パイロットの志望動機【憧れ?】【専門性?】お手本例文を再添削②

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パイロットの志望動機【憧れ?】【専門性?】お手本例文を再添削②

前回に引き続き、有名サイト?の不名誉な(笑)【パイロットの志望動機】作文をガシガシ添削していく記事です。

【好きなことを仕事にしたい】
【専門性を磨きたい】
【グローバルに活躍したい】

などとキラキラしたキャッチフレーズを添えられると、その下に書いてある作文も何となく良く見えます。

しかーし、一見良さそうに見える模範例文をそのままパクって使うかどうかは、この記事を最後まで読んでから決めてくださいね。

さっそく行きますよー

  1. 一本目:【好きなことを仕事にしたい】
    1. 批判① 【憧れ】に具体的描写・字数を使い過ぎ
    2. 批判② 【航空工学】行ってる奴そんないないからビビらなくてイイよ
    3. 批判③ 【4年間で培った知識やスキル】が偉そう
    4. 批判④ 直近の4年間に何をしたかを書いてない
    5. 批判⑤ ESは面接の為の【良い導火線】になっていないとイケない
  2. 2本目 
    1. 批判① 誰が書いたかわからない、全く個人を特定できる情報が入っていない文になってる。
    2. 批判②  ひたすら静的表現の連続
    3. 批判③ 時間軸が短すぎ
    4. 批判④ どの型にもハマっていない
    5. 改善策①
    6. 改善策②
  3. 3本目: 【グローバルに活躍したい】
    1. 批判① 『貿易関連の仕事じゃダメなの?』に答えられていない
    2. 批判② なぜ『まさに理想の職業』なのか?の根拠があやふや
    3. 批判③ パイロットの仕事に中国語は1ミリも必要無いことを分かっていない感じがしてしまう。
    4. 批判④ 国際線を運航するグローバル(笑)な会社に入っても、国内線ばかり飛ぶパイロットもいることを分かっていない感じがしてしまう。
    5. 良い部分① 自分の経験を書いてはいる。
    6. 良い部分② 完全に静的ではない
    7. 改善策① 得意なことではなく、伸ばしてきた長所として表現したい。
  4. 最後に例文を提供してくれた就活サイトにお礼を言おう!
  5. まずはコレから読もう!志望動機だけはシッカリ刺して面接を終えよう!パターン別解説してます
  6. 次に【ダメな志望動機例文】に関する僕の論評を見ながら、自分の作文を改善してください。

一本目:【好きなことを仕事にしたい】

批判① 【憧れ】に具体的描写・字数を使い過ぎ

面接では、できるだけ最近の出来事や最近考えたことを使ってください。
この文では中学校までで文章のほとんどを使ってしまっています。
勿論、字数をかけてパイロットを憧れていた時期を具体的にシッカリ書いているので、その部分のリアリティーは伝わります。

しかし、そういった小中学生時代を過ごした少年であれば、絶対に高校時代や大学時代の昇華した【憧れ】や具体的な行動があるはずです。

例えば、高校から大学を決める時にパイロットを目指しているのであれば、当然私大も考えただろう。
しかし、学力的には圧倒的に合格可能でも学費が高過ぎるから公立大学から自社養成とか航大とかしか選べない人も沢山いる。

だから航空工学はパイロットになる為の学部では無いことは重々承知しているが、どうしても一番パイロットに関連する学部にしたかったトピック等も小中時代よりは最近になるワケで、この字数で文章に入れ込むかどうかは別として、面接では小中時代より絶対に熱く語れる時期になるハズです。

批判② 【航空工学】行ってる奴そんないないからビビらなくてイイよ

前回記事でも気象予報士がイキナリ出てきましたが、これはどう読んでもライターさんが適当にそれっぽく書いた作文なので、こういうコトになります。

僕の体感では航空工学関係の学部からパイロットを目指している人は、他の学部よりは少しは比率が高いかなぁ~という位です。

そもそも航空工学科はパイロットを目指す為の勉強する所じゃねーし!

かなり偏差値が高いことが普通なので、そんな優秀な人はパイロットを目指さないで欲しい(笑)

批判③ 【4年間で培った知識やスキル】が偉そう

上述した様に、航空学部はパイロットになる為の勉強はしません。
※ライターさんが想像で書いてるからショウガナイけど、

『4年間学んだことを丸々活かして、、、』のニュアンスが出ていて危険です。
航空学部というパイロットに関連する場所にいたのに、違いがわかってないの?的なツッコミがきます。

ではなくて、

『やってる内容は基本的には全く違いますが、部分的には関連することもあり、、、』

とか、

『普通のパイロットには不要な知識まで勉強したので、将来は自分の楽しみとして航空機の細かい部分にまで突っ込んで勉強したいと思います』

等の様に『違うけど良かった!』的にまとめてくださいね!

批判④ 直近の4年間に何をしたかを書いてない

本当にパイロットになることを考えて、だけど私大は金銭的に行けなかった学生がいれば、

『パイロットに求められるコミュニケーション能力とは?』

とか

『航空会社を経済学から考えると?』

とか

『航空法や旅客機が関係する国際法は?』

とか

『危険物の種類と取り扱い時の注意』

などを大学やそれ以外のフィールドで勉強してみようと思ったりしないかな?

もし、パイロットの平均偏差値より高い航空学部の学生が航空学部の勉強だけでなくて、その他の部分の勉強に一個でも手を伸ばしていたら感動します。

『航空学部だから凄いだろ!ではなくて、航空学部だけどココまでやってみました!的外れかもしれないけど、、』の方が何倍も刺さりますからね!

連記事:パイロット免許の関連資格7選 1ミリでも内定率を高める方法

批判⑤ ESは面接の為の【良い導火線】になっていないとイケない

最初にも書いたが、ほとんど小中時代のことを書いてしまっていると初心者面接官ならソコを深掘りしてきて、コレ以上全然盛り上がる話がなくて現場で即死しそうですよね?

経験があり、優しい面接官なら高校三年生の時にどう大学や学部を選んだか?大学時代に実際には何をしていたのか?など、この作文に書いてない部分を深掘りしてくれます。
『本文には書いてないけど、多分その時期が一番熱い部分じゃないかなぁ~』と気を使って、予想して、聞いてくれるはず。

でも何か変だよねソレって、

深掘りしてくれなかったらどうするの?
何で一番熱くて、より最近な部分を避けて書いてるの?
相手に対しても親切じゃないし、自分にとっても不利だよね?

最初から熱くなりそうな部分を書いとけ!ちゅうことやね。

2本目 

批判① 誰が書いたかわからない、全く個人を特定できる情報が入っていない文になってる。

前回記事の1本目の作文で使ったコメントをそのままコピペします。↓↓↓(笑)

このお手本例文をそのままコピペしてESとして提出できますか? 去年エアラインを受けた先輩に相談したら、コレそのままコピペで出しとけって言われて出せますか?

⇒出せちゃいます。形になっちゃいます。

『じゃーイイじゃん』ではないです。『だからダメじゃん』だという事に気づいてください。

批判②  ひたすら静的表現の連続

『拝読したのがきっかけです』⇒本を読んでPになりたいと思いました。思っただけです。
『活躍されているとのことでした』⇒本にはそう書いてありました。黙って読んだだけです。
『非常に魅力的に感じました』⇒本を読んでイイなぁと思いました。
『活躍したいです』⇒イイなぁと思って、やりたいなぁと思いました。

コレって志望動機文?
違うよね?

コレは読書感想文です。(笑)

30分位ソファーに寝そべって雑誌読んで、ピロっと書いた感が半端ない。
何も動いていないです。

批判③ 時間軸が短すぎ

時間軸が30分程度と超短い。
ある程度の時間軸がないと、そこにドラマ・ストーリーが生まれない!
ある程度の時間軸がないと説得力が激減する。

『ずっと前から好きでした』とまでは言わなくてもいいが、『30分前から好きです、付き合ってください』では軽く過ぎる。

批判④ どの型にもハマっていない

自分の長所から刺していない
自分のガクチカ等との類似性から刺していない
自分の人生の目標から刺していない

自分の事がどこにも出てきていないから刺さるワケが無いんです。

改善策①

ここまで酷いと何を改善して良いか難しいですが、やります。(笑)
【専門性の高い仕事に対する真剣な向き合い方】というフレーズだけ使ってみます。

まず最初の4行をほぼ削ります。
次に自分の身近で【専門性の高い仕事を真剣に向き合ってる人】を探して具体的に描写します。
【尊敬】という言葉を使わず、その人に対する【尊敬】が伝わる文を書いてください。
ココから、ある日雑誌を読んでパイロットの仕事もまさにコレだな!同じだな!と思ったと書く。

『専門性が高く一生をかけて深く向き合える仕事には他に何があるか?』について、改めて世の中の仕事を見渡すとパイロットといく仕事が浮き出てきました。

(どこを改善したか)

自分の経験とパイロットという仕事を関連づけています。

●更に雑誌でパイロットについて書かれていたから、即パイロット!ではなく一度世の中を見渡しているので安易に志望している感じが減ってます。

改善策②

改善策①同様にキーワードとして

【知識と技術を磨き続けれらる仕事】
【60代になっても第一線でいられる仕事】

と自分の経験で重なる部分があるかを思い返してみて、あれば使えます。

こうやってキーワードから構成していく方法は邪道で普段は使いませんが、、、

3本目: 【グローバルに活躍したい】

この文もツッコミどころ満載です。(笑)

批判① 『貿易関連の仕事じゃダメなの?』に答えられていない

面接は論理ゲームです。こんなに脇が甘くては、、、

批判② なぜ『まさに理想の職業』なのか?の根拠があやふや

批判①とダブりますが、根拠を探していくと

『飛び回る、、の【飛ぶ】が根拠?』みたいな疑問が湧きモヤモヤします。

批判③ パイロットの仕事に中国語は1ミリも必要無いことを分かっていない感じがしてしまう。

関連記事:中国の管制用語 数字だけでも聞き取れる様になっチャイナ
関連記事:中国大陸の飛び方 【高度の単位】【待たされ度合い】が違う!

批判④ 国際線を運航するグローバル(笑)な会社に入っても、国内線ばかり飛ぶパイロットもいることを分かっていない感じがしてしまう。

関連記事:国際線乗務希望は言うべき?(上級)  航空会社自社養成パイロットの面接!

『グローバル!グローバル!』を連呼すると苦笑いされます、、気を付けてね!

良い部分① 自分の経験を書いてはいる。

『~中国語が堪能なので、』までは自分の経験の具体的描写部分ではある。

良い部分② 完全に静的ではない

【過ごした】は完全に動的・行為的ではないが、頭の中で考えただけではない。
【留学した】はシッカリ動的・行為的な感じがします。

関連記事:ESに無意識で使ってるNGワード エントリーシート改善策 面接対策

改善策① 得意なことではなく、伸ばしてきた長所として表現したい。

関連記事:刺さる!パイロットの志望動機 【自社養成・航大・私大】 面接対策

親に連れられて生活していただけで、後天的な努力で伸ばしてきた感じが弱いので、そこは修正する必要ありです。
もっと英語力を意識的に後天的に伸ばしてきたことにすれば、モット使えます。

その努力の過程で英語の勉強以外にも使える長所を身に着けて、それはきっとパイロットの訓練などにも活かせると思う、、、、の流れにした方が良い。

『ある日気づいたら英語が得意でした』⇒『得意な英語を活かしたい』は安易な感じしますよね。

こんな感じで3本目は志望する理由が薄っぺらいだけでなく、仕事の内容を全然調べられていなくて感じ悪すぎます。

この文章自体はライターの人が適当に書いたと思うので、そうなってもショーガナイですが、皆さんは人生かかってる就活だと思うので、シッカリ取材して失敗を避けてください。

最後に例文を提供してくれた就活サイトにお礼を言おう!

『パイロット 志望動機』でググってください。

2021年12月現在 『(なりたいが見つかる)キャリアガーデン』という就活サイトの『パイロットの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?』という記事が検索4位になってます。
※ちなみに僕の記事は5位です

今回の記事で取り上げた3つの例文はこの記事内でNG例ではなく、模範例文として取り上げられていた3つの文をNG文として取り上げてみました。※ややこしい(笑)

そんなワケで、あーだこーだ言って来ましたが良い悪いは全て主観なので、皆さんも何が良い志望動機文なのかは主観で決めてください。

まずはコレから読もう!志望動機だけはシッカリ刺して面接を終えよう!パターン別解説してます

刺さる!パイロットの志望動機 【自社養成・航大・私大】 面接対策

次に【ダメな志望動機例文】に関する僕の論評を見ながら、自分の作文を改善してください。

パイロットの志望動機|お手本例文のNGポイントを徹底再添削

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