中国大陸の飛び方 【高度の単位】【待たされ度合い】が違う! 

台湾の航空業界・パイロット事情

中国大陸の飛び方【高度の単位】【待たされ度合い】が違う!  

全世界のパイロットが中国便を飛ぶ時に、少し微妙な気分になります。

独自のルールがあって少し面倒くさいからです。

今回の記事では中国と中国以外での【飛び方の違い】について書いていきます。

中国大陸の飛び方の大きな特徴

高度の単位に【メートル】を使う事

【メートル】を使うのは中国だけな気がします。

コクピットでは【フィート】と【メートル】の換算表を手に交信をしています。

航空機によっては、計器に【フィート】と【メートル】の両方を同時に表示できる機能も付いていたりしますので、中国空域に入るとそのスイッチをONにして換算表とダブルチェックしながら飛びます。
各空港毎に設定された進入図にも換算表が表示されています。

FT(フィート)/METER CONVERSION の右下の5700mに対応するのが18710フィートです。
あ~ややこし!

巡航中であれば、たまにしか高度変更が指示されないので落ち着いて確認しながらセットすれば良いですが、低高度での進入&出発時は【正確かつ速やかな操作】が必要とされます。
慣れれば大丈夫ですが、初めて行ったり、久しぶりに行ったりするとアワワワします(笑)

そんな時は誰もが心の底から『頼むからフィートでやってくれよ!』と呟くワケです。

待たされる時は半端なく待たされる

日本でも航空路混雑や空域混雑を理由に出発前に駐機場での待機を管制から命じられる事があります。

しかし、大抵の場合は数分から長くても数十分です。

中国では恐るべきことに一時間程度は平気で越えます。

時間帯が良く無いと便によっては『あの便は最近毎日の様に2~3時間待ちだ!やっべ、当たりたくない』となります。

理由は航空路、空域以外に【軍】時々【VIP】と言った所です。
軍が中国の航空局に事前通知なしに訓練始めたりして、いつ終わるかも通知しないことも結構あるので、管制に『どのくらい遅れが出そう?』と聞いても『Unknown』としか返ってこない場合も多いです。

そんな時は誰もが心の底から『頼むから奥地でやってくれよ!』と呟くワケです。

※出発前に燃料を積んで、お客さんを乗せて、急に2~3時間待っても良い様に地上待機中に消費するAPU(補助電源用発動機)の為の燃料を勘案しておく必要があります。

中国大陸の飛び方の小さな特徴

航空路から右にズラし飛行させること

通常、航空路は真上を飛ぶものです。

勿論、中国でも基本はそうですが、空域が混雑しているからか?間違いがあった時の衝突防止の為か?
とにかく高頻度で『右に〇〇マイルずれて航空路を飛行せよ』と指示されます。
※3マイルとか6マイルとか、、、、

航空機には中心線から一定の距離を維持して飛ぶ機能もありますので、それほど手間ではありませんが中国以外ではあまりやらない管制方法です。

結構早めに降下が指示される。

航空機は高高度を飛行している方が燃費が良いので、航空会社としてはできるだけ高高度に長くいたいのです。

しかし、中国では軍などによって空域に制限が有ったりする為か、他の国と比べて大幅に早く降下を開始させられます。

かなりの高確率で早めの降下が来るので、運航サイドとしては事前にそれを勘案して多めの燃料を積んで対応しています。

他の旅客機が管制と中国語でやり取りをしていて聞き取れない

パイロットは巡航中や進入中、全部では無いですができるだけ近くにいる関連する飛行機の機番と大まかな位置を知ろうとしながら飛んでいます。

しかし、中国では7~8割の管制が中国語でジャックされています。

機番も何もかも中国語なので、中国語が理解できないパイロットは一切内容を理解できなくなります。

コレがやりにくいというか、気持ちが悪い原因です。

まぁ逆に考えると、中国語が飛び交っている時は自分には関係ない交信であると割り切ってシンプルに飛ぶことも出来るワケで楽といえば楽だったりもします。

おわりに

そんなワケで中国便は外国人にとってはモヤっとするポイントだらけなのですが、隣にいる台湾人パイロットは『さっきまで英語で喋っていたのに、中国入ったら入ったで普通に中国語でも交信できてしまってスゲー』と思うワケです。

普段、台湾で中国語喋ってるんだから当たり前か!とは思うものの、やっぱ少し羨ましいわ 終わり

中国の管制用語 数字だけでも聞き取れる様になっチャイナ

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