" /> 台湾大手エアライン自社養成ボルシチ君の半生とオーロラな夜 | ネバギバ敏郎ブログ

台湾大手エアライン自社養成ボルシチ君の半生とオーロラな夜

台湾の航空業界・パイロット事情

台湾大手エアライン自社養成ボルシチ君の半生とオーロラな夜

ある冬の日、自社養成としての初期訓練が終わって1年位経った感じのボルシチ君とヨーロッパまで飛びました。

強い偏西風を避ける為にルートはロシアの上空経由でした。

初めてボルシチ君に会った時に英語が綺麗だったから、たぶんアメリカ留学してた系だと思った。

今回の記事はひたすら彼と話した内容を書きまくり、フライトの現場の雰囲気とか台湾とかロシアとかについて感じてもらえればなぁ~と思いました。 

※思っていなくても、ただ書く以上の文章能力が無いから結果的にどの記事も書きなぐりにはなるが、、、(笑)

ボルシチ君、大学3~4年は、とにかく英語を頑張った。

なぜか分からないが、ドラマとかを使った。
お金が無かったので、特に英会話学校などは使わなかったが、ひたすらドラマ見てマネして喋り続けたって言ってた。
※ひたすらシャドーイングちゅうことか?

この後も彼が英語圏に留学したりとか本格的に英語を勉強している時期・形跡がない。
大学時代に金も無い状態でも、とにかく英語の勉強をやりまくるコトの威力を感じ欲しい!

大学卒業後は軍に14カ月

現在は徴兵期間は4か月くらいだけど、僕の頃は14カ月くらいあったって言ってた。

エレクトリカル・ビューローが主催する2年間のプログラムに

応募して参加できた。
幾らか補助を貰いながら勉強できるプログラムだった。

ソコは語学毎に分かれていて、
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語(ポルトガル)、ロシア語、アラビア語、日本語、韓国語があった。

英語は超人気高倍率だったし、そもそも大学時代2年間に英語をある程度できていたので興味は無かった。ドイツ、フランス、スペインは興味があったが倍率高過ぎて避けた。

日本語でも良かったけど、、、
日本人講師が常駐している研修施設が新竹(台北の左下隣りの街、東京から見た横浜的、、)にあって、日本への留学が無く、2年間ずっと台湾にいないとイケない。
朝から晩まで日本人講師と缶詰生活で、最初に一年間はそれにプラスして英語も並行してやらなければならない。
最後の3か月だけ日本に行って企業でインターンができるが、その期間だけ、、、
スパルタ過ぎて日本語は伸びるだろうが、精神的に持たないと思ったので避けた。(笑)

ロシア語だと二年目はずっとモスクワの大学に留学できて、缶詰じゃない自由な状態で勉強ができるのが魅力的だった。それくらいの気持ちで決めた。

二年目は日本以外はどこも一年間留学するが、フランス留学は50%の補助が国から出た。ドイツも同率。

ロシア、韓国は人気が無い事もあり、75%。

アラビア圏は比較的西洋チック?なヨルダンだったが、それでも余り人気が無かったらしく100%の補助だったらしい。

一年目の授業料は一年フルで150万円位と高くないし、ちゃんと勉強すれば後から半額が政府から返金される形だったらしい。
※途中でフェイルすると全額自腹となる。
軍も警察も契約?でこんな感じの話が多いな、性悪説的な仕組みがやたらと多い。でも人間ってやっぱり所詮猿だから、こういうシステムのが頑張れるよねぇ~正直言って。

MBA、語学が高いレベルで学べて、産業界から第一線で活躍している人が教授として来てくれて、2年修了後の卒業生に対する平均求人倍率は10倍という超引っ張りダコ状態で、かつ生活費も含んでこの学費は高くないって言ってた。

※ちなみにボルシチ君は2年修了後ロシア関連会社を5社受けて4社合格したらしい。

※ちょっと話はそれるけど、スペイン語(ポルトガル)を選んだ人で、プログラム参加前に日本語能力試験1級所持者だった人がいて、その人はポルトガル語頑張ったけど、結局日本語とスペイン語の能力を同時に活かす職場はなく、今は日本の企業に勤めているらしい。 
例えば韓国とかを選んでいれば、日本語と韓国語を両方活かせる仕事とか見つけられそうだよねぇ~
でも近場を選ぶと敵が多くなるだろうし、、、、人生って難しい! 

二年間のプログラム終了後、マザーボードを扱う会社に入った。2年間働く

担当はモスクワ以外のロシア全部だった。

三カ月に一回、3週間くらいロシア各地を飛び回り、新規開拓と言うよりは既存顧客の維持、新製品の紹介などをする仕事だった。

悪い仕事では無かったが、パイロットになると言う気持ちがあったので、結局2年で辞めた。

もう10年以上もロシア語を使っていないので、ベーシックレベルまで落ちてるはず、、

と言いながら、ロシアの街の灯りを指指しながら、そうそうこの辺の街を幾つか仕事で訪れたなぁ~って言ってた。

ウラジオストックからロシアに行く時は、テクニカルランディングを4回くらいして移動した事もあってビックリしたって言ってた。
ダイレクト便が無かった。
途中でクルーが変わっていたと思う。
※ハブ空港とかないのか?(笑)

バイカル湖を挟んでウラン・ウデという町からイルクーツクという町への移動は湖をぐるっと回り込むし、汽車の性能も悪くて9時間の夜行列車だった。まぁ寝て行くには丁度良いけどねって言ってた。とにかくデカいし、面倒なコトが多い国だって、

エアラインに内定して訓練開始

日本みたいに地上研修は無いらしい。

台湾人から見たら、何でそんな無駄な長い地上研修するのか、よーわからんって言ってた。

TOEICスコアは900点チョイって言ってた。

副操縦士になる訓練が終わって、人生で初めて?ゆっくりしているボルシチ君の最近

奥さんが少し日本語を喋れるらしく、4才くらいの子供にも少し教えたりしているらしい。

家にいると4歳児から日本語の語彙をチェックされるらしく、カバンの中にあいうえおの表を忍ばせていると恥ずかしそうに見せてくれました。

※言葉を覚えるだけなら、写真に収めてIPADで見ればいいけど、多分この下敷きみたいなシートで子供と話ししたりするんだろうなぁ~と思いました。

昨日は『うさぎ』を覚えたって言ってた。(笑)

僕も子供が台湾の小学校1年生で『ボーポーモーフォー』を覚える時には二か月間くらい一緒に覚えたって言ったら、一瞬【褒めてくれる眼差し】をくれた。

台湾の大手エアラインに内定した時に、ロスアンゼルスにも就航してるからスペイン語も勉強しようかな??とか日本便もイッパイ飛んでるから日本語も勉強しようかな??と思ったけど、結局何もできていないし、少し年を取って中々やる気も出ないし、きっかけも無いし、覚えも良くないんだよねぇ~って言ってた。

ちなみに同級生はスーパーウーマン

ロシアに同じ年に留学した同級生は、日本の東大に当たる台湾大学出身の女性で、台湾とどこかのハーフで中国語と英語が入学時点でネイティブ並み、更に大学入学してから日本語も猛勉強して3年次には日本語能力試験の1級に合格する位の強者だったらしい。
勿論、二年目の留学一年間を含めてロシア語の勉強も2年間物凄く頑張っていたらしい。
でも留学を終えて台湾に帰国する日に彼女が言った言葉は、『もうこの国には二度と来ない』だったらしい。

『僕は彼女ほど優秀じゃないけど、そして今ロシア語を使って生活していないし、それほどロシアが好きってワケでも無いけど、少なくともこうやって上空を飛ぶときに郷愁みたいな気持ちを感じるコトができる。 彼女にとってはロシアに関わった2年間全てが無駄になっちゃったんだろうなぁ~』とボソッとボルシチ君が言った。

そして空が白んで来た

写真はイメージ画像です。実際はもっと白っぽいです。

ロシアの空がボルシチ君に挨拶しに来たように感じた。

暫く二人で黙って空を見ました。

この日はパッセンジャー機を使ったカーゴ便だったので、キャビン内の貨物の見張り番として乗務していた客室乗務員で起きている人にも知らせました。客室のライトも真っ暗にしたら結構オーロラ見えたらしい。

そんなこんなでボルシチ君は遅咲き自社養成パイロット

大学卒業&徴兵数か月してすぐ自社養成として就職する人が多いなか、ボルシチ君は軍でも1.5年、プログラムで2年、ロシア関係企業で2年働いてからのエアライン就職でした。

『こんな感じで寄り道したから、僕は同期の中でもチョット年寄りなんだ!』って少し恥ずかしそうに彼は言った。

頑張って、頑張って、今は希望する仕事も出来ていて、最高の人生?半生じゃんと思う。
この仕事も誰よりも楽しみながらやってる事もガンガンに伝わって来る。最高じゃんと思う。
遅咲き上等じゃんと思う。そしてそれ以上の深いまとめもなくこの記事はオマケゾーンへ突入するのだ。

ロシアって全員ロシア人みたいな顔?って聞いたら

多分、何千年も前はカザフスタン辺りにあるウラル山脈よりも西にしかスラブ人は住んでいなくて、東側はモンゴル系というかアジア系の人種が住んでいて、それがソビエト連邦の時代までドンドンとスラブ人が東進してきたと思う。

だからロシア中にスラブ人系はどこでもいるがウラルを超えると一気にアジアの顔の比率が増える。そしてウラジオストックなどの様に軍事的などの特別な理由でドカンと政府が力を入れた都市にはモスクワなどと同じ比率でスラブ人がいる感じかなぁ~

ソビエト連邦崩壊で周辺国に居住地を拡大してきたスラブ人がロシアに戻れなくなって、そのまま周辺国に住み着いている事が多くて、例えばオリンピックでカザフスタンとか〇○○スタンみたいな国名の選手は本来モンゴル系の国だけど結構スラブ的な顔の選手も多いでしょ、、アレがそうって言ってた。

ご飯美味しいの?って聞いたら

美味しいものは特に無かった。

と言うよりもロシア料理と言えるものが文化的に根付いていない感じで、日本にある日本料理系レストラン、台湾にある中華系レストランと同じ感じでロシアにロシア料理系レストランがあるか?と言われるとほとんど無いって言ってた。

だから、美味しいロシア料理を食べた記憶は結構ロシアにいたけど正直ないって、、、
ボルシチはウクライナ料理だし、串料理みたいなのもジョージア料理だし、、、、

ロシアの物価は? 

高い、品質はアジア、値段はヨーロッパみたいな感じで生活は苦しいハズ。
だから結構自宅からお弁当を作って持ってる人が多いって言ってた。

極東の右ハンドルと左ハンドルの話

法律ではロシアは左ハンドルだけど、特に極東の街は日本に近くて日本の良質な中古車がドンドン入ってくるから、ほとんどの車が右ハンドルの日産やトヨタの中古車で変な感じだって言ってた。

最後に

ボルシチ君のご家族の幸せを祈ります。

台湾と日本が今のままの良い関係を未来永劫保ち続けられることを、やっぱ祈らざるを得ません。

2022年2月追加 ロシア人の歴史観がわかる動画(テレ東)はコチラ

激しい国だぁ~ 日本に生まれてホント―に良かった(笑)

アメリカのオルブライト国務長官がNATO加盟式典で『ハレルヤ』34分の小話は考えさせられます。
日本がどういう状態になったら、日本人は『ハレルヤ』と言えるのだろう??

コメント

タイトルとURLをコピーしました