面接で【学生時代の成果】を質問された時の正しい答え方 ※成績・他人からの評価では薄い!
『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』
は
『自己PRを一分でお願いします』
『あなたの強み・長所を教えてください。』
『学生時代に打ち込んだことは何ですか?』
等の最重要・最頻出問題を少し答えにくい形にして聞いている問題です。
答えにくいので、ほとんどの人が【成績】【他人からの評価】などを表面的に語ってしまいます。
そして、ほとんどの就活サイトの例文もそうなっています。
果たして本当にそれでイイのか?について検証していきます。
是非今回の記事を参考にして、最頻出質問への回答レベルをワンランク上げてください。
- まずは頻発(流行?)している失敗回答例から、、、
- イキナリ【自分としての成果】に切り込む直球的回答例はコチラ
- ここから超重要なこの記事の裏テーマです
- 【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】 は何タイプ?
- 他に質向上タイプのガクチカストーリーを読みたい人はコチラ
- この記事を読んだ後に他の就活サイトの内容を吟味すると、より理解が深まります。
- この記事は面接頻出問題を集めて、グループ分けして、更に出題頻度も分かる様にした記事にある問題の一問一問に解説を付ける無謀な試みの一環として書かれています!
- JAL自社養成に関する総まとめ的な記事はコチラ
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まずは頻発(流行?)している失敗回答例から、、、
※京都橘高校の吹奏楽部をイメージして、書いてみました。大学じゃないけど、、まぁ許して下さい。
(前半)私の学生時代の成果は、吹奏楽部として、アメリカのローズパレードに参加できたことです。現地でも私たちの【踊る吹奏楽】のスタイルが驚きを持って迎えられましたし、YOUTUBEの再生回数で100万回を達成する程、世界中で反響を呼びました。
(後半)これまで部員同士でコミュニケーションを密に取り合い、協力し合ってきたからこそパレードを最高の形で終えられたのだと思います。
考察① この後、深掘り質問が来るのは前半?それとも後半?
『なぜアメリカ?』『なぜYOUTUBE配信?』などの前半部分を深掘る面接官はほとんどいないハズです。
面接官は【吹奏楽部】自体には興味が無いハズです。
学生側も【吹奏楽部】を売り込みに来たワケではありません。
普通は
『なぜあなたは吹奏楽を始めたのか?』
『吹奏楽はどこが難しい?その難しさをどう乗り越えた?』
『コミュニケーションを密に取るって?取らないとどうなる?』などの、
【吹奏楽とあなた】について深掘り質問が来ます。
そして、あなたが採用するに値する人かどうか?を見定めようとします。
つっこみ① 『じゃー前半部分って不要じゃね?』
不要です。前半部分はザクっと削りましょう。
アホな面接官が前半部分に喰い付いて来た場合は、あなたは【吹奏楽部】の説明に時間を費やして帰るコトになります。
悪いのは面接官ですが、前半部分が面白そうな部活・有名で強い部活であればあるほど、失敗確率が高まって危険です。
逆に弱小チームに所属している人の方が間違わずに済むのでラッキーな位です。
10~20分という短い面接時間で数分であっても所属している組織についての説明に時間を取られるコトは痛すぎます。
どれだけ楽しそうに分かりやすく喋っても『部活自慢したいのか?』『有名な大企業に入って満足したいタイプか?』『面接が自分を売り込む場であることを理解していないのか?』などの暗黙のツッコミが来ます。
疑問① 『じゃー前半部分を具体的に描写する【踊る吹奏楽】【100万回再生】なども要らないの?』
面接全般で考えれば、具体的な描写、キャッチフレーズ、実際のセリフなどを出して、臨場感を出すコトは物凄く大切ですが、今回の場合は本来削るべき部分に具体的な描写を入れてしまっていて、返ってミスリードさせてしまう可能性が高くなります。
『売上が2倍になりました』『30%増えました』などの数字を入れろ!と色々な所から言われて、入れるのはイイのですが、入れる場所を間違っている場合が多いです。(笑)
疑問② 『前半部分を削ってしまうと【部活としての成果】を説明できなくなるんですけど、そうすればいいですか?』
もう一度質問を見てみましょう!
『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』
です。
【部活としての成果】を言え!とはどこにも書いてありません。
どちらかというと
『あなたの学生時代の部活などを通して出した【あなた自身の成果】はなんですか?』
を聞かれている問題ですよね? それを説明しましょう!
深掘り質問も後半部分に来そうなコトもさきほど確認しましたよね?
超細かく、おせっかいで、誘導してくれる面接官がいたら、こういう風に質問してくれます(笑)
『学生時代の成果を教えてください。
また、その成果に至った理由を自分なりに分析し、どういう行為がヒットしたのか?を教えてください。
集団での成果・成績は偶然の要素もある程度入っちゃいますよね?
もしかしたら、あなた自身の貢献が全く入っていない可能性もありますよね?
頑張って来た結果の偶然を含んだ成果ではせっかく面接に来てくれた貴方がどんな人間であるか全然わかりません。
ですから、成果と呼べるもののうち、
『会社に入った後や貴方の今後の人生で活かすコトが出来る様な武器』
『小中高時代には持っていなかった武器』
『大学時代に頑張る中で身に付けてきた武器』の様なモノを答えて欲しいのです。
そういった自分なりの武器を、社会に出る前の学生さんには一度自覚していて欲しいですし、
自覚する為には、学生時代の一番大きな壁・課題を突破する為に、小中高時代にはしなかった貴方にとって新しい行為・行動様式がなされていたかどうか?を思い出す作業をして欲しいのです。
ありましたか? あなたが大学時代に手にいれた新しい武器?
無いのであれば、それはあなたが大学時代に頑張れなかった証拠であると私たち人事は捉えます。
当然今回の面接の結果も残念なものになるでしょう。
もし、新しい武器が何であるかを自覚しているのであれば、その【武器】=【学生時代の成果】として語ってください。
そして、その【武器】を説明するのに必要なのは『大会で3位になった』『売上が30%UP』などの目に見える成果では無く、その目に見える成果に至るまでの貴方自身の【試行】【失敗】【成功への予感】【成功】【悦び】の辺りのトピックになると思います。
つまり、私たち人事が『学生時代の成果を教えてください』と質問した場合、
それは目に見える成果ではなく、決して他人からは見えない【新しいコツ】【新しい行為・行動様式】【新しい悦び方・考え方】を話して貰えるコトを期待しているんです。
目に見える成果等はESに書いて貰った【成績】【TOEICスコア】等でも少しは把握できますしねぇ~
わざわざ会社の経費を使って面接の場を設けているのは、目に見えない成果を聞きたいからであることは理解できますよね?
さぁ目に見える成果について喋る時間は勿体ないので、目に見えない成果について多いに喋ってください。どうぞ!』
⇒わぉ!実際にこんな面接官がいたら気持ち悪いですが(笑)、聞く側の本音はこんな感じです。
疑問③ 『目に見える成果をまず喋って、その次に深掘りされてから、身に見えない成果を喋る作戦ではダメですか?』
ほとんどの学生さんが目に見える成果を失敗回答例の様に答えて、
仕方なく『(目に見えない)あなた自身の成果はなんですか?』って深掘り質問をする面接官の退屈さを想像してください。
そして深掘り質問をしてみると『全員で毎日ミーティングを開いてコミュニケーションを密にしてきました』『一人一人に寄り添って声掛けをしてきました』『誰よりも早く練習に来て、一番最後に帰る様にしました』みたいな退屈な答えしか返って来ない、、、これ以上深掘り質問をしても何も面白い話は出てこないよなぁ~、もう次の質問行こうかなぁ~と面接官を悩ませているのです(笑)
よく【結論ファースト】を意識して喋ろう!という言葉を聞きますが、結論が大事だから先に喋るワケですよね?
何か質問されて『きっと面接官が適切に深掘り質問してくれるだろう!』と考えて、一番コアな部分を言わないのはコミュニケーション能力を見せつける場である面接で最適な作戦でしょうか?
イキナリ【自分としての成果】に切り込む直球的回答例はコチラ
私の学生時代の成果は
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】
です。
所属した吹奏楽部では楽器では無く、ダンス担当になってしまいました。
簡単過ぎて、正直あまり夢中になれずに最初の半年を過ごしました。
ある日、先輩と隣同士で演舞している所の動画を見る機会がありました。
【何となく踊っている私、最低限の笑顔は作っているがそんなに楽しさが伝わって来ない私】
と、
【指の先まで神経が行き届き、笑顔だけでなく全身から悦びがほとばしっている先輩】
との違いに愕然としました。
それを機にスイッチが入り、部の練習を終えて、帰宅後も自主練を重ねる生活が始まりました。
自分の踊りの動画を毎日取り、
【先輩の踊りと自分の踊りの違い】
【自分がイメージしている踊りと実際の動画の中の自分の踊りの違い】
を見比べ続けました。
自分が意図した動きと動画の中の自分が徐々に一致してくると、
【新しい振付を覚えること】
【動きを修正すること】
更には
【自分で新しい振付を考え出すコト】さえ驚くほど簡単に感じられる様になってきました。
踊りの細かい部分にまでこだわって、質を高めていく事で感じられる【真の楽しさ】を知ることができたのは、私の学生時代の一番の成果であると思います。
狙い① ぶっちゃけ感を出す
【正直】という言葉で『あまり言いたくない事実だけど、言っちゃいますが、、』的な雰囲気を作れる。内緒話を打ち明ける感じを少しでも出したい。
半年もやる気のない状態でいたコトを告白するコトで、いつでもどこでもスイッチ入ってやる気全開!みたいな嘘っぽいキャラではないコトを印象付けてトピック自体のリアリティーを高める。
疑問① 半年もやる気なかったコトを喋っていいんですか?
『人生をもう一度吹奏楽部に入部した時点からやり直せるとしたら、あなたはどうしますか?』と質問されたとしても
『もしかしたら、また半年間ボーとしてしまうかもしれません!』
とはならない論理構成になっているので全く問題ないです。
狙い② わかりやすい成長勾配を提示
学生時代を通して、どれくらい成長したのかを説明したいので初期はレベルの低い自分を描く。
勾配がクッキリして聞き手が理解しやすくなる。
狙い③ 『挫折・壁・伸び悩み時期』が自然に入っている
『吹奏楽の活動で挫折ってあった?』
『ダンスの質を上げるのに難しさって何?』
などはガクチカトピックへの深堀り質問として頻出ですが、入ってますよね?
はい、自分で踊ってみるけど、実際に動画で確認するとイメージと違う期間が続く、、、
辺りが難しく、苦労し、壁を感じ、挫折感を味わう時間です。入ってます。
狙い④ 成功への予兆・予感を感じる期間があるか?楽しさが伝わるか?
動画で取った自分の踊りがイメージした踊りに近くなっていく期間がありますよね?
へそくりしてるお婆ちゃんが、夜中に起きてタンスに隠した預金通帳を見て、ニヤッとする【密かで楽しい感覚】を自分なりのトピックで面接官に伝えよう!
努力や成果をアピールしようとし過ぎて、楽しい感じが全く入ってない回答はどうなの?
しかめっ面してウチの会社で一生働ける?頑張れる?
狙い⑤ 【スイッチ入って頑張っている期間】が少なくてとも3か月間以上あると感じるか?
面接で喋る内容は丁度良い成長勾配が提示できるトピックにしたい。
その勾配・角度が高過ぎると臭いし、嘘っぽくなる。
逆に低いと【頑張ってる感】が伝わらない。
そして、勾配は丁度良くても喋ってるトピックの期間が短いと勾配・角度は示せても成長幅が低い感じが伝わってしまいます。
例えば『学校祭の時の話なんですが~』とかで始まるトピックを学生さんが話始めると『頼む!その学校祭の準備期間自体が3か月以上あったっぽい話であってくれ!』と祈りながら話を聞いています(笑)
そして、もし学園祭の準備期間が単年度だけで2カ月間だけだった場合には、他のテーマを探しに行きますし、どうしても学園祭トピックを話したい人の場合は『2~3年連続して学園祭の担当したことにしない?』って多少の脚色して、合算して3か月以上な感じを出す作戦にします。
狙い⑥ 【二段階まとめ】をしないことでクサさを軽減させる
さきほど挙げた直球的回答例 の最後は
踊りの細かい部分にまでこだわって、質を高めていく事で感じられる【真の楽しさ】を知ることができたのは、私の学生時代の一番の成果であると思います。
とまとめられています。
【二段階まとめ】とは
更に『この成果は御社に入社後も活かせると思います。仕事にも質を高めていく中で見えて来る・感じられる楽しみがあると考えています。その楽しみを追求しながら御社に貢献したいと思います』
の様なまとめの後に更に『こんな感じで入社後貢献できます!』みたいなアピール文をまとめ的に付けてしまうヤツのことです。
面接での回答のほとんど全てに【二段階まとめ】を付けないと落ち着かない人がたまにいますが、ダサくて不器用でコミュ力低い感じがモロ出ますので止めましょう(笑)
もし面接官から
『学生時代の成果にお答え頂きありがとうございまいた。その成果は入社後どの様に活かせると思いますか?』みたいな緩めの球が来た時のみ、緩めに上記の【二段階まとめ】を打ち返しておいてください。
狙い⑦ 『目に見える様な成績はありました?』って深掘りされた時にカッコいい!
普通の学生さんが答える様な【目に見える成績】を言わずに【目に見えない成果】のみを答えると、アメリカのパレードや再生回数の自慢話が出来ない可能性が高いです。
でも、一発目の回答から一番濃い部分を回答できたコトの意味合いの方が遥かに大きいので良しとします。
良しとしますが、たまに面接官が深掘りする方向を間違えて【目に見える部活の戦歴】を聞いてきてくれる事もあると思います。
そこで所属した部活の華麗な戦歴を喋ったりすると、面接官は驚きます。
『なぜ他の学生の様にソレを始めに言わないのだ?この学生は???』
『面接の意味をよく理解している、素晴らしい!』
となりますし、
『なぜ部活としての素晴らしい成績や実績を、初めに答えなかったんですか?』と気になって聞いてくれたら、
『確かにアメリカでの大成功は部員全員で味わった最高の思い出です。しかし思い出であって【成果】と言われるとシックリこなかったので、、、、』
などとサラっと答えるとカッコいい!!
『こいつ本能的に目に見える成果より、目に見えない成果の方を選択してやがる⇒センスある⇒採用!』
みたいなイイ流れになります。
メインの回答としてドヤ顔で答えると薄いのに、深掘りにサラッと答えるとカッコいいのです。
戦略って大事だねぇ~(笑)
ここから超重要なこの記事の裏テーマです
さきほど書いた【直球的回答例】は、
『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』
に対する回答でした。
この回答は『自己PRを一分でお願いします』『あなたの強み・長所を教えてください。』『学生時代に打ち込んだことは何ですか?』 の回答として使えますか?
『自己PRを一分でお願いします』
『あなたの強み・長所を教えてください。』
には一言一句そのまま使えます。
『学生時代に打ち込んだことは何ですか?』
については、
私の学生時代の成果は
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】
です。
を
私は学生時代吹奏楽部の活動に打ち込みました。その活動を経て得た成果は
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】
です。
の様に若干日本語を修正・追加してあげるだけで、答えになります。
何が言いたいかというと、、
『あなたが学生時代に出した【成果】を教えてください』 に対してシッカリ答えられる回答は、そのまま自己PRトピック、ガクチカトピックとして使えるという事です。全て同じ問題であり、同じ回答を返せば良いのです。
『自己PRを一分でお願いします』『あなたの強み・長所を教えてください。』『学生時代に打ち込んだことは何ですか?』 をダブって質問されたらどうすればいい?
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】 は何タイプ?
他に質向上タイプのガクチカストーリーを読みたい人はコチラ
行動力タイプというよりコツコツ、コツコツタイプというより一秒を削っていく質向上タイプな感じがします。
参考記事:バナ豚ちゃん 添削履歴全公開!! 日本航空(JAL)自社養成パイロット インターンES エントリーシート
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】はそのままバナ豚ちゃんにも使えるか?
そのまま使えます。
使えますが、トピックの内容により合わせた方が良いでしょう。
例えば
『高いレベルに達すると、新しい景色が見えて来ること、新しい景色が見えるとより高い目標が自然に生まれて来ること、そして高い目標を持てることの悦びを知ったこと】
まぁこんな感じになります。
大事なことは【キャッチフレーズ】【結論フレーズ】を先に決めないコトです。
とにかくイイ感じのガクチカトピックが出来上がれば、それが完成した後にそれに良く合う【 キャッチフレーズ】【結論フレーズ】 を調節して加えてあげるだけです。
【細部にまでトコトンこだわって、質を高めることの楽しさを実感できたこと】
【高いレベルに達すると、新しい景色が見えて来ること、新しい景色が見えるとより高い目標が自然に生まれて来ること、そして高い目標を持てることの悦びを知ったこと】
などの 【キャッチフレーズ】【結論フレーズ】 を無理やり、そのまま使おうと思って、トピックを記憶から探しに行くと難航しますのでご注意ください。
この記事を読んだ後に他の就活サイトの内容を吟味すると、より理解が深まります。
例えば
は【目に見える成果】は1時間⇒15分などと定量的に書く、それでもダメなら定性的に書く。
それでなんとか書けるハズって記事です。
他もググってみてください。
ググればググるほど、他の人が薄い回答しているだろうコトが容易に想像できて、嬉しくなってきますよ!グヘへ
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