航空会社の正しい辞め方 管理職3人による密室監禁説教3時間を避ける方法!

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航空会社の正しい辞め方 管理職3人による密室監禁説教3時間を避ける方法!

会社をスルっと円満退社できる人もいれば、嫌な思い出を作りながら辞める人もいます。

日本では憲法で【職業選択の自由】が保障されていますので、その下部にある【労働法】においても当然【退職する自由】が細かく定められています。

どんなにブラックな会社でも、自分が望まない限り奴隷労働を続けている人はいないハズですので、この記事も安心して読み進めてくださいね。

どの業界でも退社に絡むゴタゴタは良くあることですから、、、(笑)

ある日後輩からの電話

(後輩A)『ネバギバさん、僕今の〇〇エアラインを辞めようと思ったんですけど、辞められないかもしれないっす。ネバギバさんってもう今までに2社辞めてますよね?どうやって辞めたんすか?』

(ネバギバ)『えっ? 辞めるには退職届出すだけやんか!どゆこと?』

『この間、辞めようと思って上司に相談というかお伺いを立てたら、スタンバイ勤務の日に突然呼び出し喰らって出社したら、乗員部長とグループ長のいる密室で説教喰らって途中から運航本部長まで部屋に入ってきて、数時間地獄の様な時間を過ごしました。「お前、せっかく採用してシュミレーターから外国での訓練から大金使って副操縦士にしてやったのに、何様のつもりだ!お前みたいな人間は辞めてもイイが訓練費計2000万円損害賠償するから良く考えてから行動しろ!この業界で会社に後足で砂をかける様に出ていったらどうなるか考えてみろ!」ってビビらされました~どうしまひょ~~? もう辞められないかもと思い始めています、、、もう転職先決まってるんですけど、、、、トホホギス、、』

(※30前の後輩Aが【3人合わせて150歳は絶対超えるエグゼクティブトリオ】に囲まれて凄まれた苦しさは、この記事を読んでる学生さんも容易に想像できると思いますが、ソコは放置して話を進めます)

退職慣れ?していたネバギバのアドバイスは?

とりあえず【エグゼクティブトリオ】とコレ以上接しても時間の無駄と10円ハゲになる程のストレスを受けるだけだと思いました。

後輩Aの退職の意思は固かったので、最短時間での退職をする事を考えました。

本来であれば、直属の上司に【退職届】を提出する事が、美しい形ではありますが、人事部に書き留めみたいな【相手が受け取った事が証明できる形での退職届】を郵送しました。

記憶が定かでないのですが、【法律が定める退職届を会社が受け取ってから退職日までの最短日数】は2週間程度だったと思います。
そして、実際には慣例的には2週間よりも会社側の事情も考えて一か月前くらいが望ましいかもね、、
だったと思います。

人事に退職届が届いたタイミングで念の為、人事に直接電話を入れて【退職届が会社によってフツーに受理されたこと】を確認しました。

幸いなことに、パイロットの業務は残った社員への引継ぎ的な業務はほとんどありません。
ですから、その時は退職届から退職日までは法定の最短日数で書いて出しました。
会社に退職届がフツーに受理されたことで、退職日までのカウントダウンを無事に始まったワケです。

そもそも会社とは何?上司とは何?

会社は従業員が働いてくれないと利益が出ません。利益が出ないと潰れて消えます。
ですから【退職】を喜ぶ会社は無いです。

そして上司とは会社と言う目に見えない主体から【労働者をしっかり労働されること】を任されて、それをこなす事で給料をもらっています。

ですから、上司にとって部下の【退職】はマイナスでしかないんです。
本能的にムカつく事だと思います。

更に上司と部下の間にはジェネレーションギャップもある

世代が違うと【人生】【仕事】に対する考え方が違います。
もっと細かい例だと【有給休暇】の捉え方なども違ったりします。

ですから、よっぽど仲の良い上司でない限り
『何考えているかわからない世代の部下から、ムカつく退職届をちらつかされてプンぷーん』
となるでしょうし、

後輩Aが退職しようとしていたのは10年ほど前で、その頃はまだパイロットの転職はそれほど頻繁では無かったので『自分が部下から中指を立てられた!』みたいな気持ちになってしまったのでしょう。

更に、その【エグゼクティブトリオ】は大手を退社して、子会社である〇〇エアラインに来ている人達だったので、より退職するパイロットに慣れていなかった事もあったと思います。

退職届受理後どうしたか?

上記の様な事情も容易に想像できたため、できるだけ出社して【トリオ】に合わずに済む方法を考えました。

まず有給休暇が数日残っていたので、2~3日は風邪引いた事にしてフライトを休ませました。

※〇〇エアラインにはシックリーブの仕組みはありませんでした。

有休を使い終わった後はどうやって休んだか?

2~3日仮病で休んでリフレッシュできれば、そのまま復帰して退職までのフライトを味わっても良いのですが、先の密室監禁説教でかなり精神的にすり減っており復帰してフライトは危険だと僕は判断しました。

しかし、『行きたくないので、休みます!』では、典型的な【欠勤】になってしまいます。
これでは【トリオ】からの更なる仕打ちを誘発する様なモノです。

そこで診断書を病院で貰って、処分の対象にはなり得ない【疾病による欠勤状態】を作る事にしました。

①まず、かかりつけなどの普通の町医者に行きます。

②次に『喉が痛く、熱がありました、今は解熱剤で下がっています』と言います。

③診察が終わる前に『実は私は航空会社で運航乗務員として働いておりまして、少しの風邪でも毎回診断書を貰っておくように言われています。数日で完治した場合は、有給で処理して、それ以上こじらせた場合は診断書を会社に出す手順になっています。申し訳ございませんが、「10日間の自宅療養を要する」と書いた診断書をお願いできますでしょうか?』と言います。

④ほとんどの病院が診断書を書いてくれますので、コレを会社に提出して【疾病による欠勤状態】の出来上がりです。

仮病は悪いことですが、仮病を上手く使えない様では大人にはなれません!※嘘です(笑)
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ロッカールームの荷物や制服などの備品はどうした?

備品は【自宅療養期間】後に郵送で送ると人事に伝えました。

同時に会社にある個人の荷物は着払いで自宅まで送ってもらう様に人事にお願いしました。

退社日までの【自宅療養期間】中にトリオの誰かからと思われる着信がありましたが、【自宅療養期間】なので無視させました。

退職日以降は着信も無くなりました。

晴れて地獄の密室監禁説教の後、一回もトリオの顔を拝まずに退職できた後輩Aでした。
せっかくなので彼の経験から【理想の退職方法】を考えてみました。

理想の退職方法(※上司とメチャクチャ仲良くは無いバージョン)

①事前に最低限必要な法的な知識を持っておく(一時間位ググるだけ)

上司に相談やお伺いなど立ててジワジワ退職に理解を求めようとしない

③上司に退職を切り出す時は、上司が帰宅する間際や夜遅く出して監禁率を下げる。または監禁部屋に誘われてもキッパリ断る。

④グダグダ言われそうな雰囲気を感じたら、『退職とか慣れておらず勝手がわからないかったので、今日郵便局で人事にも退職届の同じ内容のモノを郵送してしまいました』と言う、そして次の日に郵送しに行く。

⑤『こいつは絶対辞めるんだ!』をシッカリ理解させてから、会社と上司への感謝を語りたければ語る。

あとがき

今回の記事は『こんなに酷い上司がいるよ!』が言いたいワケではなく、会社にはいろいろな人がいる。
だから会社を辞める時も色んな事が起きる。
揉めごとがあると、その会社の良い思い出も残りづらくなる。
狭い業界なので、あまり大きな揉めごとになるとスグ周囲に伝わる。

とにかく、これから社会へと出ていくブログ読者さんに言いたい事は
『上手いことやってね!』の一言です。

じゃまた!

後輩Aがいた〇〇エアラインは赤か青かは、もう忘れましたが(笑) なんとなく似た記事はコチラ

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