業者のHPに顔写真とアンケート回答と一緒にして晒してもOKです』みたいな感じに無理矢理持って行く航大系業者もあります。

セミナーで不利益しか無い【後出し契約書】へのサインを拒否する方法

まぁ色々書くだけ書いといたから、それでも煽られちゃう人は人生の節目で必ず煽られてコスパの悪い人生、妄信して結果が出ると思ったけどそうでも無いと感じながら生きる人生を生きてください。

練習施設に教官がいるかをチェックしよう!

もし何十回も通うとして、そこに教官がいないと我流のフライトをする【パイロットでは無い変な生き物】が出来上がってしまいます(笑)

コレは完全にアウトです。

普段あまりお目に書かれない得体の知れない物体を見ると、チェックするプロとしては気持ち悪さで不合格にせざるを得ません。

最後に一言【シンプルに考えよう!】

航大も私大もエアラインに入る為に行く学校です。

そして、その最終目的地であるエアラインの大手の片一方のJALは自社養成試験でSIMを使っていないです。

フライトが上手いことは求められていないのです。

そしてエアラインパイロットとして2~3年仕事をすれば、フライトの上手さは100名中99名はほとんど見分けの付かない程度に近接します。

自転車乗るのが上手い下手って中々見分け付かないのと同じように、、、

だから
『いっぱい練習して上手くなろう!』
とか
『このセミナーに参加していなければ、落ちていたと思います!』
などの体験者的セリフは【煽り】であり【〇ギ】に近いと感じます。

今回は飛行適性試験にどこまで備えるか事前練習するかについてまとめました。

ここに書いた事はあくまで僕個人の意見ですので、セカンドオピニオン、サードオピニオンなど(余り時間を無駄にしない程度に)活用して、より良い答えに辿り着いてくださいね。

フライト練習をしない代わりに、どう適性検査対策をするか?

各会社がやってるパソコンなどを使った飛行適性のズバリそのものは直前に同じ物や似た内容をやれば、ある程度効果はある。

しかし、日頃からソレをやり込むか?となるとほとんど時間の無駄になるのでおススメしない。

スポーツやってる人なら

それを続けてください。

脳が活性化する様な、脳と手足がより連動する様なトレーニングがあればソレを地道に続けてください。

脳が活性化する様なトレーニングについては取材を続けます

スポーツ特にやってない人なら

パソコンを使った適性検査は携帯で遊べる無料のクソゲーに似ている。

ただクソゲ―をダラダラやると時間も勿体ないし、目に悪い。

時間的に急がされる中で、ソレでも適切に判断しないとイケない!みたいな糞ゲー(マッタリ系じゃない)を幾つか見つけて、ソレをやり込むのではなく、例えば友達と短時間(10分位)のうちにどうやって高得点を叩き出すか?を競って、その後にお互いに見つけたコツを教え合って、再び答え合わせ的に5分間くらいやってみる。 そして次に会った時に同じコトを違う糞ゲーでやってみるとか、、、、

ん~~こちらについても、体験者、合格者に日頃から隙間時間で出来る対策があるかないか?を相談してみます。

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