院進?それとも就職? 留年・休学もアリ? パイロットを目指す学生の悩み

航空大学校入試

院進?それとも就職? 留年・休学もアリ? パイロットを目指す学生の悩み

普通の大学生(特に理系)であれば、院進するか?就職するか?を悩んだりします。

しかし、航空大学校などのパイロットを目指す学生さんには【休学】して、勉強時間を確保する人も散見されます。

また大学4年の夏に航大一次試験を受ける学生さんだと、夏の【院試】と両方抱えて苦しんでいる学生も結構見受けられました。

今回は院試を早々に捨てて、航大対策一本に絞ったものの一次試験を終えて合格圏内に入れなさそうな感触を持っている学生さんからの相談メールを貰いました。

きっと同じ様な状況で悩む学生さんは今後も一定数は毎年出て来るだろうなぁ~と感じ、そのまま記事にしました。

地方国立4年生 プテラノドン君から航大一次試験直後の9月初旬にメールが来た。

すみません。LINEでもよければご相談に乗ってもらえませんか。←日本語変だけど気にしない(笑)

自分の現在の状況ですが、一浪して大学4年、今年航大初受験しました。
はじめは航大と院試の両方受けて両方受かるつもりだったのですが、試験日が近くて両立が厳しく、航大だけにしました。

航大が終わった今、大学院の合格も内定もない状態です。航大は来年ラストなんですが、社会人やりながら航大受験は流石に受かるのきついと思うので、今から就活して来年4月就職は自分的にはナシです。

となると、これから受けられる大学院もあるので、これから大学院を受ける(ただし100%受かるとは言えない)or休学して卒業を一年遅らせる の2択で迷っているのですが、ネバギバさん的にどちらの方が良いと思いますか…?

これから大学院を受けて来年院進するメリットは、履歴書にキズがつかないので自社養成等の就活に影響が出にくい デメリットとしてはこれから院試に100%受かるかはわからないことと、単純に航大の勉強時間確保が大変になることです。

休学してしまうメリットは、来年の航大一次に向けてメチャ勉強時間取れて、加えて卒業一年遅れるけど来年新卒で就活できるので保険は一応作れることです。
デメリットとして、やはり大学卒業に5年かけることになるので、その辺りが自社養成にどれだけ響くか心配なところです。

卒業を一年遅らせると、留年したことと大差ないような気もするので、自社養成の合格率に大きく影響が出ると思いますか?

参考にしたいのでネバギバさんのご意見をお伺いできると嬉しいです。

(ネバギバ)大学と学部どこだっけ?

〇〇大学(地方国立)の理工です。

(ネバギバ)休学したら、来年の就活は何月位にするの?

あと半年通えば卒業できるので、今年の後期から一年休学しても来年の後期から復学して次の春に卒業できます。なので、休学した場合は、インターンの参加など休学してすぐに動き出そうと思います。早く内定が出ればそれだけ安心できますし、自社養成の練習にもなるので。

来年の航大一次の時期が近くなったらあまり就活に時間を割きたくないので、とにかく早め早めに動きたいと思います。

(ネバギバ)ジェーン君にやりとり送っていい?

大丈夫です。

同じく大学4年で院試と航大の同時並行受験勉強で頑張っていたジェーン君からの返信が来た

お返事が遅れてしまい、大変申し訳ございません。副反応でぶっ倒れ、研究で忙しくしておりました。

やりとりを読ませていただきました。あくまで私一人の意見としてです。

境遇としては私と同じく、一浪の四年生の初受験とのことですね。大学院と航大の試験が近くて航大の試験のみに決断したことはもう変えられないので、その決断で良かったんだととりあえず思うようにすると思います。
そこで休学か大学院かをはかりにかけた時、私は大学院を受ける方を選択します。

休学の方がデメリットが大きい気がします。

まず、休学の目的が航大や自社養成のための時間を作るとなると、留学や長期インターンとかではないのでその目的が世間体的にスンナリと受け入れられるものではないと感じます。

そして、休学してたっぷりと勉強に時間を割くことができるかも知れませんが、”試験勉強”に関しては長い時間をかけたからといって成果が比例するとはあまり思いません。
勉強というものをしてこなかった人たちは長時間と成果が比例しますが、質問者さんは大学の理工系とのことで勉強のベースはできていると思うので、、
勉強のやり方は人それぞれですが、僕は長い時間を勉強一本にするのはどうしても気分が続かなかったり、ダラダラしてしまう原因となると感じているので、計画を立てて期限を決めその中で自分史上最高の集中をすることの方が良いと思いますし、良い結果を得られることが多いと感じます。

この1年、就活や研究や航大や院試やいろいろやってきた中で感じたことは、時間はいくらでも作れるということでした。
移動中もトイレ行くときも、食事中でもいろんなところに隙間時間はあります。
そして時間が限られているからこそ、無駄をなくすために毎日その日の振り返りをしていました。

大学院試験は二次募集などこれからまだ受けられるところはたくさんあります。
院試では過去問と解答が手に入るか否かが大きいと思いますが、そこはもうどんどん人を頼っちゃって対策するしかないと思います。
内向的な僕でも、知らない院生捕まえて過去問と解答貰ってました。
外部受験する人は高校時代の友達やTwitter 上で探して連絡とってました。

理工系大学院なら問題の特徴がちょっと違うくらいで、本質はこれまで習ってきたことなので、それを思い出す作業はちょいと大変かも知れませんが、波に乗ってきたら複数受けることはハードでないと思います。
たしかに100%受かるかは分らないですが、それが試験というものですし次のステップに進む時に皆に等しく当たり前につきまとう事実なので、そこは受け入れてあとは心の持ち様だと思います。

僕は大学院受験のモチベーションがずっとほぼゼロでしたが、自社養成(やその他就活)のためだと思って鞭打って机に向かいました。 ※細かい経緯は⇒航空大学校入試 挑戦日記 by ジェーン

以上のことやこれから先の期間でのチャンスの多さという点では大学院の方が良いのではないでしょうか。

長文失礼いたしました。
思うままに書いてしまった感があるので、また何か思ったことがあれば送らせていただきます

↑↑ジェーン君、一次終わって脱力気味+ワクチンでぶっ倒れながら研究してる時に長文本当にありがと~!

(プテラノドン)

ネバギバがプテラノドン君を見てきて、今回の相談を貰って考えたコト

プテラノドン君とは2020年秋JALインターン挑戦時からの付き合いです。

面接は若干不器用レベルでしたが、面接練習は粘り強く頑張ってくれて【中の中の上】位までは伸びてくれて、インターンday2面接も突破できるかな?と期待できる所まで行きましたが、不合格でした。
後でTOEIC500点チョイだった事を知り、『ならシャーナイかなぁ~、逆にESが良く通った!』と思った事を思い出します。
その後の本選考では、順当にES敗退でした。(笑)

その後、JAL自社養成の合格率を高める為に、
TOEICスコア 未来の「爆上げ日記」by プテラノドン 英語の勉強法を突き詰めろ!を始め、
航大受験の為に
航空大学校入試 挑戦日記 by プテラノドンも始めました。

航空大学校入試対策 現役航大生にアドバイザーしてもらう定期ZOOM勉強会(進捗報告&勉強法相談会) にも参加して質問していましたし、

更には『航大学科一桁台』のチャットグループへの一般参加者募集 にも参加して質問もしていました。

そこで僕が感じたコト(多分本人も感じていたこと)は、他の航大挑戦者よりも周回遅れ感がハッキリしているという事でした。
質問の内容が『今からやるんですが、、』とか『やり始めた所なんですが、、』的なモノがほとんどで、細かい内容は無かったったと思います。
僕は傍で見ていて、いつもヒヤヒヤしていました。

航大受験か?院試か?就活か?という問題は人によって【変数】の影響が大きすぎて、一概に簡単に答えが出る様な問題ではありません。

少し考えたのですが、航大はほとんどの受験生にとって必ず受かるという試験ではありません。
院試もプテラノドン君が言うように100%ではありません。
しかし、就活は【地方国立理系】という学歴があって、面接技量が【中の中の上】であれば、襟好みし過ぎさえしなければ、ほぼ100%の確率でどこかへは入れるのではないでしょうか?

先程のジェーン君のコメントの中で院試を途中で捨てた判断については、とりあえず良かったする、、、、みたいな部分がありました。

その辺りを敢えて僕がホジクラせて貰うと、プテラノドン君の場合は3年の秋からのJAL自社養成を含めた一般就活を死ぬ気でやって、納得内定をゲットしておいた方が良かったかも、、、、と感じています。

就活を続けるコトで今年夏に終わったばかりの航大受験に対する勉強時間は少なくなったと思いますが、どちらにせよ合格する確率はかなり低かったワケで、そうであれば今回2021年夏の試験は次回に向けての体験としては意味があるワケで、そういった観点では大きな差が無くなると思うんです。

もし納得内定をゲットした状態で2021年夏の航大受験を終えていれば、他事を何も考えずに引き続き航大受験に没頭できます。

来年の当てが全くない状態で【100%じゃない院進】か【経歴に傷が付く休学】かを考えて悩む現状に、『起きるべきして起こった感!』を強く感じます。

現状での僕からのアドバイスは?

もし彼が院進を目指す場合、院試対策に時間を取られます。航大受験対策への時間が削られます。
そして、彼は合格率1%以下と言われるJAL自社養成に今年も応募するのではないでしょうか?
※【①去年不合格②TOEICもまだ700点以下③面接技量は中の中の上】であることを考えると彼の合格率は0.1%程度と考えるのが普通です。
そしてJAL自社養成でも航大受験対策への時間が削られます。
更に彼自身が憂慮している様に大学院生活を送ることで航大受験対策への時間が削られます。

彼はJALインターン3コースへのエントリーを予定しています。エントリー直前にTOEICで高得点をゲットする予定で勉強を続けています。
そしてネバ生用の『JALインターン』というオープンチャットに入っています。
航大二次試験用のオープンチャットにも、航大三次試験用のオープンチャットにも入ってくれています。

チョット何でもやり過ぎだと思いますよね?
航大も来年で最終年度、TOEIC点数も低い、航大の対策も進んでいない状態で余りにも、何も絞らずに物事を進め過ぎていると思います。

それでは、休学してJALも捨ててひたすら航大対策に集中すべきか?というと、ソレが絶対良いともスパッと言い切れません。

非常に大袈裟な言い方をすれば、僕には彼がどっち付かずの【破滅の道】に向かっている様な気がして不安です。

今日は9月12日ですが、17日の航大一次試験の結果如何によっては『航大受験自体を諦める』という選択肢もある、考えた方が良いとも感じています。
航大の受験科目【数学】【物理】【総合Ⅰ】は社会に出て役に立ちにくい科目です。失敗時の痛手がデカいです。
JAL自社養成へのメイン科目【英語】であれば、社会で役に立ちまくります。
航大を諦め、院進か秋就活をして身を固めて、TOEIC900点を目指して英語を勉強しまくって既卒枠で自社養成を目指す方がPへの確率が高まるかもしれないし、失敗時の人生への痛手がほぼ無いと思います。

いつも僕が思っている事は、パイロットを目指して僕の所へ来てくれる学生さんには、万が一パイロットになれなくても、そのパイロットになりたい強い気持ちを利用して大きく伸びて世の中に自信を持って飛び立って行って欲しいと思っています。

今回プテラノドン君の相談は『①院進か?②休学か?のどちらがイイでしょう?』の二択でしたが、彼の人生を考えれば考えるほど、単純な二択では無いと思い、今回記事にしました。

さっそく第三者の意見もらいました。

クラウド君

航空大学校の受験が不透明であるが故に、今回のような記事があると、受験生の気持ちが楽になると思います。
話は変わりますが、プテラノドン君の記事を拝見しました。私は、今から大学院を受験する、就活をして春から社会人として働く、ことをお勧めします。
休学して実質フリーターのような生活は、勉強時間こそ取れますが、時間がありすぎて逆に余計なことを考えたりと負担が多くなる気がします。
私は社会人での受験でしたが、なんとか時間を捻出することで効率よく準備を進めることができたと感じていますし、余計なことを考えることもあまりありまけんでした。(体力的にはそこそこ大変でしたが…)
とはいえ、最終的にはご自身で納得のいく決断をし、決めたら振り返らずやり切るのが良いかなと思いました。
昨年度受験生の独り言程度に、軽く捉えていただければ幸いです。
クラウド

ルーシー

院進 ←2文字のみでした(笑)

プテラノドン君の航大の結果報告きました。

2022年9月 プテラノドン君から連絡を貰いました

ご無沙汰しております。プテラノドンです。永らくご連絡できていなかったのですが、進路が一つ決まりましたのでご報告させていただきたいです。

まず航大ですが、今年大学院を休学して受験したのですが、力及ばず一次敗退しました。
ですが、その後就活して一般企業に内定をいただきました。
大学院は辞めて来年の4月より社会人になります。
近頃は直接zoomに顔を出しませんでしたが、昨年ネバギバさんに面接練習していただいたおかげで内定を得ることができました。ありがとうございました。

また、今回の航大挑戦を通して自分のダメなところにたくさん気づきましたし、正直周りの挑戦者に比べて受験勉強を乗り切る能力がかなり不足していることも実感しました。

今後は、しっかり社会人として人生を進めながら、英語も頑張って自社養成に挑戦し続けようと思います。

なんとか人生を立て直すことができたので、今後もまた面接練習等でお世話になると思います。よろしくお願い致します。

長文失礼致しました。

プテラノドン

(ネバギバ)

ネバ生の中でもチョットふらふらしていたプテラノドン君ですが、ようやく方向性が決まった様でホッとしました。

JAL自社養成の総まとめ的な記事はコチラ

日本航空(JAL)自社養成 パイロット インターン 選考面接 生情報 過去問

ネバギバ敏郎としての【実績】も一度記事化してみました

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