卒業後未だに就職できていないパイロット免許保有者が今すべき事!

航大 自費 私大航空学科

はじめに

同期が航大卒業前後にエアラインへの就職を決めていく中で自分だけが落ち続け、取り残されていく恐怖に似た感覚を僕は今でもハッキリと覚えています。

後から見れば航大卒業と同時にパイロットになる為のライセンスを取得する事ができたワケですから、自分を褒めてあげても良い時期だったのかもしれません。

しかし少なくとも僕にはそうは思えませんでした。人生で最悪の日々でした。

何をしていても気持ちが後ろに強く引っ張られていて、気づくと気持ちが落ち込む状態でした。

僕は今、日本一難関と言われる自社養成の面接試験に挑む学生のアシストをしていますが、もう一つ自分だからこそできる活動としては就職できない既卒ライセンサーのアシストだと思っています。

2020年秋から始まるANAの自社養成はコロナの影響で無くなりました。

自社養成を目指す学生にとっては就職先が半減したワケです。

しかし、ライセンサーから見れば自分達の敵が一気に100人減るコトに等しく、これほど良いニュースは無いワケです。

上記の様な状況もあり、現在(2021年7月)航大や私大の既卒ライセンサーの就職状況はそれほど悪化していません。

9割以上の卒業生・ライセンサーが就職できていると思います。

今後コロナから景気が順調に回復して就職率が100%になり、自社養成採用も大手二社含めて全社再開される事を祈りつつ、現在エアライン就職が出来ていない既卒ライセンサーへのアドバイスを記事にしてきます。

まず自分だけが就職できていない現状をどう捉えるか?

主な原因は

A, 面接の印象が良く無い 80%

(年齢の高い航大生以外はほとんどの学生が一般就活を経験していない!)

B, SIM試験の出来が良く無い 10%

エントリーシートの内容が良く無い

(一般就活であれば面接に呼ばれないが、ライセンサーはかなり高い確率で面接には呼ばれる。しかしESで呼ばれないコトも実際あるし、拙いESでは当然面接が戦えない)

C, 英語の実力が足りなかった      5%

(大手二社で面接を通過して英語試験まで進んで落ちた場合のみ)

D, 学校(航大・私大)の成績が良く無い 3%

E, 『運』が悪い 1%

F、その他 1%

個人差はあれど、概ねこんな感じかと思います。

A~Fについて解説

Aの面接について

ほとんどの一般就活生は面接を重ねる毎に自分の面接が当初ムチャクチャで拙い状態だった事を実感していきます。
そして君の周りに一般就活経験者は山ほどいる。
すぐに面接の思い出を聞いてみよう!

『第一希望の会社の前に他の企業の面接を沢山経験しておくべきだった!』とか

『第一希望の会社の前に他の企業の面接を沢山経験したら、改善点が何となく見えてきたし、面接慣れして堂々とした態度で受けられる様になったと思う』

などというコメントをする人にすぐにヒットするはずだ。

もし君が面接って人事と話をするだけ改善させられる様な物じゃないと考えているのなら、まずソコを見直す必要があると思う。

それから『80%』もあるの?と驚いた人もいるかもしれない。

そんな人には逆に聞きたい『他に何がある?』と。

ライセンサーだから学歴は関係ない!というか皆同じだ。

SIMでフライトの技量はチェックするが、入社して3~4年もすれば技量はほぼ横並びになる事は業界の全員が知っている。

他業種の一般就活でも面接は超重要だ。(SIM試験もなく、ただ面接試験を1次、2次、、、と進めるだけ!)

ちなみにJALの自社養成は一次面接、二次面接、英語対人面接、最終面接と4回やる。

一度自分が人を採用する側にいたとして『何を重視して採用するか』を考えてみて欲しい。

勝手に決めつけて悪いが、現況の『面接低レベル状態』を放置して、面接の重要性にも気づかない状態のままで、

次回合格する為には
『もっとSIMが上手くならなくちゃ!』とか
『技量維持が一番大切、学校もそこはケアしてくれるのでラッキー』とか考えていないかをもう一度自分に問い直して欲しい。

BのSIM技量について

フライト技量は就職して飛び始めるまで決して上手くはならない。

逆にそれほど下手にもならない。

だから半年~一年何もしなくても、試験直前に対策をすればスグに戻る。

卒業して1~2年経っても、卒業して間もないライセンサーと差はほとんど付かない。

アメリカみたいに教官をしながら経験を積む道が日本にはほとんど無いので、他の既卒ライセンサーも同じ状態だ。安心して欲しい。

採用試験では諸元のズレよりも、そのズレに対する修正意識や終始安定した態度でフライトできるかを見ているだけだ。

それはコレまでの試験でもそうだったはずだし、今後君が受ける試験でも同じだ。

試験官は数字を見ていない。人間を見ている。

だからフライト技量については心配しないで欲しい。

エアライン就職を勝ち取るまで時間は、基本的には苦しい期間なのかもしれない。

でも気持ちを前向きにして本気で取り組めば『人生で一番自分自信を伸ばす時間』にできる千載一遇のチャンスだ。

ポイントを押さえて無駄な時間を最小限にして、重要事項に重点的に時間を投下して欲しい。

ATCの技量については、少し助けになるかも知れない記事があるので、上手く使ってください。

関連記事:チャートとアプリでよくわかる『航空管制(ATC)』イラスト図解 

関連記事:保護中: 『ATC聞ききながらライン機追跡ごっこ』の準備しながら訓練生一般知識入れてしまえ~!的記事

『羽田と成田のATCに関しては完全に把握しています。PF,PMじゃなくてATCだけヤレ!と言われたら、そこそこできます!』くらいのコメントが面接のどっかで言えたら感じイイかもよ。

Cの英語について

いくら面接や学校時代の成績が良くても、英語が弱いと大手に受からない事は周りを見て感じて欲しい。

もうこの記事を読んでいる段階で大手は二社とも不合格を貰っているかもしれない。

でも大手でなくても、この仕事をしていく上で英語力はあって困る事は何も無い。

面接対策に何百時間も必要ないのに対して、英語対策は何百時間も費やさないと実力は付かない。

君がエアライン就活を勝ち取るまでに、『合格率を高められる時間』は何時間あるのだろう?

卒業後時間が経てば経つほど、面接では『卒業してから何してた?』が当然の様に聞かれる。

『面接対策に500時間使いました!』

『フライト技量の維持に500時間使いました!』

『英語力向上に500時間使いました!』

どれを言えば『そうだわな、普通そうだわな!』と思われ、

どれを言えば『そうか?!引くわマジで!』と思われるかを考えてください。

Dの『運』について

君が就職できていないのは、これまでの過程のどこかに『不運』があったのかもしれない。

でも、まぁ終わった事はしょうがない。

自社養成では1%以下の狭き門に向かって毎年物凄い数の優秀な学生が正に『運』を掴み取る為に努力し、競い合う。

『この人は本当にパイロットに向いてるなぁ~』とか

『いやっ、パイロットにするには勿体な過ぎる!他の職種考えないの? パイロット経由で宇宙飛行士まで考えているならイイかも、、』くらいの惚れ惚れする人材がウジャウジャいる。

一方、既卒ライセンサーの君は99%受かっても良いくらいの強い武器を持っている。

もう今後の『運・不運』について考えるコトを一切やめて欲しい。

多少の『不運』など吹き飛ばすほどの徹底的な対策をして次の採用試験に臨んで欲しい。

何から始めるか? 

一緒に戦う仲間を再構築して欲しい。

同期のほとんどは内定して、次のステージへと進む。

数人だけが未就職組として取り残されて一気に人数が減り、情報が減る。

自社養成や航大を目指す学生はツイッター上に山の様にいるが、既卒ライセンサーのツイートはほぼ無いはずだ。

しかし一緒の境遇の人は必ずいる。

僕の様に『一緒の境遇だった人』も含めれば何百人もいる。

『情報を共有する為』もあるが、『気持ちを共有して前を向き続ける為』に仲間を探して欲しい!

自分以外の既卒ライセンサーを探す方法は?

君がA大学なら、B大学に直接電話すれば良い。※勿論手紙の方が感じが良いが、、

『私はA大学の〇〇です。B大学で既卒ライセンサーで就活中の方を紹介して頂けませんか?』

それでダメなら同期を辿ろう。

就職した同期には他大学からの入社同期がいると思う。

その人経由ですぐに既卒ライセンサーに辿り付くはずだ。

とにかく狭い航空業界だ。

少しもがけば繋がる事は簡単だ!

就職する為のネットワークだが、この時期に築いた信頼関係は長く君を支えてくれるはずだ。

※僕も今後は既卒ライセンサーのネットワーク作りに協力はするが、どこまで時間を割いてケアできるかは微妙だ。

時間が経つにつれてメンバーが減っていく。
その時は自分で、自分達で戦う体制を再構築し続けて欲しい。

仲間を見つけたら次にする事は?

航空業界以外の一般就活をして欲しい

就職を実際にするかどうかは君に任せる。

しかし就職活動だけは絶対にすぐに始めて欲しい

要はES・面接の実体験を積むという事だ。

既卒ライセンサーが未就職である理由は『面接』である場合がほとんどだ。

『面接でパイロットはもう目指さないの?』と聞かれたら、

『実は目の奥に通常生活では問題にならない小さな傷がある事が判明しまして、もう一生職業パイロットになる事はできません。今は次に打ち込める仕事を見つけたいと思って御社の採用試験に参加させて頂いております』くらいの事を適当に言っとけ! それしかない!

そして先ほどは『実際に就職をするかどうかは任せる』と書いたが、できれば就職して欲しい

本当に就職するつもりで就活した方が面接に気合いが入るのも少しある。

しかし、それよりも就活する事によるデメリットがほぼ無いのだ。

航大受験前なら勉強時間を確保する必要がある。

でも既卒ライセンサーはそれ程時間を確保してやる事が無い。

『面接』『技量維持』『英語』くらいだ。

『面接』に関しては就活を通してある程度身に付く。

更に社会人経験自体が面接力を飛躍的に向上させる。

実際に自社養成の面接対策をしていても、既卒社会人組は完全に雰囲気が違う。

受け答えや言葉遣いが違うのは勿論だが、面接的受け答えも当然大人っぽい内容になる。

エアラインの人事は既卒ライセンサーに学生っぽさを求めるだろうか?大人っぽさを求めるだろうか?

『技量維持』については先ほど書いた様に時間は要らない。土日で十分に対応できる。

『英語力向上』には時間がかかる。いくら時間があっても足りない位だ。

しかし、敢えてその為に就職せずに『プー太郎状態』『フリーター状態』を続けるほどの価値があるだろうか?

親も少し安心するかも知れない。

彼女も少し安心するかも知れない。

自分も少し安心するかも知れない。

君は『自らに背水の陣を引く為!』というかもしれないが、人間は自ら背水の陣を引くほど強くないと僕は思う。大事な瞬間にプレッシャーに押しつぶされない為にもできるだけ不利な状態に自分を追い込まない事を僕は勧めたい。

面接の場でなぜ就職しないかを聞いて『私はエアライン就活を果たすまで絶対に就職しないつもりです!』と気合い満々でいう人ってどうだろう? 僕はドン引きするけど、、、

休学して航大入って、卒業後元の大学に復学した既卒ライセンサーなども3年か4年に戻るはずなので、その大学での一般就活の時期を待って経験を積んで欲しい。

まぁ復学すると大学の勉強とバイトとかもするだろうし、かなり忙しいけどエアライン就活できずに時が流れても『大卒』が貰えて、一般就活&社会人経験もできる事のメリットを感じながら生活してください。

英語は何をするか?

自社養成でも何でも同じ、大きく分けて二つだ。

TOEICなどのスコアを残してESの段階からアピールできる様にする。

※留学無しでTOEIC900点を達成した二人のネバ生にインタビューしたが、まだ文字起こしできていない。それまでは直接僕に連絡して来てほしい。

最近はLCCも国際線を飛ぶ。

フライト技量は差が付かない

しかも英語の勉強は時間がかかるので、自然と卒業後のガクチカになりやすい。

もし君が行く面接に既卒ライセンサーがもう一人いて、君と同じ様に『英語』をガクチカにしていたとすると、実際に君の方が面接力が上でもTOEICの点数がもう一人より低いとチョット滑稽な感じになってしまって傷を負う可能性もある(笑)

面接も大事だけど、英語の点数も大事だから気合いを入れて頑張って欲しい。

英語面接などがある会社の為に『英会話力』を高める。

※これについてもオンライン英会話についての記事化ができていない。m(__)m

その他に何かすることある?

英語が得意過ぎてTOEICが満点で、面接も得意過ぎてやる事がない!

そんな人もいるかもしれない、いやっやっぱりいないハズ(笑)

特に英語以外でパイロットの仕事の周辺にある知識を得られる資格試験などを別の記事でまとめてあるので、メインの対策以外はそちらを軽く見て参考にして欲しい。

関連記事:パイロット免許の関連資格7選 1ミリでも内定率を高める方法

更に航大合格後、入学までに時間が有り過ぎる人に向けて書いた記事も参考になると思う

関連記事:航空大学校入学前にすべき事は? 待ち時間を無駄にしない為のヒント

まとめ

まだ就職できていない理由はほぼ『面接力』なので、面接の練習の意味と社会人になって身の回りを安定させて、更に社会人らしさもゲットする為に就活をシッカリやる。

その上で英語を爆上げして卒業後のガクチカのメインにしよう!

『卒業後に一番頑張った事は仕事じゃないんですか?』

→『勿論社会人一年目ですから、仕事が頑張りました。しかしパイロットになる事を一瞬でも忘れずに英語力を上げる事に一番に注力しました。具体的には、、、、、、』

仕事が一番って言ってしまうと、当然『そのままそこで仕事頑張れや!』的な空気やツッコミが来る。

それが来ない雰囲気を作りつつ、腰掛的にやってると思われない様に頂く給料以上の結果を出す努力はしてきました!アピールまでにとどめておくバランスが大事だなぁ~。

ずっと言い忘れてたけど、面接対策や全体的な作戦は僕を頼ってください!

オマケ;面接で過去の落ちた理由を聞かれたどう答える?

人によって色んな答え方があるけど、『面接が下手くそ過ぎました!』をもう少し上等な言い方で言えば概ねOKです(笑)

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