答えがズレた時はこう逆転せよ!本当の『コミュニケーション能力』アピール法

面接テクニック③中級

面接で聞かれた質問に答えているうちに、答えているうちに内容がズレてしまう事は良くあります。
皆さん普段の会話ではほとんどないと思いますが、面接ではよく起こります。
本番でなく、緊張をそれほどしていないはずの面接練習でも度々起こります。

ズレる原因はコチラ 主に4つ

  1. 緊張していてズレる
  2. 普段使わない敬語や丁寧語を使う意識が強すぎて、ズレる
  3. 全ての返答のまとめが「~できました」「~自負しています」などのアピールにならないといけないと勘違いしている。無理やりまとめに持って行くのでズレた感が半端ない(笑)
    ※どうやってもアピールに繋がらない質問も当然ある
  4. そもそも答え始める時点で、何について話すかを決めきらないまま、何か話さなければいけないという暗黙のプレッシャーに負けて話し始めてしまう

面接と他の試験の違いは何か?

一般的な試験での高得点とは

ここで一般的な試験での「高得点」とは何かについて考えます。

例えば、英語の資格試験のスピーキングテストが面接形式であったとします。

この場合、与えられた質問に対して正しい文法で綺麗な発音で回答すれば、必ず点数がもらえます。

どんな表情でも、答える前にちょっと独り言で回答をまとめても、目をつぶって答えても、貧乏揺すりしながらでも、答えがあっていれば点数がもらえます。

面接での高得点とは

さて面接ではどうでしょうか?

ネバギバ式では自己PRトピックを練りに練って、キーワードにもまとめて、できるだけそのトピックを話し始める準備をしておきます。

面接で「自己PRをしてください」と言われて、ここぞとばかりに一気に準備した完璧な自己RPトピックを話せば100点でしょうか?

答は「状況による」です。

もし面接官が「自己紹介と自己RPを2分位で話してください」と言えば、一気に準備してある自己PRトピックをまとめて喋ってOKです。

しかし、もし質問が「長所は何ですか?」「自己PRポイントは何ですか?」だけだった場合には、普段の会話と同じ返答の長さ・シンプルさで返してください。

ここで一気に2分話し始める人が1~2割はいます。

気持ちはわかります。
わかりますがが、「自己PRトピックを話しきって楽になりたい欲求」をグッとコラえて、私と準備した「自己PRキーワード」だけ話して面接官の次の深堀質問を待ってください。
(※ここで面接官が空気を読まず次の質問に移った時は、この面接官空気読めないなぁと思いながら次の質問に答えていって、いつか他の質問で自己PRトピックに繋げる機会を虎視眈々と待つだけです。)

面接では、場の雰囲気にあわせて、普段の会話のリズムと同じように会話できるかが大切です。
自分が面接官だったとしてもそう思いますよね。
履歴書では読み取れないけど、面接では絶対に読み取れる、その人を採用するかに当たって必ず確認・評価しないといけない大切なポイントですよね。
いくら自己PRトピックが良くても、全般的な受け答えがオカシイ人は次に進めません。

面接での高得点は、普段の会話と同じように場の雰囲気に応じて自然な受け答え、自然な会話ができた上で、準備した自己RPトピックをイキイキと伝えられた時に得られるモノです。

でも「場の雰囲気に応じて自然な受け答え」なんかできるかなぁ?等と心配する必要は全くありません。
このブログ読んでる学生さん全員が普段は空気を読んで会話を友達としているハズです。
ですから面接だからといって変な思い込みさえしなければ、面接本番での失敗が7割位無くなります。

あと残りの3割も完全に潰すには次にまとめる対策を持っておけば大丈夫でしょう。

ズレない為の対策

緊張でズレない方法

緊張しない為の心の持ち方


よく「上手くいかなかったらどうしよう?」という後ろ向きな気持ちで緊張する人がいます。
物凄くよくわかりますし、ほぼ全員この状態だと思います。
でも特に自社養成パイロットの面接について考えると最終的な採用倍率って100倍越えですよね。
という事は、普通の人は「落ちる」面接に来ている訳です。
「絶対に落ちずに、指一本でも引っかかってやる!!」という前向きな心持ちに変えてください。

緊張しない為に具体的に何をするか


面接に来た学生の半分以上が、履歴書やESに並べたてた抽象ワード、強調ワード、威張ってるワードてんこ盛りの内容を面接でも空気を読まずにまくしたて、落ちていきます。
あなたが落ちずに引っかかる方法は、面接の椅子に座り、普段と同じ会話のリズムで受け答えをして、10~20分の時間のどこかで、準備した濃厚な自己PRトピックをブチかますのみです。
この事に集中してください。
練習の段階からこの作戦に全集中してください。
集中すれば必ず緊張は薄まります。

口調を気にし過ぎてズレない方法

面接での口調ですが、ビジネスマン的語彙や敬語はバイト等の関係で使い慣れている人以外はバッサリ諦めてください。
話す内容にまで悪影響が出るケースがほとんどです。
普段から会話が成り立たない・空気を読めない人だと判断される事は一番避けなければいけません。
(使えない敬語をできるだけ使おうと努力しているという評価は諦めてください そんな評価は+0.001点です。)

丁寧な感じで答える事だけを心掛けてください

イメージとしてはバイト先の店長35歳と2回目に話しをする時位です。
(自分の周りに実際にいるそれ位の上の人を想像して、その人が面接官だとイメージして練習してください)

「僕は」と言わずに「わたしは」から話し始めて丁寧に話すだけでOKです。
「わたくしは」もおススメしません。

無理やりアピールする語尾・まとめで終わろうとする癖をなくす方法

全ての受け答えで、「~できました」「~自負しています」を無理やりつける病の人は履歴書の段階でそれが顕著に出ているはずです。

ネバギバ式では「自己RPトピック練り上げ」→「自己PRキーワード抜き出し」まで、出来るだけ抽象・強調・威張ってるワードを取り除き、具体的な行動と気持ちの変化だけで皆さんの長所を浮かび上がらせる方法をとっています。

実際の面接では、自己PRトピックに繋がらない事が多い「趣味的スポーツは何ですか?」の様な質問は、シンプルに何処にも繋がらない薄い答えを返せば良いだけです。
普通の面接官であれば「ここは薄いな」と察して次の質問に行ってくれるはずです。

そして全く答えられそうにない「準備してないし、自己PRやその他準備したトピックに繋がらない質問」については、「わかりません。」「思いつきません」を可愛く苦笑って言うだけです。

①自己PRトピックに繋げる ②自己PRトピックに繋がらないなら薄く答える ③わかりません
この3種類のみです。
無理やりアピールする「語尾」・「まとめ」を入れる場所はありません。

話す内容がまとまらないまま話し始める事を回避する方法

前述の方針
①自己PRトピックに繋げる ②自己PRトピックに繋がらないなら薄く答える ③わかりません
この3種類のみである事を意識すれば、簡単です。

「わかりません」で次の質問を待つか、若干ズレるが話しても良いと思った場合は次の項目で書く「ズレた時の対策」の中の技を使ってください。

☆☆ズレた時の対策☆☆ (この記事の肝ですよー)

この技を使えれば、絶対に面接の見栄え(空気読める感意思疎通できる)がアップします。

普段の会話では、質問に答えながら答えがズレる事は余りありませんし、ズレた所で相手もそれほど気にしません。
しかしここまで説明してきた通り、面接では会話が普通に成立しない事・相手に違和感を感じさせる様な受け答えは致命的なミスです。

でもしかし実際の面接では、答えているうちにこうしたズレがどうしても発生します。

「アレっ俺何について話してるんだっけ?」
「答え終わったけど、何かシックリこないなぁ」
と感じる時があります。

その時はこんな感じで自分で自分をフォローしてください

自分で自分をフォローする大逆転フレーズ 基本形

「すみません、質問の趣旨とズレてしまいました」
「すみません、ちょっと緊張してて上手く答えられていないですよね テへへ 面接って難しいですね」
「すみません、答えている最中なんですが、自分の答えが変な方向に行ってしまいました。申し訳ありませんが、もう一度質問をお願いしていいでしょうか? 次はちゃんと答えます(笑)」

コレはメチャクチャに大事です

面接官があなたの支離滅裂な答えに、「コイツ意味不明で空気読めない、緊張で冷静さを欠いている」と判断しようとしている所に、急に学生が自分でズレに気づきフォローを的確に入れ、苦笑いしながら謝って雰囲気を和ませながら意思疎通を強化してきやがるぜ!ヤルなコイツ!となる訳です。
致命傷的ミスから一気にある程度のプラス評価に引っくり返せるです。

ですから、是非面接に向かう前にこの自分で自分にフォローを入れる大逆転フレーズを幾つか準備して口に出して練習しておいてほしいのです。

自分で自分をフォローする大逆転フレーズ 応用形① 答えが長くなった場合

面接では普段の会話と同じ長さでコメントを切って、相手とのキャッチボールを心掛けるのが基本と書きましたが、実際の面接で特に自分の得意な分野に来た場合、逆にあまり準備していなかった話題について話しをせざるを得ない状況になった場合など、理想とする返答の長さを大幅に超えてしまう事が発生しがちです。

この時も「自分で自分をフォローする大逆転フレーズ」が使えます。
そのまま自分の違和感を素直に口にするだけです。
「すみません、少し長く話し過ぎました 普段はこんな事ないんですけどね、 緊張してますね テヘペロ」
「すみません、説明が下手で答えが長くなってしまいました。」
「すみません 退屈な内容をダラダラ答えてしまって 気をつけます」

空気読まずにダラダラ話すダメな学生から、緊張していても客観的に判断し修正できるヤツに評価が変わりますよね

質問に対する答えを「戦略的に長くすべき時」については
回答の長さは、状況で変えろ!例外と対策!(初中級) を読んで!

次の応用例行きます。

自分で自分をフォローする大逆転フレーズ 応用形② 答える前にズレを宣言する場合

例えば「短所」についてはトピックを準備して面接に行き、面接官から「あなたのコンプレックスは何ですか?」と聞かれる様な事は結構あります。

面接官も「短所は?」と聞くと準備したトピックを棒読みされて、学生の中身を覗きにくいので変化球を投げてくるわけです。

これに対する対処は「わかりません、思いつきません」が一つ。
もう一つが

『コンプレックス? 準備してなかったなぁ、これってマイナス面を聞いてきてるな、マイナス→短所 そうか短所のトピックを使おう でもちょっと「短所」と「コンプレックス」って言葉の意味が違うなぁ、どうしよう? でも意味は近いから、やっぱり「短所」を使って答えよう』

と内面で葛藤して決定した後に

「すみません、コンプレックスと言えるかどうかわかりませんが、、、、〇〇〇という部分が自分のコンプレックスというか短所というか改善したい部分です。」

とズレたまま、事前にことわって答えてしまう方法があります。

この「連想ゲーム的に準備したトピックに寄せて」→「ズレを予め宣言して話し始める」方法でかなり面接で答えられる問題の幅が広がります。
予め『ズレてるけど、、』を宣言しているので、その後の答えが若干ズレても全く減点になりません。
逆に面接官からすると『俺の変化球を、上手くかわしてソレっぽい答えを編み出してきやがった、コイツやるな!』となるわけです。

この『自分で自分をフォローする大逆転フレーズ 応用形②』は応用範囲がメチャクチャに広いので是非覚えて練習して本番で使って欲しいと思います。

※この方法を使えない人は直球と変化球を混ぜてくる面接では「わかりません」を言ってしまう質問の割合が増えてしまって、面接全体を通じて臨機応変さが低い感じを与えてしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段の生活でも自分の発言に自分でツッコミを入れる事ってありますよね。
面接では面接官はツッコまずに、黙って低評価付けられちゃいますから、面接官より先に自分でツッコミを入れる事で『返答の精度』は低いけど『会話の精度』を上げちゃうわけです。

意識すれば、誰でもスグにできる様になる方法です。
面接練習の段階から答えてて間違ったなと思ったら、このフォローツッコミまで喋った後に反省作業に移ってください。

※この記事の話は心理学でいう「メタ認知」関連ですね そんなこと知っても全然面接にプラスになりませんが、、(笑)

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