法政大学【航空操縦学専修】入試/倍率/学費/奨学金/本田航空委託訓練
前回は東海大学についてまとめました。
東海大学はノースダコタ大学の力を借りて全てアメリカで訓練を終わらせるのに比べて、法政大学は本田航空の力を借りて全て日本で訓練をしています。
あまり裾野が広くない日本国内のジェネアビを利用している事からの制限も実際には沢山あるんだろうと思います。
学生から見ても費用が嵩む(※訓練の質とは関係ない)国内訓練の影響が大きいと思います。
ひと昔前と比べて日本の物価や日本人の人件費が下がって来ています。
そういった状況が早くジェネアビにも浸透して、国内でも国外でも同質の訓練が同等レベルの費用で受けられる様になって欲しいと思います。
※表紙のご説明:山崎邦正(ほうせい)さんを使わせて頂きました。法政大学との関連は無さそうです。
- 入試科目
- 定員
- 倍率は?
- 女子学生比率
- おっさん率(笑)※高校卒業して回り道せずに入学してない学生さんの率
- 1年次・2年次のキャンパスどこ?
- 1年次・2年次のカリキュラムは?
- 3年次以降の日程は実質前期組と後期組に分かれる
- 3年次飛行訓練場所【本田エアポート】
- 4年次飛行訓練場所【大分】or 【岡山甲南】
- エアライン就活いつするの?
- 身体検査はいつどこで?
- 寮あるの? 生活費は? 車の運転禁止?
- 日本のFTD(シュミレーター)は?
- 卒業後の仕組み
- エアライン就活対策は何してる?
- 学費 ※私大の中では高め!?
- 奨学金ある? 貸与?給付?
- 就職先は?
- エアラインへの就職率は?
- 大学のイイ所って結局何?
- 大学の悪い所結局どこ?
- オマケ:本田エアポートについて
- 航大・私大の就職率に関する記事はコチラ
- 崇城大学【航空操縦学(パイロット)専攻】の総まとめ的な記事はコチラ
- 桜美林大学【パイロット養成コース】の総まとめ的な記事はコチラ
- 東海大学【パイロット養成コース】の総まとめ的な記事はコチラ
- JAL自社養成の総まとめ的な記事はコチラ
- ANAJAL自社養成の総まとめ的な記事はコチラ
- ネバギバ敏郎としての【実績】も一度記事化してみました
入試科目
自己推薦入試と一般入試があります。
自己推薦入試は英語外部試験証明書の提出以外は勉強的な関門がありません。
どうやって合否を決めてるんだろ~? 超不思議
一般入試は物理以外でも受験できますが、入学後の科目を考えると物理で自信もって闘える状態が望ましいだろうねぇ~
定員
20名くらい(うち5名くらいは自己推薦入試)
※実際には他の大学に合格者が流れる事も考えて多めに合格者を出すので20名+αの人数になることが多いらしい
例えば、東海と法政に両方合格した人が東海を選ぶことを事前に考えて多めに合格させる。
倍率は?
94と25で3.76倍ってことでお願いします。
20220208_tea女子学生比率
1割程度(体感で、、)
1人もいない会期もあるそうです。
おっさん率(笑)※高校卒業して回り道せずに入学してない学生さんの率
工事中
1年次・2年次のキャンパスどこ?
1~2年生の二年間は他の理工学部の学生と一緒に小金井キャンパス
1年次・2年次のカリキュラムは?
時間割は結構スカスカです。HP通りな感じのイメージ。
1年次の航空関連必修科目は
- 航空操縦学入門
- 航空管制
- 航空無線
- 航空英語Ⅰ
※航空管制は日本人教授が担当してるそうです。桜美林はネイティブ先生もいた様な気がします。
まぁ訓練は全部日本だから全然問題ない!
一般科目の英語授業はネイティブ先生もいます。
2年次の航空関連必修科目は
- 航空法
- 航空英語Ⅱ
- 航空力学Ⅰ
- 航空気象
- 航法Ⅰ
- 航空エンジン
- 航空機システム
- 応用航空英語
その他は機械工学科としての専門科目が選択必修科目だったり、選択科目としてあり、更に例えば【英語】【哲学】【体育】などの一般科目があります。
この2年間はフライト訓練は全くありません。
1年次、2年次それぞれ夏休み期間中に1週間体験フライト的なカリキュラムだけあります。↓↓↓
単位取得は楽勝か?
これ大事です(笑)
一応機械工学科の中に航空操縦学専修があるので、選択必修などでどうしても【数学】【物理】の学力が必要になります。
高校時代に物理、数学Ⅰ、数学Ⅱを全て履修している事が入試時の資格ですが、一般入試経由で勉強してればほぼ問題無いですが、自己推薦入試とかでチャンと勉強せずに入学してる人がいたりすると大変かも、、、らしいです。
一般入試で普通に入った学生さんであれば、単位取得で四苦八苦する事は無いようです。ホッ
フレッシュマンズフライトとは?
遊覧飛行というか、体験フライトというか、、、
とにかく学生のモチベUPなどの為に5時間×2回の計10時間のフライトがあります。
※で~も~航大は卒業まで200時間チョイ飛びます。それだけしか飛びません。
ですから10時間って聞くと『そんなに飛ぶの?』って思ってしまいます。
そのお金どこから出るの?『あっ授業料じゃん』って考えてしまいます。
『本田航空の人、上手くねじ込んだね!』って感じます。
フライトは準備が9割以上と言われますから、飛行準備などの地上部分の見学時間を増やして飛行時間は1時間くらいに減らして、Live ATCなどを使って管制などは授業してあげるのが良心的な大学の様な気がします。
3年次以降の日程は実質前期組と後期組に分かれる
3年次の4月から本田航空での訓練を始められる人は定員20名程度のうち半分で、入学後2年間で必須単位を頑張って早めに取得できた人が優先された上で、希望を聞いて決定されます。
前期組(タームA)は3年次4月から4年次の前半が訓練になり、
後半組(タームB)は3年次後半から4年次の卒業間際まで訓練になります。
3年次の航空関連必修科目は
- 航法Ⅱ
- 航空力学Ⅱ
- 応用航空管制
- 応用航空気象
- 航空安全
- 操縦学総合演習※
などですが、これらの授業は本田航空でやるそうです。
※本田航空に訓練を委託しているので、法政大学としてのフライト教官はいないです。
3年次飛行訓練場所【本田エアポート】
PPLとCPLの訓練は【本田エアポート】で行います。
4年次飛行訓練場所【大分】or 【岡山甲南】
マルチと計器飛行の訓練は本田エアポートでは無く、【大分】か【岡山甲南】で行います。
7割程度の学生が【大分】、3割程度の学生が【岡山甲南】になります。
実は訓練をカリキュラムにフライト訓練を途中でフェイルした人への優しさが含まれている
入学した全ての学生が最後まで順調にライセンス取得まで辿り着けるとは限らない。
航大でも他の私大でも自社養成でも、どうしても数%はフェイルする学生は出てしまう。
例えば自家用操縦士(PPL)課程を修了した後の訓練のどこかでフェイルした学生は、【法政大学の理工学部の機械工学科の航空操縦学専修】の枠内のままで卒業する事ができる。
これは結構優しい仕組みだと思います。
航空操縦学専修として卒業不可になってから、他の学部や他の大学に編入し直せば、少なくとも2年間余計に時間がかかります。
それから事情に詳しい人への説明としては、若干無理はありますが『最初からエンジニアの道に進むつもりでした!』と言い張って、その後の人生を進める事もできます。
他の私大に関して、同様の仕組みにはなっていない気がします。(また確認しておきますが東海、桜美林などは学士が貰えないハズ、せっかく自費Pじゃなくて大学の操縦学に余計なお金をかけて在籍しているので、この辺のメリットは享受できる方が絶対イイに決まっている!)
※で~も~実際はフェイルする人は自家用課程でフェイルする確率が高い!どうしよう?(笑)
それから普通にライセンス取得して卒業する学生は卒論は不要です。
エアライン就活いつするの?
前半組は4年次後半は暇なので、その時期に訓練を終えた状態でユッタリと就活できる。
※東海大学と同じで、訓練が完全に終わってからの就活ってイイね!
一方後半組は卒業間際まで訓練が続いている。
そんなクソ忙しい時期(1月~3月)にエアライン就活も同時に行われる。
身体検査はいつどこで?
1年次・2年次の間も【フレッシュマンズフライト】があるので、操縦許可書が必要で、その為航空身体検査証明書も必要!あ~面倒くさ!
その為、入学後2年間は各自でどこでもイイので航空身体検査医に行って証明書をゲットする必要あり。
3年次以降は、大学側が日程決めたり、手続きをしてくれたりするそうです。
※つばさクリニックだそうです。
寮あるの? 生活費は? 車の運転禁止?
一年次・二年次
一般法政大学生と同様に下宿します。自分で住む場所探してください。
ここから先の過程では車の運転が禁止されています。
【自家用課程】
本田エアポートのすぐ近くは、寂れた?感じの街しか無く、チョット可哀そうなので、JR桶川駅周辺に大学が準備したアパート的な寮に住むことが指定されます。
食事が提供されるような寮では無いので、自分で三食考えてください。
寮は水色の辺り、桶川市役所周辺です。※今後変わる可能性あり!
スーパーはピンク色のおけがわマイン
お店はオレンジ色のつけ麺 【いな月】が美味いそうです。※超個人の好みです(笑)
【事業用課程】
本田エアポートのすぐ近くに大学が準備したアパート的な寮に住むことが指定されます。(水色ら辺)
スーパーが遠いので、週二回大学が近くのスーパー(ベニバナウォーク桶川)まで送迎を出してくれます。ちなみに寮からベニバナ桶川まで自転車で30分くらいです。
※ソコまで行くなら、もう桶川駅まで送ったレや!(笑)
コンビニはギリ寮の近くにあるそうです。
ご飯ですが、自転車で10分以上かかりますが【そうま水産】が最高だそうです。※個人の好みです。
【マルチ&計器飛行過程】(大分OR岡山)
空港周辺に大学が準備したアパート的な寮に住むことが指定されます。
細かい情報はしばしお待ちを!
日本のFTD(シュミレーター)は?
フライト訓練は基本委託なので、学内にはFTDは無いのか?と思いきや『有る』そうです。
でも教官が小金井の大学に来た時しかできないらしい、、意味ないかも(笑)
エアライン就活などは、そのFTDを使ってやる会社もあるようです。
卒業後の仕組み
営利企業である私大が無料で卒業生をアシストする仕組みは、やっぱり普通に考えて無くて当然です。
エアラインの採用案件があれば、メール連絡などは貰えるようです。(コレだけでもありがたい!)
そもそもフライト訓練が委託されているので、技量面のフォローなどは無理です。
FTDが卒業後にあまり意味なくなるのも東海大学同様です。
エアライン就活対策は何してる?
一般の法政大学生と同様にキャリアセンターは使えると思います。
ただ航空操縦学生は、3、4年次にキャンパスにいないので、オンラインでの相談が可能かどうかは確認中です。
学費 ※私大の中では高め!?
28413000円!約2800万?※寮費は込みだと思われます。
奨学金ある? 貸与?給付?
法政大学HPには色々と書かれています。
航空操縦学に特化した奨学金はピンクで囲った3種類くらいですが、余り給付されている人がいる気配は感じられない?様です。
引き続き給付状況に関する情報を集めますが、今の所あまり期待しない方が良さそうです。
就職先は?
※直近3年間の進路実績は現在【準備中】です。間もなくUPされるかも、、とのことでした。
既に確定している2年分を先に公開して欲しいですが、まぁ待ちましょう!
エアラインへの就職率は?
航大・私大パイロット学科の就職率 【エアライン内定】が獲れる大学は?
↑↑に書いていってます。
大学のイイ所って結局何?
フェイルしても卒業できる
【自家用課程を修了していること】という条件は付きますが、人数は少なくともパイロット訓練では絶対に一定数発生するフェイルへの仕組みとして本当にイイ仕組みだと思います。
パイロットとして内定できなくても、卒業前に個人的なコネ?である企業の一般職にねじ込んでくれる人?仕組み?がほんの少しあるらしい
例えば後半組で卒業間際の1月~3月にエアライン就活して、内定が取れなかった場合は普通の学生は絶対に4月からプー太郎になります。
こういう事がライセンサーにとっての就職氷河期である今は、普通に起こります。
(普通の大学生は3年生の3月から就活やって、とっくの昔に内定貰ってホッとしているのが普通ですから、)
こんな状態で内定を得られなかったフライト学生に4月からの企業を紹介してくれて、プー太郎でなく社会人にしてくれる裏?の仕組みもあるとの噂を聞きました。
これも本当であれば、大学としての?優しい仕組みだと思います。
JAL色が若干薄い ※メリット・デメリット両面あるとは思うけど、
訓練を本田航空に丸投げしている為、法政大学としての航空関係の教授の人数は他大学よりは少ないと思います。
JAL出身の方が1名、CAB出身の方が2名、その他法政の方が3名です。
【JAL系】だと言えますが、それを言うなら【CAB系】だとも言えます。
本田航空はどちらかというと【ANA系】かなぁ~と思いますので、何となくバランスが取れている感じもします。
その辺が就職実績があまり偏ら無い遠因かも知れません。
※東海大学は偏ってるというか、JALから避けられていると思います。
例えば将来ANAが業界で盛り返して社員の退職後のテリトリーとして法政大学に狙いを付けた場合には、JAL出身の教授1名をANA出身者に何とかして置き換えるだけで、パックンチョが簡単に完了する様にも見えます。※個人の無責任な妄想です(笑)
関連記事:なぜ私大の就職率は不景気時に航大より劣ってしまうのか?
大学の悪い所結局どこ?
就活時期が卒業前のギリギリになりがち
航大も崇城のそうだけど、後期組はこの状態になります。
国内訓練(ほぼ委託)なので、学費が高くなりやすい
これは法政大学の努力ではどうしようも無いかもしれないけど、、
英語力のUPは学生自身に委ねられている
全部日本国内での訓練なので、航大、崇城などと同様にエアライン就活に向けての英語力UPは本人次第です。
1年次、2年次の間にどれくらい頑張れるかに大きくかかって来ると思われます。
引越し多い
①入学時
②PPL(桶川駅周辺)
③CPL(本田エアポート)
④マルチ&計器(大分OR岡山)
オマケ:本田エアポートについて
本田エアポートに出没する人々についてなど
飛行クラブのおじさん
法政の大学生以外に飛行クラブのおじさま達がチラホラいるそうです。
本田航空の機材・教官数も限りがあるので、学生が飛ぶ日はスクールのおじさんは飛べない!みたいな感じに何となく分かれるので、毎日顔を合わせる感じでも無いようです。
目撃しても学生側から積極的に接して行かない限り接点は無いようです。
勿体ない!お金持ちのおじさんとモット触れ合っとけ!(笑)
自費P訓練生
本田航空自体の自費P訓練生もほんの数名(一人か二人、、)見かける感じだそうです。
関連記事:自費パイロット国内訓練校/本田航空の口コミ&評判とANAとの関係
ANA系訓練生
それからANA系の訓練生は本田エアポートではなく大分などの他の空港なので、見ない様です。
ギャラリー
小型機がブンブン飛ぶの見学しにくる人はパラパラいる様です。
羽田空港の様なセキュリティーも何もありません。滑走路の超近くまで行って飛行機を眺める事ができます。
まだの方は一度行って見てくださいね
①駐車場はピンクの辺りでイイです。
②近くにコンビニはありますが、オレンジ色の所に自販機があります。
喉乾くまでボーっとして、急に喉が渇いていることに気づいて死にそうになっても大丈夫です。
③緑の辺りに少しベンチ(ブロック?)があるので、それも使ってユッタリしてください。
周辺施設
あった~! プラっと本田エアポートに行った時は、ついでにココもお立ち寄りください。
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