航大?私大?自社養成?パイロットを目指す高校生が今すべきコト!進路選択で失敗しない為のヒント

航大 自費 私大航空学科

航大?私大?自社養成?パイロットを目指す高校生が今すべきコト!進路選択で失敗しない為のヒント

はじめに

パイロットを目指す高校生からの問い合わせには、コレまでほとんど答えられずにいた。
自社養成や航大を目指す学生さんをアシストするので手一杯だったらだ。
そしてコレからもそれは多分あんまり変わらないと思う。(笑)

しかし、一番厳しい難関を目前にしてしのぎを削ってる学生さんを見て来たきた僕だからこそ、今高校生の人達に言えるコトがあると思った。
是非言いたいと思った。

この記事には
『どうやったら一人の人間がエアラインパイロットになる確率を最大限に高められるか?』
を主に考えるが、それだけでなく
『どうやったらパイロットを目指すほどのやる気のある人間が、万が一パイロットに成れなくても、将来そのポテンシャルを発揮して日本や世界に貢献してやりがいのある人生を送る確率を最大限に高められるか?』
という僕の主観というか希望というか長期的視点も1%以上含んでいる。

この長期的視点をどれだけ含めるかで、人によって高校生のみんなに対するアドバイスが微妙に変わってくるハズだ。

沢山の航空業界の人達の意見を聞いて君達の大切な人生の方向性を決めて欲しいと思います。

そこで注意して欲しいのは情報を集めるコトばかりに時間を使い過ぎて『情報マニア』にならないコトだ。

私大にも航大にも自社養成にも『情報』という科目は無い

選考過程では『英語や他の受験科目』、そして面接を通して『君の人間力』を見られる。

大雑把に言ってパイロットを目指す人の9割以上はパイロットに成れない。

その時に沢山時間をかけて集めた『情報』はほぼクズになるが、英語や人間力はクズになるどころか君の人生を良い方向へと引っ張り上げてくれる

後になって『何であんなに情報収集に時間をかけ過ぎてしまったんだろう!』と悔やむ人はいても、『何でパイロットを目指すがあまり、あんなに英語をやり過ぎてしまったんだろう!』と悔やむ人がいるだろうか?

例えば『司法試験(今はロースクール方式だけど、、)』であれば、昔は年一回の一発試験に向けてリスクを取って他の業界では全く使い物にならない試験勉強を少なくとも数年間没頭する必要があった。

しかし、『パイロットの卵』となる為の試験は、ほぼ大学受験で経験する科目しかない。

だからリスクを取って高い教材を買う必要も無いし、リスクを取って世の中一般の人と全く違った分野の勉強に数年間を費やす必要も無い。

だから基本的には『パイロットに成れない場合も含めて、大学受験でより高いレベル大学を目指す方針』で良い。

細かい点についてはこれから書くコトにする。

私大か?航大か?

私大も航大も卒業時にライセンスが貰える。

コレはエアライン就職には非常に強い。

具体的に言えば、自社養成の一次面接で7割の確率で落ちるやろうなぁ~的な学生が7割の確率でエアラインに合格する。それ位ライセンスは強力です。当然と言えば当然!

今後の私大からの就職率と航大からの就職率はどっちが良いだろうか?

①私大とエアラインは民間企業同士の繋がり易さがあって、就職に有利に働くかも知れない。
②また航大は管轄官庁とエアラインのシガラミがあって、有利に働くかも知れない。
③更に航大の『上納金?問題』もあって、それが不利に働くコトもあるかも知れない。

でも①②③は全て小さい要因であって、概ね就職率は同程度で推移すると考えるのが普通だ。
※文部科学省が自分たちの為に私大操縦学科を乱発・乱立させなければ、、、、、

だったら、『学費さえ準備できる家庭環境であれば倍率が低い私大にすべき!』と考えて良いか?

航大は実質『英語』『数学』『物理』の三つの受験科目が必要となる。

一方私大はそこまで科目が多くなくても受験できるコトが多い。

だから『科目が少なくて受験できる私大に絞って対策した方が合格率が上がるのではないか?』と、特に高校三年生位になって受験が目の前に迫ってくれば考える人も多くなるかもしれない。

人生を麻雀に例えて悪いが、、

アガリ方が沢山あるのに、配牌の段階で方針を決めすぎて一手目から狭い一つの方針に絞ってしまう打ち方はマズイ。

ある程度の分岐点が来るまでは『両にらみ』で行くのが、最終的に勝つための常識だ。

分岐点は人によって違うから難しい、配牌によって違うから難しい。

しかし、私大の倍率も航大の倍率も長期的にはそれほど大きく変わらなくなっていく。

私大に受かる能力のある人間は、航大も受かる可能性が結構あると考えて良い。

結論① 

だから高校3年生で受験まで期間が短くなって、私大を目指し始めたとしても科目を安易に絞らない方針を取るべきだと思う。

私大に行く経済力があれば、当然浪人する経済力もあるはずだ。

絶対科目を絞らないと合格できないと思っても、絞らず現役の時は合格率が多少低くなっても科目を絞らずに私大操縦学科以外のレベルの高い大学に入るコトを『両にらみ』で頑張って欲しい。

高校1,2年生の場合も同様だ。私大は科目が少ないから絞って合格率を高める作戦は、後々の可能性を狭める危険性を含んでいる。

航大入試では『数学』『物理』が必要だが、少なくとも『数学』を削る決断は慎重にして欲しい。

『物理』を削る決断も同様だが、文系の学生にとっては『基礎レベルの物理』であってもそれを削るかどうかで大学受験全体の方針が大きく影響される。 
物理よりも文系理系の判断の方が重要な場合が多いと思う。

最悪『数学』だけでも大学受験でシッカリ勉強しておけば、『物理』だけであれば大学入学後に航大を目指す事になっても何となるレベルだと思います。

逆に言えば『数学』『物理』を完全に諦めて『英語』等のみで私大に絞る学生は、もし私大に入れなければ残る可能性は自社養成1%のみとなる。※SPIで理系的なの少しあるけどね、、

『いやっ英語を突き詰めれば可能性はまだある!』と君はいうかもしれないが、JALとか『学歴・大学名』を結構重視すると言われている(笑)

実際に大学名でかなり差を付けられていると感じて辛くなる事もあった。

まぁシャーナイけど、、そんなコト決めるのは会社側の自由だから!

結論①の続き 私大・航大卒業後にエアライン就職できない場合を考えると、、

私大でも航大でも入学してから就職するまでに、『体を壊す』『適性がなくフェイルする』『未曽有の不景気で数年就職が無く、新しく卒業して来る若くて技量の落ちも少ないライセンサーと比べてエアライン就活が厳しくなる』などの万が一の事態を十分有り得る。

そんな場合には当然パイロットへの道を諦めて普通の就活をするコトになる。

今後、私大操縦学科の偏差値は徐々に上がっていくハズだ。※乱立しなければ

しかし有名大学程の価値は就活市場では期待できない。

一方航大の場合は有名大学を休学したり、卒業したりして航大に来る学生が多い。

休学していた学生は大学に戻って『航大2年間のロス』をただ何も無かった様に人生を進めれば良いだけだ!

卒業していれば即就活するだけだ!

そして新卒で一社目に入る会社のランクで人生が大きく左右されるのが今の日本だ。

一度私大や航大に入学すれば9割以上の学生がエアラインに就職していく現状で考えすぎかも知れないが、こういった事も一度考えておいて損はないだろう。

合格率1%の自社養成にどういう気持ちで挑戦すべきか?

大手エアライン自社養成試験の合格率は1%以下だ。

特に身体検査は国の基準を大きく超えて厳しい。

厳しい難関だから強い気持ちを以って目指す必要はあるだろう。

しかし同時に僕は常々『自社養成は運だめし』だと思って、落ちても一喜一憂しない決意・覚悟を以って挑戦して欲しいと言っている。

商店街のガラガラくじで『一等のハワイ旅行』が当たらずに、白い球が出て『六等のティッシュ』になって人生の方針を何か変えるだろうか? 

『だよなぁ~ 普通ティッシュだよなぁ~』と思って家に帰って歯を磨いて寝よう!(笑)

幸い自社養成試験の為に特別な『司法試験』の様な勉強は全く必要ない!

『英語』と『面接』を徹底的にやるだけで、『面接』だって何百時間もかける様なモノでもない。

今後の人生でもきっと役に立つ『英語』を自社養成試験が受けられる様になる大学3年になるまでに徹底的に磨き上げておくだけだ。

そこに何のリスクも無い。無駄が無い。

逆に自社養成試験に受かる可能性を高める為に『一時的プー太郎戦略』を取る人もいるが、

商店街のガラガラくじでどうしても『ハワイ旅行』を当てる為に、要らない商品を爆買いするようなモノだ。

1%以下の合格率がプー太郎をして何%になる?
新卒でどこか入社しながら目指すのと何%の違いが出る?
そもそも入社した状態だと自社養成を受けられない会社は今年採用あるのか?
そうなってる段階で既に自社養成試験を一回落ちていて、今後の合格率が極めて低い状態ではないか?

麻雀でいえば中盤になってから国士無双を狙いに行く感じだ(笑)

その打ち方を見てスカウトマンである人事は君の判断力を評価するだろうか?

オマケ 文系か理系か? 物理やるかやらないか?で迷ってる人に

パイロットを目指していなくても、文系理系で迷う人は多い。

『自分の周りに理系科目が得意な人が多いから文系にしとこうか?』と根拠の無い気合で決める人も多いハズだ。

日本のバブルが弾けてから、韓国、中国、台湾は家電や半導体などのハードウェア関係で経済力を付けた。

アメリカはGAFAに象徴される様にソフトウェアで地位を高めて来た。

日本はどちらかに特化するワケでもなく沈下した。

『先進国はサービス業だ!』『文系のパワーを国作りに活かせ!』という人もいる。

でも最近の30年間は上記の様にそうでは無かった。

ハードウェアにしろソフトウェアにしろ、やはり理系の力が無い国は経済的な発展は期待しにくい事がわかった。

ロシアや中東や他にも沢山あるが、科学技術力が弱い事で世界の中での地位を上げられない国は多い。

ロシアは資源と軍事力でギリギリの状態、中東も原油高騰が収まってしまい新たな産業を生む方向への脱皮を試みている

日本には文系の学生を受け入れる大学や学科が増えすぎた!と言われている。

もしかしたら政府に将来をよむ能力や状況に対応する力が無かったのかも知れない。

それからもう一つ言われている事は、ノーベル賞の理系部門の受賞者が今までは日本人が多かった。

そして中国や韓国人はほとんど無かったが、これからは日本が消えて中国人のノーベル賞受賞者ばかり出て来ると予想する人もいる。

しかし一方で『ノーベル賞を獲るほどの高度な研究をできる理系的な人種は世界にそれほど分布していない』と人種論で語る人もいる。

韓国や中国でハードウェアを革新する技術がこの30年間産まれ続けただろうか?

どちらかと言うと先進国の技術を上手く取り入れ?それを安く売るコトに長けていたのであって、それは理系というよりどちらかというと文系的仕事かもしれない。

日本の大手企業を退職したり、クビになった技術者を大量に再雇用して情報を吐き出させて使い捨てしながら、、、、とか、

日本の大学と共同研究と称して日本の大学の『知』を自国に輸血しようとしたり、日本の大学の教授を破格で招聘したりとか、、、

そういう国の学生は、『ノーベル賞を獲るほどの高度な理系的な研究ができる』というよりも『他の国の技術を上手く使って商業ベースにのせる』能力を持ちやすいのではないかと思う。

だから日本人に生まれ、育っただけで僕らは理系的な素養も同時に持ちやすい環境にあると僕は思います。

そして国の政策もやはり理系人材は国の発展に欠かせないとして重要視する方向に動く可能性は高いと思う。

更に文系人材と理系人材の生涯年収は現在でもある一定の差があると思う。
※自分でググってね。すぐわかる。

日本の科学技術力が上がって、そこから世界を変える製品が生まれ続けるからこそ、それを上手く売ったりする文系の価値(給料)が上がるのであって、何も価値ある製品が生まれない国・企業にいる営業職って高い給料貰えないよね?儲けが少ないからショーガナイ(笑)

だから結局バランスなんだけどねぇ~

更には同じ価値ある商品を開発したとしても、英語力のある文系人材の有無で会社の儲けも大きく変わる。世界の隅々まで一気に営業してシェアを取って、、、、

日本の約半分の人口だけど韓国人留学生ってメチャクチャ多いです。
※もちろん韓国国内で希望を持てない層が多い事も理由の一つではあるけど、、、

それが韓国メーカーの躍進やユネスコ等の国際機関での無理やりな反日活動、『嘘の慰安婦』『嘘の徴用工』が成功してたりする遠因だと思います。
※留学生として海外に出て、その人たちが100%自国に戻るワケないよね?

そんなこんなで、色んな意味で、文系理系か?を迷ってる人は微妙なラインなら多分チョット理系に行っといた方がイイかもねと思うし、一旦文系で行く!と決めたら大学の勉強とは別に徹底的に英語力を極める事をして欲しいと思う。 

※理系もだけどね、、よく理系の人が『自分は理系だから英語が何となく苦手、、、』と思い込んでいる人いるけど、英語力は文系理系に関係なく勉強時間のみに比例して伸びる!だってタダの言語だから、、当たり前じゃん。
大学受験に際して理系の方が受験科目多かったりするので、大学に入った時の英語力が理系の方が相対的に低かったりするんだろうけど、原因はそういう事だから(笑)

大学受験科目以外に高校時代にできるコトはないのか?

僕の頭の中には二つあります。(大学に入ってからではもうできない事柄です)

① ほぼ全員がやっておけるコト

  ※航大や自社養成などの面接で小さな武器として使える

② コレを見据えて大学受験を考えるコト

  ※航大からのエアライン就職や自社養成試験で結構大きめな武器として使える。

これまであらゆる情報を無料でまとめまくって来ましたが、これだけは無料で出しちゃうと情報の意味が減るというか、そんな情報なので有料NOTEなどの方法で情報をゲットした人がそのメリットを得られる状態にするつもりです。 

といっても絶対高くないから安心して! 世の中のパイロットになる為の情報を無料になる方向で、ブログ記事にまとめまくっている人間ですから(笑)

NOTEを作ったらここにリンクを貼りますので、期待しながら暫くお待ちください

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あとがき

引き続き大学生の切羽詰まったお兄さん・お姉さんを優先しますので、高校生のみんなのDMにパキパキ答えられないと思います。本当にごめんなさい

みんなの面接練習とかやってるので、どうしても時間が無くなっちゃうんです。

ZOOM 面接練習 2020~21年 全記録 日本航空(JAL)自社養成採用試験対策 航空大学校三次試験対策

pilot-upgradeさんとか物凄い勢いで疑問に答えまくってくれています。
凄い作業量だと思うので、あまり過去の質問とダブらない様に注意しながら色々聞いてみてくださいね。

この記事を書いてる最中にもパイロット志望の高校生からDM貰ってました。

普段は超遅レスです。堪忍な(笑)

景気が悪い時こそ出身大学の自力が試される。その辺もチェックしておこう!

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