面接時『チームで成し遂げたことは?』の深イイ答え方
『チーム(集団)で成し遂げたことは?』 『周囲と協力して成し遂げたことは?』
について今から解説記事を書いていきますが、その前に抑えて欲しい面接頻出質問があります。
それは『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』です。
『チームで成し遂げたことは?』 は言い換えれば『チームとして出した成果を教えてください』ですよね?
この二つの質問の違いも考えながら記事を進めて行きます。
- まずは上記記事でも使った『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』への失敗回答例をもう一度そのまま貼ります
- 模範回答例を挙げる前に【チーム・リーダーシップ関連質問】に関する注意事項
- 話を戻して【模範回答例】いきます!
- 解説① なんの成績も無くても、ただ全員ミーティングを丁寧に重ねただけのとピクでも、、、、
- 解説② 自分がリーダーシップを発揮したワケでも無いし、誰他の部員がリーダーシップを発揮したワケでも無いのに、、、
- 解説③ 自分がミーティングで発言している場面は作りましたが、そこ以外は基本的に
- 解説④ 『チームで動くことの難しさって何?』みたいな質問にも答えられている
- 解説⑤ 石川の苦悩、部員たちの苦悩、石川の悦び、部員たちの悦びも、、
- 解説⑥ 必須ではないけど、3か月以上くらいの時間的スパンを自然に感じられるトピックになってる
- 疑問① 『その後チームとしてどうなったの?成績上がったの?』みたいなクズ深掘り質問が来た場合は?
- 解説⑦ 自分自身が深く絡んでなくてもイイので、チームワークが上手く機能したと言えなくもないトピックを探せば、、、
- 疑問② 『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』はそのままガクチカや自己PRトピックにスライドできた、スライドすべきでした。では 『チームとして出した成果を教えてください』 も同様にスライドできるのか?
- 『チームで成し遂げたことは?』 の自分なりの回答方法が決まったら、面接頻出問題に戻って面接ノートを進めよう!
- JAL自社養成に関する総まとめ的な記事はコチラ
- ANA自社養成に関する総まとめ的な記事はコチラ
- ネバギバ敏郎としての【実績】も一度記事化してみました
- ネバギバ敏郎ブログに対するコメントは何でもコチラから
まずは上記記事でも使った『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』への失敗回答例をもう一度そのまま貼ります
(前半)私の学生時代の成果は、吹奏楽部として、アメリカのローズパレードに参加できたことです。現地でも私たちの【踊る吹奏楽】のスタイルが驚きを持って迎えられましたし、YOUTUBEの再生回数で100万回を達成する程、世界中で反響を呼びました。
(後半)これまで部員同士でコミュニケーションを密に取り合い、協力し合ってきたからこそパレードを最高の形で終えられたのだと思います。
ツッコミ① この回答例って『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』への回答としてよりも、 『チームで成し遂げたことは?』 への回答としての方が若干シックリくるじゃん!
そーなんです。上記回答例は 『チーム(集団)で成し遂げたことは?』 への回答として使った方がまだマシなんです。
目に見えない自分自身の成長にフォーカスできていない回答例であることが改めて理解できます。
疑問① 『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』の時は【成績・外部からの評価】を強く出すと、一番言いたい自分自身の成長を説明する機会が減るとのコトでしたが、 『チームで成し遂げたことは?』 への回答としても同様に【成績・外部からの評価】 を前面に出すのはマズいですか?
基本的には同様の構図です。
ただ話の導入部分でサラッと触れる位であれば、それほど違和感なく出せると思います。
例えば
『学生時代に吹奏楽部に所属していましたが、念願のアメリカでのパレードを成功させたコトが目に見える部分での【部員全員で成し遂げたこと】だったと思います。そして部員にしか見えない部分で全員で成し遂げたこととしては、、、、』
の様に『今から私は吹奏楽部についてのトピックを話しますよ!』という場面設定的なフレーズにチョコッと追加する形で入れ込めば、時間も取られず、ミスリードすることなく、強くアピールし過ぎることもなく【形】になります。
模範回答例を挙げる前に【チーム・リーダーシップ関連質問】に関する注意事項
『私はこんな感じでチームをリーダーとしてグイグイ引っ張りました!』
『チームワークを機能させる為に私は○○〇と行動しました』
の様に無理矢理アピールする感じの論調にしてしまうと、最初から答えを知っていて実践することもちゃんとできました!みたいな感じになって、
『学生時代にチームワークについて何を学んだの?何も新しく学んだことは無いってこと?』
『チームワークって社会人になってもオッサンになっても上手く機能させるのって難しいけど、君はもう十分にマネージメント能力があるってアピールしたいワケ?』
などの様な無言のツッコミが来ます。
そうならない為にどうする?
もう一段階低く行きましょう!
『私はチームワークが(偶然にも)機能する場にいました。目撃しました。自分には正直リーダーシップは無いですが、今後小さいグループでもリーダー役をする場合には、この経験をまずは活かしたいです。』
『勝ちたい、勝ちたいとひたすら部員間で考え抜いて、してきたことが今思えばチームワークを機能させる方法のうちの一つの答えだったと感じます』
この位の低い低ーい論調がおススメです。
『マネージメント能力』は面接で使うな!言わずに伝えろ! の『三つ目の最大の問題点』の項目で14歳の子ども社長の例を挙げましたが、大学生が『リーダーシップあります、マネージメント能力あります!』って言いきってしまうと陳腐な感じがどうしてもしてしまいます。
『今回の採用は中間管理職要員の中途採用ではないんです。君は入社したら新入社員研修を受けて組織の一番下っ端として社会人生活を始めるんです。その辺わかって面接来てる?』と無言のツッコミが入ります。
面接で伝えるべきなのは
【今どれくらいできるか】ではなく【どれくらい健全に伸びて来たか】なんです。
長所:『自分の長所はまだまだ大したモノでは無いですが、学生時代に頑張ってきた結果というか副産物として得た程度のモノですが、現時点で自分の武器はこれしか無いので今後の人生の壁には、まずこのちっぽけな武器を持って立ち向かいたいと思います。それでも歯が立たなかったら何か次の方法を必死に考えます。頑張れば頑張るほど後で身に付けられる副産物が大きくなるハズだと思うので、、、』
短所:『自分の沢山ある短所の中で一番課題だと感じていたのは、○○です。その短所を最低でも人に気づかれないレベルにまで改善できたと思います。具体的には、、、、』
面接のほとんどの部分(過去を聞くパート)は低く低く謙遜しながらジックリ進めてください。
そして面接の後半によく聞かれる【目標・理想】【志望理由】など(未来・願望を聞くパート)で一気に高い目標意識を炸裂させてください。
『なるほど、この人が低く低く話すのは自分を卑下しているのではなく、目標が高いから(自己分析はシッカリできてるけど)相対的に自分を低く感じているんだろうなぁ~』と思わせるコトができます。
話を戻して【模範回答例】いきます!
私たちのバレーボル部の課題はアタッカーの層が厚いのに比べて、ブロッカーのレベルが極端に低いコトでした。
余り気味のアタッカー人材をブロッカーにコンバートしなければイケない状況でした。
サブのアタッカーをコンバートするのが、誰もが考える方法ですが、アタッカー陣の体格・プレイスタイルを考慮するとエースアタッカーであった石川をコンバートさせるのがチーム力UPにベストな選択であることは誰の目にも明らかでした。
しかし、バレーボールをする人にとってエースアタッカーは特別なポジションです。
更に石川は【一匹狼】的でプライドも高い部員でした。
石川以外の部員間で暫く論争になりましたが、やはり部員全員で話し合うしかないという結論になり、全員ミーティングを重ねました。
私個人は『我々は所詮アマチュアの部活ではあるけど、やっぱり勝ちにこだわり抜きたい。石川にはチームの為にブロッカーを担ってもらいたい』と主張した派でした。
反対意見も当然ありましたが、最終的に石川自身が『やる』と言ってくれたコトで話はまとまりました。
その後、石川はブロッカー陣を率いて、週二回社会人チームの練習に参加しながら、彼個人の技量を高めるだけでなく、部内にブロッカーを強化するノウハウも持って来てくれました。
部内の難しい舵取りに際して、全員で丁寧にベクトルを合わせ、シコリを残さず力を発揮できる形を創り、それを続けてこれたコトが【チームで成し遂げたこと】だったと感じます。
解説① なんの成績も無くても、ただ全員ミーティングを丁寧に重ねただけのとピクでも、、、、
具体的な状況をシッカリ説明すれば回答になります
解説② 自分がリーダーシップを発揮したワケでも無いし、誰他の部員がリーダーシップを発揮したワケでも無いのに、、、
【ゆっくり丁寧にベクトルを合わせる】というベクトルの合わせ方の中の一つの方法を提示しただけで回答になります。
解説③ 自分がミーティングで発言している場面は作りましたが、そこ以外は基本的に
チームのベクトルが揃っていく経緯を見守っている目撃者の一人的立ち位置です。
それでも回答になります。
自分が主人公になると、自然にマネージメント能力をアピールする感じになって陳腐な感じになります。
それを避ける為には主人公を他の誰かにしたり、なんとなくチーム全員みたいなするとアクが抜けます。
解説④ 『チームで動くことの難しさって何?』みたいな質問にも答えられている
個人の意向とチーム全体の意向には絶対にズレが生じる。
当然、個人の意向を凹ませてチームの意向を尊重しないと成り立たないけれど、それをどこまでやるか?どうやって決めるか?を決めていくプロセスが難しいですよねぇ~的に答えられる。
解説⑤ 石川の苦悩、部員たちの苦悩、石川の悦び、部員たちの悦びも、、
描写できている。
ガクチカとかチームの話で楽しさが伝わらないトピックは全部削除してくださいね、練り直し!
解説⑥ 必須ではないけど、3か月以上くらいの時間的スパンを自然に感じられるトピックになってる
例えば、
文化祭の屋台出店で調理担当がテンテコマイだったので、積極的にヘルプに入った!
などでは時間的なスパンが長くて数日な感じを与えてしまう。
【成長・伸び】を表現したいけど、期間が短いと同時に伸び幅も小さく感じてしまう。
トピックを選ぶ時にこの失敗してる人多いです。要注意!
疑問① 『その後チームとしてどうなったの?成績上がったの?』みたいなクズ深掘り質問が来た場合は?
『石川がブロッカーに行く時の条件は、ブロッカー部門のレベルが上がった後には、石川をアタッカーに戻す事も当然考えること!でした。
あいにく石川がアタッカーに戻れるほどチーム状況は改善しませんでしたが、石川自身はブロッカーとして成長してくれました。
私たちの学年の最終戦は去年〇〇の大会の3位決定戦で負けた◇◇大学でした。
そして今年は接戦の末、去年の雪辱を果たせました。
勝利を決めた最後のポイントは石川のブロックでした。
ブロックを決めた直後に、その場で泣き崩れて動けなくなっている石川の元に全員が集まりました。
特別強いチームではありませんでしたが、幸いにも最高の仲間に恵まれ、最高の学生時代を過ごすことができたと感じています。
みたいな決して威張らないけど、若干お涙チョーだい(笑)的なトピックをサラッとかまして次の重要設問に備えよう!
オマケ:『幸いにも』っていうフレーズは目標に向かって頑張ってた人しか使わない言葉です。
だから面接で『頑張りました』というフレーズを減らして、代わりに『幸いにも』を人口的に入れられる場所を考えよう!
解説⑦ 自分自身が深く絡んでなくてもイイので、チームワークが上手く機能したと言えなくもないトピックを探せば、、、
それで回答が何個も作れます。
条件が緩くなるので、、、、、
疑問② 『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』はそのままガクチカや自己PRトピックにスライドできた、スライドすべきでした。では 『チームとして出した成果を教えてください』 も同様にスライドできるのか?
できません。
解説で説明してきた様に『難しさ』『喜び』『タイムスパン』などの要素は入っていますが、『伸び・成長』は薄めになります。
学生時代に一番伸びた部分を説明するガクチカトピックには当然使えません。
ガクチカの場合は、事件の一部始終を目撃したトピックではなく、自分自身がトピックの中心でいなければいけません。
『チームで成し遂げたことは?』 の自分なりの回答方法が決まったら、面接頻出問題に戻って面接ノートを進めよう!
『チーム(集団)で成し遂げたことは?』 はチーム・リーダーシップ問題グループです。
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