航大卒業後、就職を期待しながら一年以上【ニート】してる人達への手紙⑤

ネバギバ生・聴講生募集記事

航大卒業後、就職を期待しながら一年以上【ニート】してる人達への手紙⑤

まずはある日、僕に届いたメールを読んで欲しい

最初のメール

こんにちは
初めまして、小久保(仮名)と申します。
私は事業用操縦士、計器飛行証明のライセンサーで就活中の者です。貴方様のブログを拝見して大変魅力を感じ、キラネバ生への応募を考えています。
応募の前に少しだけ質問があり、ご連絡させて頂きました。
ネバギバ様のご経歴を教えて頂きたいです。
また、現在はどのような活動をされていらっしゃるのでしょうか?
いきなりのご連絡で大変失礼致しました。
宜しくお願い致します。

小久保

(ネバギバコメント)

これは僕が航大・私大卒業時にエアライン内定が貰えず、卒業後ライセンスを所持しながら厳しい就職状況の中で頑張っている人をアシストする為に『既卒ライセンサー枠ネバ生』を募集し始めた頃に貰ったメールです。

ツイッターのDMなどは、結構『???』な連絡が入ることが多いが、メールは基本的に真面目な問い合わせが多い。
しかし、このメールを読んでスグに未就職ライセンサーにしてはポワンとし過ぎているなぁ~、強い違和感を感じました。

細かく書けば
『 ネバギバ様のご経歴を教えて頂きたいです。 』がチョット空気読めてない。
初めてのメールで聞かれて答える程度の経歴は、当然ツイッターやブログに書いている。
そして、それ以上の詳細については当然初めてのメールで聞かれても書かないに決まっている(笑)

小久保君からすれば、『自分は事業用と計器を持ったライセンサー!だと経歴を言っているのだから、ソッチも言ってくれ!』的なのかも知れないが、僕も同じだけ情報を開示すれば『私の経歴は、ATPLと計器のライセンサーです!以上』的になる。
しかし、小久保君はきっとこの回答では満足しないよね?

例えて言えば、ある日玄関の呼び鈴が鳴って、出て行ったら上半身裸の人が立っていて
『はじめまして、僕は上半身は裸になってます。だからあなたも上半身裸になって、そして下半身も脱いでください』
みたいな感じに僕は感じた。

更に『現在はどのような活動をされていらっしゃるのでしょうか? 』も意味が掴みにくい(笑)

本業(運航乗務員)については【活動】という言葉が合わないので、きっと【ネバギバ敏郎としての活動】について聞いているのだろうと思うが、それを聞くって事は
『あなたのブログはガチャガチャしてて全体像を掴みにくい。ツイッターも糞ツイートが多くて結局あなたがやってる活動がみえにくいので、イチイチ読む気にならない。(僕の時間は大切で、あなたの時間は大切でないので、)僕にこのメールにて要約して書いてよ!』
という感じで多少【上から目線】に感じてしまう。
※糞ツイートにコンプレックスがあるので、こう感じやすい(笑)

という事で、とりあえず【相当暇な時に見に行くメールフォルダー】に入れて放置しておいた。

放置しておいたが、やっぱり気になってメールを書いてみた

忙しければ一生放置しても構わないと思ってフォルダに入れたが、既卒で苦しい状況にある可能性を考えると、どうしても気になって連絡する事にした。

こんばんは、初めまして 
ネバギバと申します。冷やかしメールかな?と感じられない事もないメールだったので、とりあえず非優先メールボックスに入れちゃってました。
返信が遅れまして申し訳ありません。
今晩時間あればZOOMで少しお話できますが、どうですか?可能な時間を教えてください。
宜しくお願いします。
ネバ

返信は意外とスグに帰って来た

ご返信ありがとうございます。
安心致しました。
突然のメールで、冷やかしだと思われるのも当然だと思います。
本日でしたら、私は何時でも大丈夫です。
宜しくお願い致します。
小久保

突然のメールだから冷やかしだと思ったわけではないが、、、

ZOOM招待しました

2200時からでどうかな?
Toshiro Nebagibaさんがあなたを予約されたZoomミーティングに招待しています。
※以下省略

 ⇒お忙しい中、ありがとうございます。
22:00から宜しくお願い致します。

小久保君と実際にZOOMで話してみると、、

どうやら、小久保君は航大生らしいことがわかりました。

『卒業後は一年以上ニート状態です!』って自分で言ってました。

『大卒だったら、一般就活とかしないの?』と当然聞きました。

『なんとなくズルズルと来てしまいました』とあっけらかんと小久保君は答える。

バイトとかはしてるんだよね?』と聞いても、

『コロナなので、色々面倒なこともあるんですよねぇ~、家族もバイトとか別にしなくてもイイって言ってますし、、』とあっけらかんと小久保君は答える。

同期はほとんど就職してしまったと言っていた。

多分、心が痛む日々が続いているはずだと思う。

既卒ライセンサーネバ生の一人も『寝る前に、なんとなく不安な気持ちになって、寝づらくなるんです』と言ってた。

僕が航大卒業して、未就職既卒ライセンサー時代を過ごした時も全く同じだった。
僕も急に寝られなくなる感覚に襲われることがあった。

しかし、小久保君と話をしていても、その痛みが全く伝わって来なかった。
心に麻酔注射をしてしまった人の様に、、、

家族はどんな人達なんだろう? 
大金持ちで小久保君は別に一生働かなくてもイイ人として育ったのだろうか?
息子の【痛み】に気遣った結果として【ニート状態】を許容しているのだろうか?

小久保君との話が進めば進むほど、僕の気持ちの中の【疑問】はひたすら大きくなっていった。

一度会話の主導権を小久保君に渡してみた

僕から小久保君の現状を聞いていても、一筋縄では行かない感じがしてきたので、小久保君が僕に連絡をしてきた真意を知る為にも一度、僕からの質問を少なくして小久保君から話してもらう雰囲気を作ってみた。

そうすると彼はまるで、
僕がどこの会社に所属しているかを突き止めるかが今日のノルマかの様に、ひたすら質問を続けた。

僕が所属している会社など、ツイッターやブログを普通にみれば簡単に予想が付くレベルだと思うが、、、(彼はやっぱり僕の糞ツイッターや糞ブログをそれほど読み込んではいない様だった)

そして彼の中で僕の所属する会社についての答えが出ると、それ以外の運航乗務員の仕事の内容ではなく、その周りの【軽くてどうでも良いゾーン】に関する質問に移っていった。

彼は僕に助けを求めていないと感じた

同じ状況に置かれても、どれくらい痛みを感じるかは人によるので、無視できるとしよう。
しかし、ネバ生側になんらかの【課題意識】が無いと、ネバ生と僕の関係は成立しない。

僕はもう充分にオッサンなので、自分の時間を無駄にしない様に気をつけているが、それ以上に学生さんの時間を無駄にしない様にと常にムチャクチャ強く考えている。

小久保君とコレ以上、ZOOMを続けるのは双方にとって無駄な時間になると思ったので、
『そうだった、今日はネバ生の応募でメール貰ったんだったよねぇ~ どうする小久保君?』
と会話を閉めにかかった。

小久保君は
『えーはい、親と一度相談させて頂き、またご連絡させて頂きます』と答えた。

僕は
『あっ、そう、了解、じゃまたね~』と答えてZOOMを終わらせた。

そして、2か月経っても、やはり、航大の後輩である小久保君から【断りの連絡】スラない。

小久保君は誰なのか?

結局、小久保君が誰なのか?よくわからない。

話を聞く限りは、80%くらいの確率で航大生の様な気もするし、

彼が何を目的として連絡してきたかを考えると、これも80%くらいの確率で【タダの冷やかし】だとも思う。

本物の航大生なのか? 激金持ちなのか? 歪な親子関係があるのか? マザコン的なのか? 

少なくとも、本物の航大生かどうかは、ソレをチェックする為に幾つか質問をすればスグにわかることだが、それもせずにZOOMを終わらせたので、色々なことが不明なまま残った。

もし小久保君が本物の航大生で、まだ就職できていない人だったなら、、

【痛み】を感じて欲しい
【痛み】から逃げないで欲しかった
【痛み】を取り戻して欲しい

【まるでパイロットになる為に生まれてきたかの様な人】はたまにいるが、
【パイロットになる為だけに生まれてきた人】はいないと思う。

彼は【普通の人】として生まれてきて、ただ数年間パイロットに成る為に努力して、報われなかっただけだ。
そして、今パイロットになれてないんだから【100%普通の人】だよね!?
【普通の人】の考え方、行動を探し出して欲しい。
『パイロットを目指したこと』が小久保君の中の【普通の人】の部分を蝕み続ける状態を止めて欲しい。

小久保君の前途は厳しい

コロナがすぐに終わり、好景気が来て、2030年問題もあいまって、
【エアラインによるライセンサーの激しい取り合い状態】
が一刻も早く始まることを小久保君の為に祈ります。

そこまで明らかな売り手市場にならない限り、彼はパイロット職に就く事ができない気がします。

面接でニートが評価される事はない。
『裕福なご家庭で良かったですね!』とは思ってもらえない。
『パイロットに成ることだけを祈り続けて、よくぞニートを続けた!』と評価されるワケがない。
ニートを隠す為に嘘のバイト経験をガクチカ的に話しても、面接官の心を刺さるワケがない。

もしかしたら、航空会社はライセンサーを特別扱いして採用してくれるかもしれない。
しかし航空会社以外の一般の会社から見れば、ライセンス等を持っていてもニートはニートでしかない。
このままライセンサーの就職氷河期が続いて、パイロットとして就職できない事が確定し始めた時に彼は、この社会の入り口でどんな評価を受けるのだろう?

パイロットへと至る道は狭い

私大・航大・自社養成のどれを選んでも、全部倍率が高いのでほとんどの人は簡単に行きません。

だから、その道筋のどこかで【痛み】を感じている人が、きっと多くいると思います。
※僕の周りは【痛い人】だらけです(笑)

今回の記事は既卒ライセンサーとして、現在一番苦しい時期にある人だけでなく、パイロットを目指しながら【痛み】を感じている人に読んでもらいたくて書きました。

誰よりも痛々しい人生を生きてきたと自負する(笑)僕から最後に一言

『チチンプイプイ、痛いの痛いの飛んで行け~~』

どやっ?痛いやろ?痛さことが人生なのよねぇ~ じゃまた!


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