就活サイトの自己分析ツールが結構当たっていると感じるのに、面接でそのまま使えない理由!

面接戦略③中級

就活サイトの自己分析ツールが結構当たっていると感じるのに、面接でそのまま使えない理由!

大手就活サイトは自己分析ツールをサイト内に準備してくれていて、幾つかの質問に答えると(概ね自分で予想できる感じの内容の)シッカリとした網羅的な自己分析結果が得られます。

ほとんどの就活生がコレを使うと思いますし、使ってイイと思います。

でも、この自己分析結果を手元に置いて、参照しながらESを書いたりするのはアウトです。

今回はこの自己分析結果をどう使うのが良いか?について書きます。

この分析結果は正確か?

たぶん、結果を見て『全然自分が予想していた結果と違う!』と思う人は少ないと思います。

幾つかの就活サイトで別々に自己分析をしても、多分同様の結果がでると思いますし、概ね納得できる内容になるハズです。

誰から誰を分析した結果か?

幾つかの質問に答えているのは、当然本人です。

例えば、社交性度合いの強弱を診断する為の設問が所々に混ざっていて、YES/NOで答えた比率みたいなモノをチェックして答えた人間の社交性度合いをチェックしているワケですから、極論すれば『あなたは社交的ですか?』という質問にYES/NOで答えているのと同じコトを複雑にやっているワケです。

自分が社交的だと思っている人に対して『社交的ですか?』と聞いて『社交的です』と答えて、自己分析結果が『あなたは社交的です』と結果を出してくれているだけ!!と言えます。

結局、就活サイトの自己分析ツールは【自分から見た自分を分析するツール】なんです。

面接の場で面接官から【自己分析が充分にできている】と思われる条件は?

①【自分からみた自分】ではなく、10~20分の面接の場で、面接官が感じる就活生のキャラクターと就活生が面接を通して話すトピックや内容が一致している。

②自分の良い面だけでなく、悪い面についてもシッカリと把握していて手当している感じをマイナス面ほじくり問題を通して伝えられている時(この時、自分の悪い面を話すが、自分の悪い面の中で一番悪い内容を話す必要は全くない。逆に一番悪いモノを使わない方が良い場合がほとんどです。)

※②についてはこの記事の主旨ではないので省略しますが、【面接≒アピールの場】と考えてキラキラした抽象的イイ感じのキーワードを羅列してしまう人がほとんどですが、逆に『人に積極的に話すべき内容ではないですが、まさに○○が自分に足りない部分だと考えていまして、、、、、、』と自分を厳しく分析して受け止めて対策して、かつ面接官にその部分をさらけ出している感じを出した方が遥かに印象が良くなりますし、『うーん、君は自分を厳しく分析できている⇒自己分析がシッカリできている』と評価される可能性は高くなります。

【自分から見た自分】でなく、面接官から見た自分をどう知るか?

面接官と同じ30代、40代の大人に面接ノートの性格やキャラクターに関するトピックとソコから抜き出す性格について見てもらう。

バイト先の店長でも、親戚のおじさん、大学のキャリアセンターの人(ゼロの状態で行くと適当に合っていない性格を押し付けられますので、事前に案を持って行ってね)

最初から就活サイトの自己分析がそのまま使えるか確認してもらいに来ました~と言わずに他の相談をして数分経ってから、この数分だけでイイので僕の性格はココに書かれている内容とどこか違いがあるとしたらどこでしょう? みたいに聞くのがイイと思います。
※『周りからどんな人と言われる?』『グループ内での立ち位置?キャラは?』などの答案を聞いてもらうのが良いでしょう

とにかく普段から仲の良いワケではない人に頼む必要があるので、結構面倒です。

自分じゃないから友達でイイじゃんと思いますが、友達はもうあなたの第一印象など忘れています。

一番最悪なのが、空気が読める女友達に聞いてしまう事です。

自己分析で書いてある内容を見せても、ほとんど否定せずに、『この辺は書かれているよりもっと上で面接でもアピールできると思う』とか『ここに書かれていないけど、人の気持ちが分かるというか寄り添えるというか気が利く部分って凄くあると思う、、』とかとにかくイイ事ばっかり言ってくれちゃって、面接への自己分析という意味では完全にミスリードされてしまいます。

一度聞いてしまうと、聞いた人に気を使って没にしづらくなって、、、とか負の連鎖です(笑)

『周りの人からどんな人と言われる?』という問題に友達に本当に言われたセリフを使っていいのか?

打率は5割無いと思います。

友達から『気が利くタイプ』と言われて、実際に面接の場の数分間で面接官からの『気が利くタイプ』と認定される確率はそれ位低いです。

2番目、3番目の答えとしては有り得ても、1番手の回答になる可能性は半分以下だと思います。

ネバ生K君の失敗例

キャラクターやグループ内でのポジションは僕の面接練習でもかなり後の方にやる問題です。
そこまでに少なくとも5時間くらいは、他の面接典型問題に時間を費やしています。
ガクチカや長所や短所などが適当な具体的トピックを付けながら説明できる様になった段階のK君と【グループ内でのポジション・キャラ問題】に取り掛かりました。

『あなたのグループ内でのキャラは何ですか?』とK君に聞くと
即答で『雰囲気づくりができるムードメーカーです』と言いました。
その後ZOOMの場に『??????????』が4秒くらい静かに広がりました。

ちょうどその場に他のネバ生が2人いたので、
『A君、K君ってムードメーカーにみれる』ときくと『えーと、申し訳ないですが、言いづらいのですが、ムードメーカー的な部分はあまり感じません』
B君に聞いても同じです。

そして、ここまで5時間以上面接練習をやってきた僕自身もK君にムードメーカーというキーワードは全く当てはまりませんでした。

たぶん、何か良いイメージの言葉を咄嗟に喋ってしまったのだろうと思い
『K君、実際に友達からムードメーカーって言われたコトある?』と聞くと、
『はい、いつも一緒にいる7人グループ内では全員が口を揃えて、完全無欠に僕が断トツのムードメーカーだと言われますし、自分でも強く思います』という答えが返ってきました。

本当だったのです(笑)

この言葉を聞いて僕も彼が7名の中では完全なムードメーカーであると確信しました。
しかし、だからと言ってK君が面接の場で【ムードメーカー】を口にして良いかは、全く別の話です。

ムードメーカーである具体的なトピックを冗舌に語っても、面接官から真実認定されなければ【自己分析がシッカリできている】とは評価されません。 
それどころか、マイナス評価を喰らってしまいます。

K君の様な明らかでアゴが外れそうな(笑)間違いは、頻発はしませんが、、、

しかし、就活サイトの自己分析に沿う様にキーワードを抜き出し、それに合うようなトピックを探してくっ付ける人は多いですし、危険な方法です。

絶対に面接官から見た自分とのズレが生じます。

またキーワードを固定してからトピックを探すと使えるトピックが制限されて良いトピックが見つけられなかったりします。

面接全般通してですが、キーワードは一旦全て忘れて、自分が伸びて来たトピック、自分の良さが発揮できたトピックを探して、そのトピックに合うキーワードを探す様にしてください。

結論

就活サイトの自己分析結果は『自分から見た自分』がかなり正確に出るが、そのまま使わない。

ソコに書いてあるキーワードを見出しにして、そこから【キーワードの根拠となるトピック】を探しに行くと2段階ミスを積み重ねるコトになる。

しかし、『人から見た自分』との差を見つける作業の中で使う事は良い。

面接で必要とされる【自己分析】とは数分のアンケートでわかる『自分から見た自分』ではなく、『他人から見た自分』を正確に把握するコトだと理解しよう。

自己分析が終わったら、面接ノートを作って、問題集を2周3周する様に少しづつ回答の精度を上げよう

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