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なぜチャイナエアラインはボーイング787の16機購入を決断したのか?史上最高益の裏側

台湾の航空業界・パイロット事情

なぜチャイナエアラインはボーイング787の16機購入を決断したのか?史上最高益の裏側

チャイナエアラインがボーイング787を確定で16機、オプションで8機購入することが決まりました。
コロナ禍で会社創設以来の最高益を叩き出す一方で機種選定がどの様な流れの中で行われたかを書きます。

まぁとりあえず下の記事をピロっと読んでください。

関連記事:チャイナエアライン、787-9を16機導入へ A330後継、25年納入開始

台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)は現地時間8月30日、ボーイング787-9型機を16機導入すると発表した。保有するエアバスA330-300型機の後継機として導入し、エンジンはGE製GEnxを選定する。2025年の納入開始を予定する。

 同日に開催した臨時取締役会で発注を承認した。今回の発注には8機分のオプションを設定するほか、超長胴型の787-10への変更もできるという。

 同社は2018年に、双通路(ワイドボディー)機の更新計画を開始したが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により一時中断。その後、2021年9月に再開した。

 7月末現在、チャイナエアラインは旅客機を65機、貨物機を21機の計86機保有している。このうち787への置き換え対象となるA330-300は21機保有している。A330以外の双通路機は777-300ERが10機、A350-900が14機となっている。

(ネバギバ)
この一件に関する他の記事には、元々機種選定でエアバスか787かを考えていたとある。
※ちゅうか大きい会社であれば機種選定なんて四六時中考えている様なものだと思う。

台湾航空業界内的には、B787は不利だと考えられていたらしい。
だから、そのうち時期が来ればエアバスを入れるのではないか?と見られていた様です。
もし、エアバスが優勢であったとしても、大きな買い物の前には、通常買う側の会社はギリギリまで迷ったフリをするものです。

早急に機種を決めて導入しなければならない状況であれば別ですが、普通はできるだけ安く買う為に最後の最後までエアバスとボーイングを天秤にかけて水面下で交渉するものです。

特にコロナによる航空不景気から業界が脱出し切っていない時期であれば、なおさらです。

学生時代にインドやアフリカをバックパックしてウロついていた僕からすれば、大きな買い物でなくても何かを買う時には毎回迷ったフリをしなければならない!の話 ※スキップ可

300円相当のサンダルを買うにも、まずお店側は『3000円!』とふっかけて来る。
そこでこっちがオーマイガー!みたいな顔をして『100円!』と逆にふっかける。

向こうは白目むいて驚いたフリをして、『じゃー2000円でイイよ、友達だから』って譲歩したフリをする。
なので、こっちも出来る限りの白目をむき返して『こんなペラペラなサンダルには200円しか出せない!』と言い張る。

お店もこの段階で内心(コイツ相場知っとるな、、)と思いつつも『わかったファイナルプライス1000円フォー・ユー』などと言ってくる。

この面倒臭いやり取りを経て、ようやくコチラが『300円しか持ってないから、これで頼むわ』と言って、財布から300円を取り出し店主の手を取って300円を握らせようとして、握らせると同時に握手をしようとする。

コレで半分くらいの確率で交渉が成立する。

それでも拒む場合は、握らせようとしていた300円を再び取り返して財布にゆっくりしまい、丁寧にお礼を言ってお店を出て次の店を探すフリをしながらユックリ歩き出さなければならない。

ここまでやれば相場感が間違ってなければ9割決まる。

たとえ、今自分が履いているサンダルの紐が切れて使いものにならずに裸足であっても、この面倒なやり取りをしなければならない。
そうでなければ300円のサンダルを3000円で買うハメになる。

そして大して面白くもないバックパックの思い出話のくだりを通して僕が言いたい事は、、

『物の値段は需要と供給で決まる時価方式が基本であり、航空機の様な超高くて、一度買ったらプリンターのインクみたいにニセインクでその後のランニングコストを安くしたりできずに、メーカーとの関係性がガッツリ何十年も続く様な買い物であれば、超絶【時価方式の世界】であるしかない!』であるのである。

台湾人パイロット二人に今回の機種選定について聞いてみた。

『アメリカは金をムシリ取りに来る。』
『やり方が汚い』
『守って欲しければ、関係を強化したければ工場をアメリカに作れ、技術を移転しろ、航空機を買え、武器を買え、そんなんばっかだ』
『台湾を本気で守るなら半導体工場はアメリカに移す必要無いよな?』
『万が一台湾がからめとられた時の為に、保険かけてるのか?』
TSMCのエンジニア200人をアメリカに連れていくらしいぞ、その家族も入れたら凄い人数だぞ、そこでアメリカのエンジニアに技術を教えろ!だってよ、あっちの言いなりだよ全て』
『アメリカは金をブンダくって行く、民主主義だの自由だのソレっぽいこと言いながら、、、、、、、、まぁ金だけじゃなくて、文化も命も全部持って行く国よりは遥かにマシだけどなぁ~』

などと一様に偉くお怒りモードです。

787の契約が決まるまでの時期に、アメリカと台湾の間にどんな動きが起こっていたか?

国の力は経済と軍事の総和で決まると言われます。

中国は近年、経済・軍事ともに大きく成長し、アメリカの世界覇権を脅かす存在になりつつあります。

そして、追い抜かれない様にする為には【軍民両方で重要視される半導体技術】が鍵であり、半導体関連で高い技術を有する台湾をアメリカ陣営に留めておくことが重要で、その為に今まで積極的に行ってこなかった台湾への高性能な武器供与基準を近年緩和しつつある。

そして、最近は台湾と米国間での武器売買契約が決まったニュースが飛び交っている。

コレだけでも米国は儲かっているハズだが、台湾にとって高性能な米国の武器は喉から手が出る程欲しいモノなので、その他に【困っている台湾】から引き出せる譲歩は無いか?もっと金儲けできないか?と考えて航空機を武器提供のバーターとして政府系航空会社であるチャイナエアラインに買わせる様に仕向けたのではないか?いやっ絶対にそうだ!というのが彼ら二人の見立てである。

そして大筋そんな所だろうなぁ~と僕も思う。
小国の悲哀である。
屋台の店主がヤクザに場所代を献上するのと同じソレである。

政治的な圧力がなければ、最後まで両社を天秤にかけて、できるだけ安く買えていただろう中華航空は結果的に高い買い物をさせられたコトはほぼ明らかだと思う。

関連記事:米上院委、台湾政策法案を可決 軍事支援強化や対中制裁盛り込む
※アメリカの台湾関与は益々順調に強まりつつある。まぁイイ事だけど、、

787購入計画までの推移や台湾人パイロットの見方を説明する記事(2022年5月)がありました。

チャイナエアライン、A330-300型機の機材更新でB787型機の導入を検討か

チャイナエアラインは、A330-300型機の機材更新でB787型機を導入する可能性があることがわかりました。

 これは台湾を訪問していたアメリカ上院議員Lindsey Grahamが率いるアメリカ代表団が台湾の蔡英文総統と会談を行った際に、台湾側へB787の購入を要請したことから、政府が株式を保有するチャイナエアラインが今後導入する可能性があるとされています。

 現在チャイナエアラインは、中長距離路線用機材として22機のA330-300型機を使用していますが、今後機材更新時期を迎える予定であることから、アメリカ側はこれをターゲットとして24機のB787の導入を要請し、台湾との経済協力の関係を強化したいとし、台湾が購入の決定を下すことに期待しているとしています。なお総額80億ドル規模の取引になるとされています。

 ただ年々エアバス機の比率を高め業務の効率化を図っているチャイナエアラインにとっては、A330-300型機の後続機にはA330-900neoを選定したいのが本音とみられており、今回の半ば強引との言えるアメリカ側の要請には現地メディアも批判的な論調となっています。

 しかしながら安全保障上の問題でアメリカとの協力関係が不可欠な台湾にとっては、アメリカと良好な関係を維持したいことから、今後政治的な判断によりB787型機が導入される可能性があるとみられています

台湾人パイロット二人の論調も、現地メディアの影響を大きく受けているのかも知れない、、

それでも米中という二大大国両方に中指を立てる様な彼らの言い分が一番現状を言い当てていると思うし、本当にニュートラルなポジション取りが出来ているなぁ~と感じます。

両方の国の真ん中だからニュートラルという意味ではなく、本来【国】って他の国に頼らずに『自分達国民だけで自立・独立して生きていこう!、国家運営していこう!』ってのがベースにあって、他の国との取引によってプラスαな状態が作り出せるのであればやればイイし、プラスαな状態が作り出せなくなったのであれば、元の自立・独立したニュートラルな状態に戻せば良い。

バックパッカー的に言えば、黙って店を出て裸足だろうが一人で歩けば良いだけだと思う。

日本はちゃんと中指立てられているか? 自立を目指しているか?

対アメリカ

アメリカの政権が変わる度に毎回必ず『まだ僕(日本)のコト守ってくれるよね?』を真っ先に確認している。

尖閣に安保条約適用、バイデン政権継承 日米高官が協議

アメリカはきっとこう考えている!を勝手に類推すると

ひと昔前は日本周辺にミサイルを撃ち込むのは北朝鮮だったけど、最近は中国までミサイルを撃ち込み始めたなぁ~
もうロシア、北朝鮮、中国のヤバい核保有国らに囲まれて、相当厳しい状況だけど日本国民からは軍事増強したり、核兵器保有したり、憲法改正したりの世論に全然ならないし、なりそうになるとマスコミや政党が宗教問題などで騒ぎ立て、国の存亡に関わる問題を隠している。
やっぱ韓国ほどではないけど、マスコミ内には、かなりアッチ側の工作が進んじゃってるなぁ~
まっいっか!
軍事バランス的には、もう少し日本が自立していてもイイ様な気もするが、下手に核とか持って自立されると、台湾みたいに好き勝手に金儲けさせて貰いにくくなるだろうし、暫く放置すっぺ。
それにしても『日本は唯一の核被爆国で、核廃絶を先頭に立って訴える立場だから、核保有については考えない!しかしアメリカの核の傘には入っていたい!』は意味不明で思考停止的すぎて笑う。
まぁいざとなったらアフガンみたいに華麗に撤退すっぺ!

対中国

既に世界的にアメリカと中国のデカップリングが始まっているのに、中国から撤退する企業の流れは疎ら、、、

ダイキンが脱・中国依存へ サプライチェーン再構築、覇権主義のリスク懸念で国内回帰 台湾有事=日本有事に備え「民生品に限らず待ったなし」

独自>ホンダ、中国抜きのサプライチェーン構築へ

日本企業の考えは『もう中国にサプライチェーンできちゃってるし、うちの会社はコレでやってきたので、、、』

対アメリカ、対中国、どちらも現状から考えすぎ!
全く中指立ってない(笑)
『そもそも国って何だっけ?もっと自立した状態を常に目指さないとヤバくない?』って思ってしまう、、

唐突にチャイナエアラインが儲かっている話に飛ぶ ボーナス6か月!?

2021年度チャイナエアラインは儲かったので社員12000人位にボーナス6か月
創業以来55年間で最高に儲かって税引前利益で500億円!!
利益出しまくって、787購入で政府の面倒(下の世話)まで見ちゃってる。偉い!!
※とは言っても、コロナ前まではヨロヨロしてたけど、、、

日本の大手航空会社はコロナで旅客激減の中、貨物で頑張っている!という論調がマスコミでは散見されるけど、台湾と韓国のソレと比べた時にちょっと心配になってしまう。
逆に国が航空会社の下(しも)の世話をしている状態です。(笑)

(参考まで)2021年の各社成績表

チャイナ 約500億円      航空機数90機位
エバー  約350億円      航空機数85機位
全日空  約マイナス1700億円  航空機数250機位
日本航空 約マイナス2400億円  航空機数210機位 
大韓航空 約850億円

コロナ後の航空会社が持つベストな貨物機比率は上がるのか?下がるのか?

貨物機はすべて処分しているのに…JALが貨物特需で2000億円を稼ぎ出せた「床下の秘密」

JALは破綻を機に、ANAの政治力?もあって、スルっと貨物部門をお取り潰しになったんだけど、こんなに優しい記事にして貰って良かったね。
記事の内容が合ってるとしても、意図的にそうしたワケでなく、結果的になってるだけだけどね(笑)

数年前ANAが社運を賭けていた沖縄の深夜貨物ハブ作戦は、アジアの空港の運用時間が伸びたりして見事に失敗しちゃったけど、そういう局地的な変動は別にして全世界的に見て貨物機比率は上がるのだろうか?下がるのだろうか?コロナ前と同じレベルに戻るのだろうか?

JALの床下のみ作戦が正解なのだろうか?

日本郵船などの船便の方もパンパンで、コロナで手続きが滞ってたりして、航空貨物に流れが来たらしいけど、荷物を預ける側の会社も暫くは少し高くても船便より航空便を使う傾向が続くらしいけど、、

でも各国がインフレ対策で金利を上げまくってるから、近いうちに不景気に突入するだろうから、そうすると船便も航空貨物も両方ともガラガラ状態になるんだろうか?

あ~未来のコトなんか考えても、何もわからん(笑) おわり

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