面接で全部の質問にパーフェクトに答え切るのは危険!隙を演出せよ!
当たり前ですが、面接は筆記試験とは違います。
筆記試験であれば、【白紙回答】は零点です。
面接であれば『わかりません』は【白紙回答】にあたります。
今回の記事は面接の場で、この【白紙回答】がダメなのか?
状況によっては、良い回答を返すよりも評価されることがあるのでは???
について書きました。
みんな最初は【白紙回答】を避ける為に面接対策を進める
面接の練習を重ねたり、面接対策ノートを作ることなくヒョコっと本番に臨んでも【浅い回答】【キラキラした回答】【根拠なく威張る感じの回答】【抽象的で何回も深掘りされないと具体的なトピックに辿り着かなそうな回答】ばかりになります。
聞かれた質問の1割前後は『わかりません』になってしまうと思います。
みんな同じ状態です。ただ準備を進めるのみです。
問題は面接技量がある程度のレベルに達した後に起こっている
面接対策が進むと、頻出問題への回答が一通り決まってきます。
この先は実践と準備・練習を繰り返します。
そのうち【無限の質問に対して、事前に準備した有限のトピックを使って回答できる状態】になります。
ですから、この時期になると
『今日の面接は全部の質問にそれなりに答え切れた!』というコメントが出てきます。
※筆記試験で言えば、白紙回答を一つもしなかったという状態です。
面接が終わるまで、チョット固めの表情で準備した内容を話し続けて、部屋を出た瞬間にホッとした顔になったり、ガッツポーズしたりしてない?
そもそも面接で一番伝えたいことは何だっけ?
『本当にこの会社に入りたい、ここで仕事したいんだろうなぁ~』
『だから徹底的に面接対策してきて、答える内容を徹底的に準備してきたんだろうなぁ~』
と評価されるコトは本当に大事です。
そう評価されなければなりません。
しかし一番伝えなければならないのは、自分が周りの人とコミュニケーションが取れる人間であることです。
シンプルに言えば、場を柔らかくする能力があるかどうか?です。
面接風景の動画を無音で見るとどんな感じか?
普通、面接は録画できません。
もし録画できたらとして想像してみてください。
普通の受け答えの中で、どちらに先に笑顔が発生して、どちらに伝搬するでしょうか?
面接の超上手い学生であれば、答えながらトピックの内容に応じて笑顔が自然に出せて、それを聞いた面接官側にも笑顔が伝搬すると思います。
しかし、そんなに自分から柔らかい場を作れる学生はほとんどいないです。
実際の面接の場では、面接官が何か軽く笑って、それが学生に伝搬して学生も少し笑顔になる。
面接官が大きく笑って、学生も大きく笑う。
そんな伝搬方向がほとんどだと思います。
学生の側から【笑顔】を作れるタイミングが一つある
【苦笑い】です。
『すみません、チョット答えが思いつきません!』を言う時に完全な真顔で答える人います?
いたら変えてください(笑)
若干顔をしかめた後に、少し申し訳なさそうに、【苦笑い】的な表情になりますよね~
この【苦笑い】は伝搬する場合も、伝搬しない場合もあるでしょう。
でも面接場に入ってから、真顔で喋って、時より面接官の表情に追従して笑顔を作ってきた学生にとっては一つ多く自分の表情を出せた事になります。
【苦笑い】すべきタイミングで、しっかりと【苦笑い】できる事を示すことは決して【白紙回答】では無いです。
逆に言えば、どこかで【苦笑い】を炸裂させたいのです。
じゃーどの問題でどうやって炸裂させるのか?
一度ここで確認しておきますが、この問題について考えるべき対象者はほぼ面接対策が終わって、ほとんどの質問にだいたい答えられるレベルまで来た人です。
そこまで来てない人は、リアル『わかりません』を自然に連発できますから心配しなくてもイイです(笑)
例えば
『自己PR1分間でお願いします』⇒『わかりません、テヘペロ』
『なんで今の学部を選んだのですか?』 ⇒『わかりません、テヘペロ』
『短所は何ですか?』 ⇒『わかりません、テヘペロ』
『志望動機を述べてください』 ⇒『わかりません、テヘペロ』
こんなのはダメなのはわかりますよね。コレは普通に答えてください。
案① 単純に難しい問題
面接頻出質問集:グループ分けして練習しよう!【エアライン自社養成パイロット・航大】
チーム・リーダーシップ問題や禅問答問題は難しいですので、そこが質問されたら最高の【苦笑い】を炸裂させよう!
リーダーシップって一言で言うと何をすること?
「仕事」とは?「働く」とは?
「会社」とは何ですか? 「理想の会社」とは?
案② トピック(経験談)を今思い出せ!的質問
深掘り質問の中で
『実際にどんなことがあった?』の様に、今この場で昔の経験談を思い出せ!的な流れが生じます。
話の議題に応じた昔のトピックを思い出す作業は、面接練習をしていてもスグに出てこない難しい作業です。本当に得手不得手が人によって大きく分かれます。
ですから、これも【苦笑い】をカマスことができる流れになります。
『わかりません』の後はどうするか?
普通の学生は面接の場で一生懸命に回答しようとしていて、答えられない問題があると
5~10秒くらい考えて
コレ以上黙ってるとマズイという空気を読んで
『すみません、チョット思いつきません』程度の回答をします。
しかし、この記事を読んでる人は作戦として敢えて『わかりません』を炸裂させようとしているので、もっと準備しましょう。
『すみません、せっかく聞いて頂いたのに答えが思いつきませんでした、申し訳ありません』
『ちょっと思いつきません。すみませんが他の質問を頂けないでしょうか?』
ジェスチャー付きで『もう喉まで来てるんですけど、チョット考えがまとまりません』
『シンプルな質問を出して頂いて、こんなことを言うのはお恥ずかしいのですが、全く過去のトピックが思いつきません』
などと
『わかりません』だけでなく、チョット気が利く人的な【一言】を添えて、最高の【苦笑い】と共に返しましょう。
面接官はきっと『回答がどうしても出ずにわかりませんを言う時に自然と気の利いた一言が出るということは、この学生は普段からこういった一言を使えている人間なんだろう』と確信します。
自分のキャラクター、敬語使いレベルに応じた【一言】を事前に準備しておいてください。
『わかりません』を言った直後に思い付いたことにしても良い
とにかく大事なのは『わかりません』を言いながら【苦笑い】を炸裂する事でした。
ですから、ソレを炸裂させた直後は自由です。
『あっすみません、思いつきました!』と明るい顔に一転チェンジして、準備した答えを続けてしまっても全然問題無いですよね!
最後に確認
途中でも書いた様に、自分から場を柔らかくできる人、喜怒哀楽まで行かなくても自分の感情を緊張することなく目上の人に表現できる人は、この記事に書いてあることは全て無視してください。
そのままでOKです。
それ以外の普通の人は、
『今日は俺調子いい!面接時間の半分くらいをパーフェクトゲームで進めてる気がする』
と感じ始めた辺りで【苦笑い】をどこで炸裂させるかを考え始めてください。
最後にもう一個確認
面接でも一次試験などでは、サラッと流す質問に終始する場合もあります。
『わかりません』を言うような難しい問題が聞かれない場合があります。
こういう場合は最高の【苦笑い】は諦めてください。無理矢理過ぎる『わかりません』はやらないでくださいね。
面接対策が進んでいない学生さんは、まず頻出問題を潰そう!
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何を答えるか?よりも大事なことは他にもある!
答えがズレた時はこう逆転せよ!本当の『コミュニケーション能力』アピール法
そして『コミュニケーション能力があります』は言うな!
今回の記事でも『わかりません』を上手いタイミングで、一言を添えていうことで他の人より高いコミュ力を伝えています。
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