2022年5月追加! 結論とっくに出てます
この記事を初めに書いたのは2020年です。
記事を読み進めて頂ければ、お判り頂けると思いますがマスクをしない事が【安全阻害行為】に当たるか?が論点になってきます。
当初はムニャムニャ言っていた国交省大臣の見解がほぼ一年後の2021年8月29日に記事になったので、載せておきます。
これを大臣に突っ込むのに一年もかかるマスコミって何?(笑)
事件発生当時は【安全阻害行為】によって機内の秩序を乱し、挙句の果てに暴行し、降機⇒逮捕!だけが強調されましたが、前提とだった【安全阻害行為】の部分が否定されました。
暴行の有無に関しては裁判で争われると思いますが、
そもそも黙って座っていた人に何回もマスク着用を促し続けた客室乗務員の対応が問題ですし、
引いては国交省から航空会社、航空会社から運航乗務員や客室乗務員に対して【マスク不着用】時の基本的な考え方が共有されていなかったのでは?と思います。
落としどころとしては、一回はマスク不着用客にマスク着用をお願いして、断わられたらスグに諦めて運航を続けるべきでした。
そして、万が一周りの乗客がヤジを飛ばすなどの機内の秩序を乱しかねない状態になっている場合は、【安全阻害行為】のルールを客室乗務員が説明して、万が一それでもヤジを続ける乗客を降機させて運航を継続する!が適当な対応だったのだと僕は思います。
それでは当初、書いた記事をどうぞ↓↓
2020年9月7日、釧路空港発関西空港行きのピーチ機が、新潟空港に臨時着陸しました。
まずは機内での様子がyoutubeに出ていますので、どうぞ。
『なんだかムカつくわー』『ブラックリスト入りや』『損害賠償請求したれ』とかとか色々な反応がネット上でも飛び交いました。
私も航空会社で働く従業員の一人として、『こんな面倒臭い旅客は勘弁してくれよ、客室乗務員が可哀そう』等と正直思ってしまいますが、
今回改めて法的な面も含めてこの事件?を解説していきます。
『マスクの着用』についての航空各社の取扱い
まず最初にマスクの着用について、ピーチアビエーションのHPの記載を確認します。
『ご搭乗いただくお客様へのお願い』として『空港内・機内では、マスクを着用してください。』と書かれています。
次にこういった航空会社のコロナ対応についての指針(ガイドライン)は国内航空各社が加盟する定期航空協会のHPを見てみます。
定期航空協会のHPから各社が使用するガイドラインのPDFが参照できます。
『マスクの着用を要請すること』とガイドラインに記載があるのがわかります。
先ほどのピーチ社の『空港内・機内では、マスクを着用してください。』の文言はこの部分をお客様向けに書き直した文になります。
ここまで見ると、マスクの着用はあくまで航空会社からお客様への『お願い・要請』であり、どう読んでも『義務』とか『着用しなかったら降機させる』といった類の取り扱いではない事が理解できます。
Aviation Wire社からも国内各航空会社のマスク対応についてまとめた記事がありますので掲載します。
5月も6月以降もガイドラインの文言に合わせて『要請』としているJALの様な対応は普通に理解できますが、ANA等では5月に『要請』としていたものを法律もガイドラインも変わっていないにも関わらず敢えて『必ず着用』とより義務的な雰囲気を持つ曖昧で誤解しやすい表現に変えていますが、より多くの旅客にマスク着用して欲しかったという様な理由だけで文言変更をしたのであれば少し安易であったと言わざるを得ません。今回事件のあったピーチ社に関しては5月、6月以降ともに『推奨』としていますので、その辺りは関係ないとして次に事件後に出た記事の中で使われた写真がありますので是非見てください。
HPでは『マスクを着用』のお願いでしたが、こちらの看板では『マスクを必ず着用』のお願いに変わっています。この辺りも大体これくらいのニュアンスで書いとけば日本人なら100%マスク着用してくれるでしょうと言った日本的なユルさ・曖昧さが見受けられます。
『自粛』も要請しちゃえー的な(笑)
この辺については、事件?から4日経った11日に『ハフポスト』からJALとANAに問い合わせた記事が出ています。
記事にはJALの広報担当者のコメントとして、
着用していない人に対して声掛けはするが、相手が拒否した場合、それ以上の対応はできないという。
「マスク着用は義務ではなく、あくまでもお願いです。マスクを拒否しただけでは、搭乗をお断りするという対応はできません」と説明する。
JALの規約では、乗客が感染症又は感染症の疑いがある場合、搭乗拒否や飛行機から降ろすことができると定めている。(これはマスク拒否では降機させられない事の補足です。)
とあります。今回はYOUTBEの音声から、マスクを拒否した男性のツイッターでのコメントからも、
ピーチ社の客室乗務員から『マスク着用を拒否するなら出発できず、降機して頂く』と告げられています。はやり出発前からピーチ社側の対応が完全に間違っていた可能性が高いでしょう。
次にANAの広報担当者のコメントとして
「義務ではなくあくまでもお願いです」
「着用の呼びかけは、他のお客様の不安解消も含めてのことです。特別な事情がない限り、ご理解いただくようお願いしています」と求めている。
それでも応じてもらえない場合は、それ以上の対応は難しい(降機はさせられないの意)という。
ただし、ANAの約款では「他の旅客に不快感を与え、又は迷惑を及ぼすおそれのある」「会社係員の業務の遂行を妨げ、又はその指示に従わない」といった場合、旅客の搭乗を拒絶したり、寄航地空港で降機させたりすることができると定めている。
「こうした状況に該当する判断した場合、搭乗をお断りする可能性もあります」と話している。
青いアンダーラインの部分を読んで、『不快感』あるじゃん!『迷惑』かけてるじゃん!と思われた方もいるかもしれません。会社側からの『お願い』を聞き入れないから『不快感』、出発が遅れるしマスクしてないのに大きな声で喋って唾が飛んで『迷惑』、確かにそうではあるのですが、拒否客から見れば、マスク着用を拒否しただけで降機を迫られてるわけですから彼も相当『不快感』感じてますし、『お願い』といいながら、何度も何度も周りの客と客室乗務員からワイワイ言われるのも『迷惑』以外の何ものでもありません。 どちらも不快感を与え、迷惑を及ぼしているので全員降機ですね。(笑)
また『会社の指示に従わない』とあります。
例えば、搭乗してから『全員PCR検査を強くお願いする』『全員アルコールのウィットティッシュで全身を拭く事を強くお願いする』『全員今来ている服は菌が付着している可能性があるので、全員到着して空港を出るまで会社が用意した服に着替える事を強く要請する』等と言われたら、徐々に会社の指示に従わない迷惑な旅客の数が増えていきますよね。
これらのお願いや要請に搭乗客は常に従わないと『会社の指示に従わない』として降機させられるのでしょうか?
もちろんそうではありません。 『指示』とは『運航の安全に不可欠な指示』を指しますので、航空会社の業界団体が『義務』ではなく『お願いレベル』で良いとガイドラインを出している以上『運航の安全に不可欠な指示』とは全く言えないでしょう。
更に北海道新聞の記事『乗客が着用拒否 ピーチ機臨時着陸 機内でマスク 要請?義務? 航空各社 対応に苦慮』では、
定期航空協会担当者の「航空機は換気能力が高く、着用の『義務化』まで必要ないという専門家の判断に従って作成した。今後も要請のままで、より厳しくする考えはない」というコメントも紹介していまうす。
航空関係の法律について
招かれざる客、迷惑な客に関する航空関係の法律について、ANAのHPにQ&Aを参照します。
『航空機の強取等の処罰に関する法律』『航空の危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律』『刑法』などとありますが、これは『ハイジャック』や『殺人』等の明らかにヤバい系を取扱う法律ですので、今回は関係ありません。
次に機内での安全を阻害するとして。
- 航空機の安全を害する行為
- 機内の人や財産に危害を及ぼす行為
- 機内の秩序を乱す行為
- 機内の規律に違反する行為
4つの行為を禁止しています
とありますが、具体的にはどんな行為なのかも、次のQ&Aに書かれています。
今回マスクを着用しない事が、8項目中の③『安全の保持等に支障を及ぼすおそれがあるもの』が当たるのかと言えば、全く当りません。 マスク不着用が航空機の運航の安全に著しく支障を及ぼさない事柄であるので、『要請・お願い』レベルとしているのです。
ですから、今回の当該旅客が8項目に抵触してしまったのは、マスク不着用そのものではなく、すったもんだしているうちに『暴言』『威嚇』とみなされる状態にエスカレートしてしまったからであり、その『暴言』『威嚇』に対して止める様に航空会社側から要請・警告したにも関わらず、『暴言』『威嚇』を止めなかった事から機長が飛行を継続する事が危険と判断して結果として新潟空港に緊急着陸したわけです。(『暴言』『威嚇』と言われる状態があったかどうかは、裁判発生し、終わるまで不明)
間違っても『マスク不着用』が危険で違法でそれを止めないから緊急着陸ではないわけです。
もし今回のマスク拒否客が、再三の客室乗務員のお願いを『静かに』『穏やかに』『暴言を吐かず』『威嚇せず』ただ単に『拒否』し続けた場合は『機内迷惑行為8項目』を適用する事は決してできず、そのまま目的地に向かって飛ぶしかなかったと思います。 それを無理やり出発前に降機させたり、離陸後も何度もマスクをするように強く要請したのに、指示に従わないとして『穏やかに』拒否し続ける客を緊急着陸して降機させたとなると、拒否客側が損害賠償の裁判を起こし当然勝訴すると思われます。
この事件?から5日後、既に北海道で同様の事件?が発生しています。
ここではマスク拒否客したことで出発前に会社の判断で降機させられてます。
細かい事情はわかりませんが、これは完全に会社側がアウトの可能性が高いと思われます。
7日の事件を受けて、国内航空会社内で従業員に対して、正しい対応についての指針を出していないから、こういった事が再発するのだと思います。7日の事件以上に非常に残念です。
2021年8月28日追加分:国交大臣のコメント 動画あり
単にマスクをせずに座ってる、マスク着用を要請されてもひたすら黙って静かに断って座っている様な客に安全阻害行為を適用できるかについて、記者会見でハッキリする様に促されて大臣のコメントがようやく出ました。
一年もかかって、周りに確認されてようやくコメントがでました。
このコメントが最初の事件以降に素早く出ていれば、その後の北海道の件も発生しなかったでしょう。
敢えてウヤムヤにして、逃げて来た大臣様やお役人様の無責任な姿勢を改めて感じ、非常に残念です。
どう対応するのがベストだったのか?
まずグランドスタッフがチェックインカウンターでマスク未着用客に対して『マスクの着用』をお願いするとともにポスター等でも同様の内容を掲示します。(してたと思います)
次に搭乗口でのチケット確認時に、もう一度マスク未着用客に対して『マスクの着用』を口頭でお願いします。(してたかもしれません)
更に搭乗後にマスク未着用客がいた場合は、アナウンス等で『マスクの着用』をお願いします。(してたかもしれません)
それでもマスク未着用客がいた場合は、『マスクはお持ちでしょうか?』等と個々に声をかけ、マスクの有無や着用の意思があるかを確認します。(したと思います)
もし今回の様に着用の要請を拒んだ場合は、客室乗務員は地上係員と機長に報告するはずです。(したと思います)
こういった旅客の取り扱いの最終責任者は常に機長ではなく、航空機のドアが全て閉まるまでは旅客担当の上席(普通は現場におらず、多分空港のどこかにいる)が最終責任者になります。
この時もし私が当該便の機長であれば、『マスクの着用拒否』がいかなる航空法の条文にも抵触せず、ただ航空会社からお客様への『要請・お願い』レベルである事を現場の旅客担当者と主客室乗務員と三者で確認し、旅客担当サイドにどうしても降機させる根拠や意向の無いことを確認します。(7日のクルーは根拠確認や意思統一はしてなかったかもしれません。)
次に再三のお願いにも関わらず、『非科学的だ』とか言ってマスクしない厄介な客に対応してストレス受けてる客室乗務員に対して、『もう航空会社としてはお願いを何回もしたから、これ以上何もできないんだよね、他のお客さんも騒ぐし、言う事に従ってくれないからムカッとする部分もあると思うけど、これから到着まで一切マスクの事は触れなくていいからね、お疲れさまでした。あとは他のお客様の対応を宜しく頼むね、もしさっきの客が他の件でエキサイトしそうとか何かあったら教えてね』等と伝えます。
そして最後に機内放送で自ら『マスクしてないお客様が居られましたら、着用をお願い致します。またご搭乗のお客様全員にご案内申し上げます。現在航空各社ではコロナ対応に関するガイドラインを作成し、全てのお客さまにマスクの着用をお願いしておりますが、法的義務ではございません。お客様毎に健康上の理由等、様々なご事情がある場合もございます。何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。』などと直接語りかけます。
そこまで終えたら、後は目的地に向けて淡々と作業をするだけです。そうすべきだと思います。
航空会社の唯一の役目は全てのお客様を安全に目的地までお運びする事なので、全ての法を守り、出来るだけトラブルの無い様に行動する事が特に現場では大切だからです。
今回の対応はどうだったのか?
出発前の対応
今回の件では、マスク着用拒否のまま出発した事は全く問題ないと思います。出発前に無理やり降機させるだけの根拠がありませんから、そんな事をすれば航空会社が損害賠償請求されるでしょう。Youtube 動画の音声は聞きとりにくいですが、『席の移動をお願いできない場合、こちらの言う事を聞かない場合は降機して頂く』様に客室乗務員か誰かが話していますが、マスク不着用による席の移動のお願いが正当であるかどうかについては、かなり疑わしい!かなり厳しいので、本人にお願いしてダメなら、航空会社側としてできるのは、他のお客様で希望される方を当該客から遠くの席に移動してもらう位までだと思われます。
※会社側が席の移動をお願いできるのは、重量分布・バランスの関係でどうしても安全上の理由で席の移動が必要な場合のみです。 ですからマスク拒否を理由にした席の移動は根拠がありません。
離陸後の対応
それから離陸後ですが、想像ですが真面目な客室乗務員が離陸後も当該客に対して『マスクの着用』を数回お願いにしに行ってたのではないかと思います。それもマスク不着用が航空法で定める禁止8項目に当てはまる行為と勘違いしていたのではないか?という可能性もあります。周りのマスクをしている客から拒否客に対して『マスクいい加減付けろよ』的な言葉があったのかもしれません。
その為『そのままマスク付けないままだと警告書出しますよ』とか言ったりしてるかもしれません。そういったやり取りの中で、当該客がエキサイトして『暴言』『威嚇』とみなされる行為に至ったのではないか?と思います。(離陸前の動画がyoutubeに投稿されていますが、離陸後の動画は投稿されていませんので、全くの想像です。『暴言』『威嚇』とみなしたのは会社側であって、それが正しいかどうかは裁判所なりが判断する内容です。)
もし私の想像の通りであれば、運航乗務員や客室乗務員の法に関する知識の曖昧さが無用のトラブルを引き起こした(又は助長した)可能性も結構あるのではないかとも思います。
今後マスク着用ルールを厳しくするべきか?
航空会社は公共交通機関の一部です。
現在日本の電車バスでも、マスク着用は『義務』として取り扱われていません。
マスクしてなくて、電話やバスから降ろされたというニュースは聞きません。
飛行機と徒歩だけで移動する人はあまりいないでしょうから、他の交通機関のルールと同レベルのルールが合理的といえるでしょう。
私の住んでいる台湾では、地下鉄バスなどの公共交通機関や医療機関はマスク着用が義務付けされ、罰金も定められています。 このように国として全体的に厳しい対応を取っているのであれば、航空会社でのマスク義務化も合理的といえます。
さらにコロナが未だに蔓延する状況下で現在、多くの国の航空会社がマスク着用を義務化していることから、マスク着用の拒否は法律に基づく罰則対象になりつつあるという状況です。
またアメリカでは法律では無く、主要な航空会社が規則(約款)変更してマスクを義務化している様です。 アメリカのマスク禁止へ規則変更の記事はこちら
大韓航空も9月8日から、マスク着用を拒否した乗客の搭乗を認めない運用を始めたようです。(朝日デジタル)
日本もコロナ感染の状況を見ながら必要に応じて『マスク義務化』へ舵を切る必要もあるかもしれません。
もしマスクをピーチ一社だけでも完全着用を徹底させたいならどうする?
業界団体(天下り先?)のガイドラインを超えて、一社のみ独自の厳しいルールを作り、顧客に課すのはどうでしょうか?
チェックインカウンターに来た搭乗客全員に『マスクを着用しなければ、最悪降機させられても文句は言いません』的な誓約書を書かせれば良いでしょうか?
それも難しそうです。なぜなら航空会社と顧客の契約が成立するのは、約款を読んだ上でチケットを買った瞬間と考えられますので、一般的な法律を超えた約束事は基本的には全て約款に書かれている必要があります。
空港カウンターに来て、イキナリ誓約書を書けというのは、誓約書を書く事を拒む客の搭乗を航空会社側が拒む事ができなさそうです。
やはり、もし規制を強くする場合は、国や自治体が法や条例などで包括的にルールを決める必要があり、航空会社が『公共的』であるが故に一社独自のルールを作れる可能性は小さそうです。
私がピーチの社長なら何する?
ここまで述べてきた通り、今回の緊急着陸を受けて何か法整備が変わるとかはなさそうです。
しかし今回の事件?を受けて、『お願いベース』なんだから俺もマスクしない!!という輩が増える可能性もあります。 わざと緊迫した状況を作り出して、その動画を取り炎上させたいと思う輩も出てくるかもしれません。
ですからピーチ社に限らず、今後マスク不着用のケースがあった場合は出来るだけお願いした後は、その客が着用不着用に関わらずしっかりと『放置』し、状況をそれ以上悪化させない事を社内で意思統一をするべきだと思います。
また社外的には、ラッキー?な事に今回のマスク不着用旅客が『暴言・威嚇』ゾーンまでエスカレートした事で緊急着陸にまで至りました。 初動で客室乗務員の対応が『マスク拒否』→『出発できないので降機してもらう』と大きく間違っていたとしても、その後のマスク拒否客の言動や緊急着陸の方に世論の目を向けさせる事に注力すると思いますし、親会社のANAを筆頭に航空会社はマスコミの大きなスポンサーですので、その辺りはマスク拒否客の反撃が無い限り上手く行くと思います。
これまで日本の航空界では緊急着陸に関して損害賠償請求訴訟などはあまり一般的ではないと思いますが、『損害賠償請求訴訟』をするのは自由です。更には『損害賠償請求訴訟』を検討していると言う事はもっと自由です。
せっかく自社の宣伝をできる状況が生まれているわけですから、記者会見でも開いて『マスク着用拒否旅客の暴言威嚇による緊急着陸費用の損害賠償請求訴訟の検討を指示した』位な事を言っておけば、
①マスコミの露出増
②なんとなく悪と戦っているイメージ
③『マスク着用拒否』→『損害賠償』のイメージ付くと(事実とは違うが、、)結果的にマスク着用比率が増して通常のオペレーションが楽になる。
④ANAから出向で来てる社長なら、ANAに早く戻れて良い席をゲットできる。(半沢見すぎ!)
等々イイ事尽くめです。
でも所詮ANAの子会社だし、上手くハンドリングしないと自分にバツが付く可能性もあるわけだし、結局何もせずウヤムヤで終わらせるんだろうなぁ(笑)
将来コロナより強力なウィルスが蔓延したらどうする?
今回のコロナは一部(ほとんど?)のマスコミが必要以上に煽ってはいますが、重症者・死者数は米国などに比べかなり少なく日本流のユルいやり方でなんとかなっています。
しかし、将来コロナより強力なウィルスが来た場合に同じ法律・対策でイイか?と言えば、はやり今回台湾が採った様な強制力や罰則を伴ったスタイルが必要になると思います。
その為に憲法や法律の修正が必要であれば、今のうちにその作業を進めて行って欲しいと思います。
以上、法律の専門家でもなく、また現場にいたわけでもない人間がただ運航乗務員というだけで好き勝手に書いた文章ですので、ユルめにお読みいただきますと幸いです。
長文を最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント
同じく航空関係です。私も上記の記事に同感です。私の便でも同じ対応をするでしょう。
今回のピーチの初期対応はまずいかと。
動画を見ると横目で男性を睨みつけているように見え、お客様の座席上部に肘をついているCAの態度もお願いしているようには見えません。その後、機内で大暴れしていたのなら安全阻害行為になると思います。しかし、情報の信憑性は分かりませんが、別の乗客が挑発していたという証言も見られるため、片方だけが降ろされるのも何故だか分かりません。 そもそも抽象的な運送約款ではなく、マスク非着用者は搭乗拒否をする旨をハッキリ記載すれば、このような問題は起きないと思いますが。