なぜフライト訓練は複数人グループで行われるのか?【自社養成&航大&私大面接】
航空大学校では年間108名の定員を4期に分けて30名弱の回期・グループとして2年の訓練スケジュールを組んでいます。
私大においても年間の定員が2~30名の所が多いですので、そのままソレが回期となります。
座学訓練などは回期単位で受けることとなります。
更にフライト訓練となると一人の教官に3~4名の訓練生が【班】となり、ほぼ毎回同じチームで訓練機に乗り込みます。
もし教官の名前がチャーさんなら【チャー班】
もし教官の名前がチンギス・ハーンなら【チンギス・ハーン班】
アグネス・チャンはちゃん付けしてイイのか悩むワケです、古!
なぜわざわざ3~4名の班を組むのでしょうか?
班を組むことの意義はフライト訓練に入る前の座学中に教官や先輩から伝えられます。
そういう事情もあって『フライト訓練する時に複数人の班を組むのか?』という質問が自社養成や航空大学校などの面接で面接官役のパイロット・教官から聞かれるワケです。
業界で常識となっているコテコテの回答をする必要はありませんが、自分が将来受ける訓練についてどれだけ考えが及んでいるかをチェックしているワケです。
業界では下に挙げる【答え①】がコテコテに常識フレーズになっているので、同じ内容を違う角度で話したり、より深い視点を提示できると『お~~コイツ深いキャモ、、、』と面接官がたじろぐのです。
という事でコテコテ回答をまずは抑えた上でそれ以上の回答についても解説していきます。
答え① 教官とか先輩とかからコンコンと聞かされる班を組む意義
学生側にとっての理由
『進度がほぼ同じ訓練生同士が、お互いの成功体験・失敗体験を共有することで疑似体験による教育効果が期待できる』
教官側からの理由
特にソロフライトに出るまでは学生の実力を継続して確認する必要が高い。
フライトタイム数十時間の訓練生と毎回面子を変えてフライトするのは、教官側にストレスが大きすぎる。
ブリーフィング内容はある程度決まっているので、3~4名同時にやればイチイチ喋らなくて良くなる。
班員同士を上手く競わせたり、良い子・悪い子を設定してお決まりのパターン(笑)を作って全体的な教育効果をマンツーマンより高められる。
答え② 若干マニアックな知識もあって答えられる回答例
『たぶん訓練機は空港から離れた訓練空域みたいな所で行われると思うんですけど、そこまでの往復に時間がかかるので、3~4人一緒に搭乗して上空で席を変わった方が時間的な効率とかが良くなるとかの理由でしょうか??』
なども部分的には当たっているし、素人らしい爽やかな答えではあります。
ここから先はnote記事になります。
上記、答え①で大事な部分は抑えているので、それ以上の回答を望む人は覗いてみてください。
ライセンサーの人は大きく間違う可能性は低いと思いますが、自社養成狙いの人、航大・私大入試の人で面接頻出問題への対策が終わってきてる人には必要かもしれません。
※考えるのも時間かかるだろうし、思いついても変な内容だったりすると、、、、
計6個の大きめな理由があって、その中から自分のトピックに合う理由を1~2個使って答える感じになると思います。
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