私大卒業後も細々とP就活を続け、一年後に内定を勝ち取った人達への手紙⑯

私大操縦学専攻

私大卒業後も細々とP就活を続け、一年後に内定を勝ち取った人達への手紙⑯

今回の記事の主人公となる「おかか君」がライセンサー枠ネバ生として連絡をしてきてくれたのは、去年の秋でした。

ある私大でライセンスを取得して、受験資格のある航空会社の8割方に落ちてしまった状態でした。

それから一年間、一番僕とZOOMをやってきたネバ生だったと思います。

年齢も結構いっちゃってる系だったので、僕と対策を始めてからも1社落ちる毎に精神的にはかなりキツイ状態だったと思います。

ライセンサー就活時の慣例として、選考で不合格を喰らった後にフィードバックをくれる会社が幾つかあります。

ある会社の面接が終わった後に彼に手応えを聞いたら
「今までで一番いい面接ができた様な気がします。」と彼は答えました。

おかか君と僕は楽しみに結果を待ちました。

そして結果は不合格でした。

頂いたフィードバックは次の様なものでした。

面接官たちの評価は最高レベルでしたが、一人の面接官(一番偉い人)が「面接がイイ感じ過ぎて、俺は好きじゃない、パイロットなんてチョット抜けた感じ位の方が丁度イイ位の仕事だぁ~が俺の持論だ、だから俺は落としたい!」みたいな感じで、、、そんなワケで今回は誠に残念ではございますが、、、、、

でした。

おかか君はきっと「こんな理不尽な落とされ方ってある??」と思ったかも知れませんが、
僕は「これはやってしまったぁ~、おかか君に伝え忘れたぁ~、ミスしたぁ~」と頭を抱えました。

面接で全部の質問にパーフェクトに答え切るのは危険!隙を演出せよ!

↑↑↑の記事にある通り、

野球ではパーフェクトゲーム、ノーヒットノーランに意味があり、価値があるのですが、

面接ではパーフェクトゲームより、9回2アウトでボテボテのヒットを打たれて、ちょっとショックを受ける方が価値があるのです。

元々、喋る能力がある程度あり、面接で話す内容も確実にノートにまとめていった彼には
「面接の半分程度時間が経過して、パーフェクトペースで試合が進んでいて、周りの反応が良い時はどこかで一問難しめな質問で少しヨレっとした所を見せようや! そこだけが落とし穴だ!」って事前に伝えておかなければイケませんでした。

今までもかなりレベルの高い所まで来た学生さんには、それを伝えていましたが、彼の置かれた厳しい状況の中で、僕自身が一問一問の質を上げることに集中し過ぎて、一番重要なアドバイスをし忘れていたのです。

普通は就活経験の無い私大ライセンサーの中で彼の面接は際立ち過ぎて【異物感】を少し醸し出してしまっていたのだと思います。

そんな経験をしながら、その後も彼は数か月に一回巡って来る採用試験に挑み続けました。
※たまたまポツポツ参加できたけど、半年、一年とか機会が無い可能性も十分にあった。

精神的な落ち込みも絶対にあったハズですが、僕とのZOOMでは一切にそんな部分は見せませんでした。
僕が航大卒業して就職できるまでの一年以上の期間は、落ち込み続け、グラつき続ける中での就活だったことを考えると本当に強い人だなぁ~と感じていました。

そして彼がついにある会社に内定しました。

更に内定しても、入社日まで期間があるので他のより志望度が高い会社の就活ができないか?を模索中です。

彼の仕事に対する気持ちの強さを感じると同時に、こんな人でも内定までにこんなにも苦労する現状の厳しさを改めて感じた。

前置きが超絶長くなりましたが、内定を得た後の彼に

『ライセンスを得ても就職できていない多くの人に向けて、どの時期にどの位辛かったか?とか、何に注意して就活すべきか?について書いて欲しい!』とお願いしました。

彼からのメール本文はこんな感じ

ネバギバさん
お疲れ様です!
提出が遅くなり申し訳ございません。シンプルですが感想文を添付致しましたので、ご確認ください。
約1年の間、手厚いサポートを頂き本当にありがとうございました。引き続き、宜しくお願い致します。
おかか

添付されていたアンケート部分+他のライセンサー就活生に対するコメントはこんな感じ

『ライセンサー枠ネバ生のアシストに関する良い点悪い点改善点』

・良い点

  1. 質の高いアドバイスとサポートを頂けること。

(しかも無料で、納得いくまで!!!!!!!!)

有料の公務員の面接対策や、ハローワークが外部委託で行なっている就職支援も受けましたが、ほとんど役に立ちませんでした。(贅沢なことですが、ネバギバさんのクオリティに慣れてしまい物足りなくなってしまった。。。)

ライセンサーネバ生には最初に2万円預かってます、実質的に無料になる仕組みを作って預かり金は返金する方式でやってます。

  1. 一人一人に向き合っていただけること。

内定のない中、就活のことを相談出来るのは心の支えになっていましたし、何よりネバギバさんと話すことが気分転換になっていました。楽しくて、時間を忘れて何時間もお付き合い頂いてしまいました。

本当にありがとうございました。

⇒毎回ZOOMは試験の直前にやってます。ただ気分転換の相手をする様なZOOMは誰に対してもやってません。そこまで暇じゃねぇ(笑) 恥ずかしいので、読んでる人は誤解しないよーに!

・悪い点

上記のように他の面接対策で物足りなくなってしまうこと。

・改善点

ぱっと思いつくことはありません。。。

『就活を通して掴んだ事柄』

ネバギバさんとお話したり、自分でも自己分析を(wordで40ページほど)まとめることで自分の中で大切にしている軸や強みが明確になりました。
またそれらの伝え方や言語化すすことも以前よりスムーズになったと思います。

『既卒ライセンサーになってしまった人に伝えたい事!!!!!!!!!!!』

偉そうなことは言えませんが、期間を決めて(例えば一年など)パイロット就活をするべきだと思いました。
プー太郎になることだけは避けるべきです。
一度、社会人になればも見えてくる景色も変わりますし、社会人経験から醸し出す雰囲気も変わります。
また何より、社会の役に立っている実感が自信にもつながるかもしれません。

もう一つは、もがくことです。
エアラインだけでなく、官公庁や使用事業、どんな小さなチャンスでもいいので色々な会社、組織とコンタクトをとり、チャレンジするべきです。
エアラインだけがパイロットではありません。
プロとして飛び、飛行時間が溜まれば、新たなチャンスが生まれる可能性があります。

最後にネバギバさん、本当に最後までサポートして頂き、ありがとうございました!!!!

いつか直接お会いして、この感謝をお伝えしたいです!!!!!!   おかかより

手紙シリーズはコチラ

自社養成や航大に落ちた後、私大操縦学科への一年次入学を考え始めた人達への手紙④

その他の手紙シリーズはサイト内検索で『手紙』で探してください。

本当はパイロットを目指す人達の一人一人とグダグダ喋りながら、僕が直接見て来た人達の思いを伝えたいけど、僕の時間にも限りがあるので、その代わりとして記事にし続けています。

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