【航大・自社養成】身体検査の眼振検査は正しく行われているのか?

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【航大・自社養成】身体検査の眼振検査は『航空身体検査マニュアル』に則り正しく行われているのか?

今回の記事は航大の身体検査の一部について、素人の僕なりに『疑義』が生じているので、ソレがすっきりするまでのノート的まとめです。

なんか『航空身体検査マニュアル』と実際の『航大が航空医学研究センターに委託して行っている二次試験における眼振検査』が違う様な気がして、少し調べてみました。

実際に耳鼻咽喉科的に行われる検査の動画も出てきますので、二次試験を控えている受験生には『心の準備』位にはなるかもしれません。
良かった参考にしてくださいね。

まず大前提として民間企業であるJAL・ANAが採用試験でどんな身体検査をしようが、JAL・ANAの勝手です

実質的には国が定める航空身体検査よりも厳しい基準で見られますが、全く国の基準と同じにしてもイイですし、極端な話を言えば国より緩い基準で身体検査の社内基準を定めても問題ないです。

もし緩く定めればせっかく採用したパイロット候補生が、国からの身体検査証明書を貰うコトができずに訓練すらできなくなります。

しかし、その場合は職変をして他の部署で引き続き社員として仕事を続けてもらうだけです。

実際には航空会社はこんなバカな事はしませんが、自社養成の試験はあくまでも民間企業の採用試験なので何をチェックしようが会社側の勝手なのです。
受験者に『身体検査の一部』として乗馬試験をしても、100M走をさせても、完全に会社側の自由です。

しかし航大が勝手に入学試験の身体検査基準を決めるのはマズイ

そもそも航空身体検査基準は国が定めた基準です。
そして航空大学校は国(※独立行政法人)が運営するプロパイロットを養成する学校です。
ですから、航大入学時の身体検査の基準はプロパイロットの為の航空身体検査基準を合格・不合格を分ける境目として使わないとオカシイですよね?!

実際に航大は国の基準をギリギリでもクリアーすれば【A】判定、それ以上に優れていた場合は【S】判定などと定めています。
という事で航大は国の基準を大切にして、入試の基準を決めている事がわかります。

ここまでは全く問題がありません。

イキナリですが【眼振】に関する項目についての記述を見てみます。

眼振は耳鼻咽喉の範疇ですが、眼科的項目にも出てきます。
しかし、その場合も下線部の様に『眼振が疑われる場合→耳鼻咽喉、、、、、』となっていて、眼科医が怪しいと思った場合は耳鼻咽喉科の先生に『ちょっと眼振っぽいからチャンと診察しといて、、』で引き継ぎして終わりです。

耳鼻咽喉科ゾーンの眼振についてみます。

『フレンツェル眼鏡』とは?

まず聞きなれない用語が出て来るので、先にそれらを説明します。

こんな感じでレンズを通して外部から目の状態を直接見る事が出来る眼鏡です。

似た器具では『赤外線CCDカメラ』があります。

こんな感じで直接目の状態を外部から見るのではなく、眼鏡の内側にカメラがあり、その画像をモニターで見るタイプです。 まぁやってる事はフレンツェル眼鏡と同じです。

注視眼振検査・頭位眼振検査とは?

自発眼振検査とは?

https://www.tarui-jibika.com/dizzy/ より

『自発』という言葉がわかりにくいですが、上記『 注視眼振検査 』を暗い所でやる事だと思われます。

頭位眼振検査に似た検査(頭位変換眼振検査)とは?

大きな違いはベッドで横たわった状態から『素早く』起き上がって座位になる所です。

ここまでで、眼振検査には
①注視眼振検査
②頭位眼振検査
③頭位変換眼振検査
の3種類がある事がわかりました。

実は4つ目の眼振検査として『頭振り眼振検査』がある。

①注視眼振検査
②頭位眼振検査
③頭位変換眼振検査
④頭振り眼振検査
の違いについて、わかり易いHPがありましたので見てください。

眼振検査 | めまいプロ - めまい治療に携わる皆さまへ
医療関係者の方々向け「めまい」に関する情報サイト

④頭振り眼振検査動画↑↑を見て『あっコレが航大の身体検査でやってる検査だ!』と思う人が結構いますよね?!

航大の身体検査Aを経験した人は、スグに『頭振り』だと理解します。

航大の眼振検査では頭を激しく振られます。

コレはどう考えても『頭振り眼振検査』です。

しかも全員が頭を振られます。

さて、コレは身体検査マニュアルに準じた検査なのでしょうか?

もう一度『身体検査基準』を見ます。

まず『視診』をして、『眼振が疑われた場合』とありますが、ここに関しては検査医が『全員、眼振が疑わしい』と思った事にすれば、次の3-2の項目にある各種検査をしてもオカシクないというか、外野から文句は言えない状態です。

問題は『疑われた場合』以降に行う検査の〔実施方法〕が守られているのか?です。

前半の『自発・注視眼振検査』はまぁ問題ないです。

後半の『フレンツェル眼鏡下で頭位眼振検査を行う』が問題だと思いませんか?

もし『視診』で疑わしいと感じた場合は

『頭振り眼振検査』ではなく、『頭位眼振検査』をまずすべきですよね?

ソレによって、まずは適合・非適合状態を判断すべきです。

それで非適合だと判断したならば、それ以上の『頭振り眼振検査』は不要です。もう不合格なのですから。

もし適合だと判断して、更に航大の『S』判定かを決める為に国の基準より高いレベルでの検査として『頭振り眼振検査』をしても良いでしょう。
※実際どうかは知りませんが一旦そうだったとして話を進めます。

しかし、この場合でも『頭振り眼振検査』の前に『頭位眼振検査』がなされているべきだと思います。

更に言えば『頭位眼振検査』で適合な人のみが、『S』判定かどうかを決める『頭振り眼振検査』に進むワケなので、頭を振られた段階で全員『A』判定以上、つまりその検査については不合格にならないハズです。

こんな感じで『マニュアル』に定められている『頭位眼振検査』がどういうワケか、より強度の高い『頭振り眼振検査』に置き換わっている事に強い違和感を感じざるを得ません。

実はJALの自社養成の身体検査でも『頭振り眼振検査』が行われている

これは問題ありますか?

一番はじめに書いた様に民間企業であるJALの採用試験の身体検査がどういう検査をしようが、全くJALの自由です。

ですからコレは問題ありません。

そしてJALと同じ様に航大でも『頭振り眼振検査』が行われているのが、問題ではないか?と思うワケです。

なぜ置き換わりが起きているのか?に対する僕の推測

『単なる慣例』

『眼振なんて、そんな簡単に出る状態じゃないからチョット強めな検査でやっとけば安心じゃね?』

くらいな軽い気持ちで慣例が続いている様な気がしてなりません。

本当に強度の高い『頭振り眼振検査』が必要であれば『航空身体検査マニュアル』を書き換えるべきです。当然です。

フレンツェル眼鏡を装着しての『頭位眼振検査』は僕も人生で1回か2回しかやった記憶が無いです。

人の人生を大きく左右する航大入試での身体検査では、国の基準に忠実に検査をすべきだと思います。

医療的な知識の無い僕が簡単に調べて出した結論なので、間違っている可能性は高いと思いますが、もう少し本当の事がわかるまでは、記事はこのまま出しておきたいと思います。

※勿論間違いがわかった時はスグに修正します。

10年以上前に一次試験の成績が優秀であったにも関わらず、二次身体で頭振り眼振検査により『眼振』が指摘され不合格となった学生がいた話を聞きました。

その学生は前年は二次試験も合格し、三次試験で不合格だった様です。

そして翌年『眼振』で二次不合格だったそうです。

その当時は一度身体検査で落ちると、それ以降は願書も受け付けられないルールだったので、彼の航大入学の可能性はそれで無くなりました。

後に耳鼻咽喉科に診察してもらっても、『眼振』などの診断は全く無かったそうです。

彼は身体検査基準を下回っていなかった可能性ありますよね?

それどころか前年に身体検査を合格していたワケですから、下回っていなかった可能性の方が高いですよね?

終わり(笑)

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