無くて七癖、、、キャラが無い人間はいない
就活の始めに自己分析に取り組む人は多い。
だけどやりっ放しで、自己分析結果を活かしてない人が多い。
面接で何をどう伝えるかに物凄く重要なファクターになってくることに気づいていないからです。
今回の記事では、自己分析等から得た自分の「キャラ」の利用法について解説します。
特にキャラが濃い気味の学生はキャリアセンターの画一的な面接指導で、不利益を被る場合が多い。
しかしこの記事を読めば、話しにリアリティーが加わり説得力がアップするので、是非理解して使って欲しい。
またキャラが特にないと感じている学生も、「積極的」か「消極的」か位は決めて臨もう。
どちらでもないより、どちらかに寄ってる方が自然だ。
以下の記事を読めば、「積極的」でも「消極的」でも、どちらでも良くとにかく「キャラ次第」ということが理解してもらえると思う。
ジョーズ君とマダベタ君の戦略
ここの『コミュニケーション能力』抜群でレベル⑩のジョーズ君と『コミュニケーション能力』はソコソコでレベル⑥のマダベタ君がいたとします。
学科試験の様なテストであれば勿論ジョーズ君が勝ちます。
しかし面接試験では全く違う光景になることが多いです。
ジョーズ君の「押せ押せ&どこを切ってもレベル⑩の金太郎飴戦略」
例えば、ジョーズ君が面接で『私はコミュニケーション能力が高いです。友達からもよくそう言われます。仲の良い友達も多く、色々な事にコミュニケーション能力を発揮して切磋琢磨して取り組めています』と言います。
※嘘っぽく、キラキラしていて、抽象ワードの連続でまとめるネバギバの大嫌いな回答です(笑)
面接官は『なんでジョーズ君はそれほどコミュニケーション能力が高いのですか?』と聞くでしょう。
そこでジョーズ君が『物心ついた頃からコミュニケーション能力が高く、気づくと人の輪の真ん中にいることが多かったと感じます。最近は、その様な性格になるように親が意識をして育ててくれたのかもしれないと考える様になりました。』と答えたとします。
これは面接官が『なぜレベル⑩なのですか?』と聞いたのに対して、ジョーズ君が『昔からずっとレベル⑩です』と答えた構図になっています。
どこを切ってもレベル⑩の金太郎飴です。
せっかく自分の長所として『コミュニケーション能力』の話を自分から仕掛けておいて、全く『成長』『成熟』を出せていません。
※キャリアセンターの職員さんは「若さが表現できていて、コミュニケーション能力を前面に出して、頑張って自己アピールできてるしOK」と多分言いますが、、
マダベタ君の「実力相応を説明して、経緯を説明して、目標を説明する素直な説明戦略」
一方のマダベタ君、面接で短所を聞かれて『コミュニケーション能力が低い所です』と答えました。
面接官は『どう低いのですか?なぜ低いと思いますか?』と聞きます。
マダベタ君は『はい、以前はレベルで言えば④でした。コンプレックスでした。そのコンプレックスを無くす為にも接客バイトを頑張りました。自分の欠点を直すためにも、バイトをクビにならない為にも(笑)お客さんにお店にまた来てもらえる為にも頑張るうちに苦手意識は以外とすぐに消えました。
周りからコミュニケーション能力が低いと思われる事も今はほとんどないと自分でも感じています。
自分では受験勉強に没頭し過ぎた高校時代の悪い影響だったのかなぁと考えています。
今は一般レベルである⑥だと思いますが、まだまだこれでは足りないと考えています。
なぜならば、将来の職業としてパイロットを目指しているからです。
パイロットの職場では、整備さん、ディスパッチャー、管制官、クルーとほとんど初対面の方とスムーズに意思疎通をする場面が多いと思っています。
早く人と仲良くなる、距離を詰める、本音を引き出す、お互い不快にならない距離を知る、など、課題を上げればキリがないと思います。
そういった能力は年齢が解決することもあると思いますが、意識や努力、実践によって高められる面もあると考えています。
最近はコミュニケーションに関する本を読んだり、youtubeを見たり、コミュニケーション能力が高い友達がいれば、元からそうだったのか?または何か気づきがあって成長したのか?を直接聞いたり、使えそうなテクニックがあれば、出来るだけ普段の生活で使える様に意識したりしています。
私は元々レベル④の人間なので、頑張ってもレベル⑩には行けないタイプかもしれませんが、パイロットになる為には最低でもレベル⑧位は必要だと想像しています。
自分の時間を全てつぎ込んで改善する様な事柄ではないですが、レベル⑥からレベル⑧に早く到達できる行動を続けています。』
と答えました。
改めて状況を整理します
ジョーズ君はレベル⑩、一方マダベタ君はレベル⑥
本人がそうだと申告しているし、実際面接の場で話を聞いた感じもそうだったとします。
もし、内定を明日出して、入社が明後日で、訓練終了が来月で、定年退職が5年後だったらネバギバもどちらを採用するか迷うかもしれません。
しかし実際はそうではありません。定年は30年以上先なんです。
ある職業に求められる特性は一つでは無い!
コミュニケーション能力に関して言えば、10年後もジョーズ君が上かもしれません。
しかし、例えば今日現在「コミュニケーション能力」と別の特性である「自己管理能力」が二人ともレベル⑥だったとしたら、どちらの学生が早くレベル⑧に到達できるでしょうか?
その前にどちらの学生が今の自分の自己管理能力がレベル⑥だと気づけるでしょうか?
どちらの学生がパイロットに必要な自己管理能力がレベル⑧だと気づけるでしょうか?
どちらの学生がレベル⑥からレベル⑧に自分を引き上げる為のより有効な方法を見つけられるでしょうか?
どちらの学生が、訓練中に他の学生が何かの特性でレベル④のまま苦しんでいる時に、手を差し伸べてレベル⑥まで上げる手助けをできるでしょうか?
どちらの学生がアメリカに送り込む訓練生の一員として必要でしょうか?
どちらの学生が会社という組織に必要でしょうか?
どちらの学生が面接で採用されるでしょうか?
本題の前に一回まとめます
キャラ相反の話をする前に、これまでもネバギバが
などの記事で、「頑張ったor/and嬉しい」+「新しい次の目標」が一体となった
「二段ロケット型自己PRトピック」を紹介してきました。
今回も同じ構造の作文が出てきましたよね。
この流れで自己PRトピックを作ると、もう面接で、①自己PRに繋げる問題も②短所&マイナス面ほじくり問題も③(目標があるので)人から学べる問題も一つの自己PRトピック一つで全て答えられます。
だから面接での頻出問題を答えていると自然に、答が一番自分が話したい自己RPトピックに寄ります。
寄らざるを得ませんよね。
面接対策でよくある悩みは「様々な質問に答えていると、答えのトピックが散らばってしまって何をアピールしたいのかハッキリしない状態になってしまう」
です。
ネバギバがこのブログを通して伝えようとしているコアな部分はココです。
戦略を立てて、トピックを決めて面接に臨めば自然に答えが一つのトピックに寄り、あなたの魅力が最短時間で最大限相手に伝わるのです。
いよいよ本題 キャラを「トピック&受け答え」に馴染ませる
まずジョーズ君
もしジョーズ君が自分の押せ押せレベル⑩戦略の間違いに気づいて、急にマダベタ君の戦略を丸パクリしたら上手く行くでしょうか?
答えは全然ダメ、もっとダメです。
「僕はまだまだレベル⑥ですが、、」とか嘘っぽくなって、コイツ自分の事全く理解してないのではないかと思われて、「空気読めない判定」まで受けかねません。
パクリたいのであれば、マダベタ君の④→⑥→⑧ではなく、⑦→⑧→⑨くらいにしてください。
※しかし、実はこれもおススメしません。
「成長勾配」が低くなってますよね。
それからもう一つ大きな理由があって、「コミュニケーション能力」を長所のど真ん中に据える事はオススメしてません。
また別の記事でしっかり書きます。
ジョーズ君は「コミュニケーション能力」の周りにある、もう少し小さく限定された「能力」か、全く別のガクチカ等を通して成長できた他の長所をメインにして欲しいと思います。
マダベタ君も
マダベタ君もトピックの方向性はこのまま変えずに使えますが、本当に④→⑥→⑧なのか?
⑤→⑦→⑨か? 又は③→⑤→⑦か?
もし④→⑥→⑧だとしたら、それを面接の答えの中でキッチリ描けているか、説明できているかを追求してください。
ジョーズ君とは違って、マダベタ君は口先で「凄いでしょ」等と一切アピールせずに、ひたすら詳細に「説明」する事で面接官の心に「自分の成長勾配」を刻み込む戦略です。
思わず最後に、「このように④から⑥へと成長できたので、⑥から⑧へも絶対成長できると確信しています。」とアピールしないでください。
ちょい「キャラ相反」していますよね。
「このように④から⑥へと成長できましたが、⑥から⑧へも絶対成長できるとは限りません。しかし自分を信じて⑥から6.1に成長する自分を感じて、自分を褒めて、自分を伸ばし続けていきたいと思っています。」
どうですか?「キャラ合致」⇔「キャラ相反」の感覚が掴めましたか?
こうやって、④→⑥→⑧の説明の後に「キャラ相反」しない「まとめ」を被せるのは以外と難しくズレると回答時間が伸びて、くどくてマイナスになる可能性もあります。
ネバギバのオススメは「まとめない」です。
説明が終わった段階で面接官にボールを投げ返して下さい。
最後に
今回記事にした「キャラ相反」の観点は、面接対策初期にもトピックを構築する場面で必要ですし、面接対策中期でも受け答えをノートにまとめるなかで、より「キャラ相反」しない受け答え例を作り込んで欲しいと思います。
指先の表現まで意識できているアイススケーターのイメージです。
ジャンプを決める毎にガッツポーズするスケーターではないです。
「成長勾配」がクッキリしていて、面接官の目の前で喋っているアナタ自身とも「キャラ合致」して説得力のある面接にきっとなります。
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